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只今 天然乾燥中��

池田
こんにちは 池田です。
雨が続くな〜と思っていたら、しらないうちに梅雨明けのようですね。
いよいよ夏本番、猛暑がやってきました。
夏が嫌いな監督の井元は毎日が憂鬱なようです。(ただの汗かきなんです。)

話は変わりますが、今月は天然乾燥について、ちょっと書いてみます。
国産材の杉を使った家づくりの場合は高知県土佐地方の材料をいつも使用していますが、
通常使用するのは人工的(大きなコンテナのような箱で数日かけて高温で強制乾燥する)に乾燥させます。
これは建築中に“割れ”や“そり”の問題を解決する有効な手段となりますので、
現在の住宅建築では最も一般的となっています。

それに対して、天然乾燥は伐採後、葉枯らし乾燥(注)と呼ばれる工程を経てから、
山から下ろし、大きめに製材してから乾燥に入ります。
只、乾燥と言っても機械で処理するものと違い風通しが良い場所で天日にさらした状態で乾燥させます。
但し、急激な天候の変化には敏感に対応する必要があり、連続する長雨などにさらすことは
避けなければいけません。適度の雨は逆に良好な乾燥を促します。
断面積の小さな柱などは、風通しの良い屋根付きの場所で乾燥させる方が安定するようです。

しかし天然乾燥で良好な状態を維持するのはとても大変な事で、乾燥が進むと“割れ”が発生してしまいます。
これはやむ得ないのですが、それでも極力“割れ”を出さないようにする為に、
“割れ”の出る場所を経験から想定して、われ止めを木材の表面に塗布しながら慎重に月日を重ねていきます。
とても時間と根気のいる作業となります。
このような天然乾燥に取り組む製材所は最近はほとんど見かけなくなりました。
理由は、乾燥する場所の問題や時間そして労力を考えると、明らかに時代には逆行しているからなんです。

私達が好きな杉は、今や花粉症の問題でかなりの嫌われ者になってしまいましたが、
自然乾燥においても問題児です。杉は含水率(水分の含有量)が非常に高い為、乾燥させるには、
かなりの時間が必要で最低でも半年以上という条件がついてしまいます。
・・・おっと、思わず長い話になってしまいましたので、次回は自然乾燥材を使った家づくりを決断された
O様との土佐山視察の報告をさせていただきます。

注 ※ 葉枯らし乾燥とは、伐採後、枝や葉が枯れてしまうまでの相当期間、山中に放置することによって、
    葉や枝が幹の養分を吸い上げてしまい、幹の含水率が無理なく低下する為、
    天然乾燥の下準備としてはよく利用される。


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2005年08月05日 08:01

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