第一回 「地熱住宅」プロジェクト
<設計部小谷より新プロジェクト告知連載企画!> 2005年6月号より
大地の恵みを活かした家「地熱住宅」プロジェクト始動します!
第1回:『地熱住宅』って何なの?
皆さんこんにちは。設計部小谷です。
さて、いよいよ池田住宅建設の新プロジェクトが始動します。その名も『地熱住宅プロジェクト』です。今月から何回かに分けてお送りしていきます。
●地熱住宅って?
この地熱住宅というのは千葉県の玉川建設さんが開発した住宅です。
地熱住宅の生みの親である玉川住宅総合研究所の宇佐美さんは、アイヌの人たちが暮らす『チセ』という住宅からヒントを得て、この住宅を開発されたんだそうです(詳しくは玉川建設HP参照)
ちなみにこの『地熱』というのはマグマの熱のことではなく、地中に蓄えられている『太陽熱のエネルギー』の事を指します。
夏の太陽や外気による熱が地中に伝わるのには時間がかかり、地下5mに届くのは冬のはじめごろです。タイムラグが半年近くもあります。つまり地下5mの温度は夏と冬が逆転してるんです。
そこで住宅のすぐ下の床下地中温度を、外気温とのタイムラグを半年にする工夫をすれば、夏の熱を冬まで持ち越すことができます。その熱を床下を介して建物に取り入れよう、というのが地熱住宅の大きな特徴なんです。
そしてこの自然の力である『地熱』を十分に活かすために、玉川建設さんでは徹底した『外断熱・高断熱・高気密』の家づくりをされています。
●今なぜ地熱住宅なの?
当社では数年前から『外断熱工法と無垢材を使った家づくり』に取り組んできました。
断熱性を高めて吹抜けを設けたりすることで明るい家を実現し、無垢材の温かい足触りは真冬でも素足で生活できる、というお客さんの声も沢山頂いています。
これら全て『快適で安全な住宅』を実現するための手段に他なりません。
ただ、たとえ外断熱の家、断熱性能が高い、といっても『真冬の寒さ』と『真夏の暑さ』をしのぐためにはどうしても補助の暖房・冷房などが必要になります。
『もっと自然の力を利用して快適な室内環境を実現出来る方法はないものか?』というのが最近の池田住宅の悩みだったんです。
で、色々調べた結果、候補に挙がったのが『OMソーラーシステム』と『地熱住宅システム』。
そこで今年2月に静岡県で『OMソーラー』の研修を、4月には千葉県で『地熱住宅』の研修を受け、『果たしてどちらが池田住宅の求めているものなのか?』を自分の目で見極めてきました。
そして、コスト・施工・性能の3点について、スタッフ全員ミーティングした結果、『地熱住宅』を池田住宅の家づくりに取り入れよう、という結論に至ったのです・・・
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2005年07月29日 11:13
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