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マザー・テレサ

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1945年の戦争終結後のインド独立のための戦い、イスラム教徒とヒンズー教徒の宗派間暴動で混乱のインドにおいて、全世界でガンジーと並びマザー・テレサを知らない人はいないでしょう。
 スラム街や、雑踏の中で行き倒れた人を平然とよけて歩く生きることで必死の多くの人々、飢えや病に苦しむ多くの人や子供たち。目に飛び込む映像は、ただ物事が事実として映し出され、あたかもドキュメンタリー映画やニュースを見ているような感覚でした。

清らかさの象徴の【白】と聖母マリアの色【青】の簡素なサリーを身にまとい 、自分自身何も望まず貧しい者・苦しむ者にただ与え続けるだけで、それはお金持ちであれ、貧しい孤児であれ 、全く変わることなく生涯貫き通した一人の女性。

ここにマザー・テレサについてあれこれ書くまでもないですが、一体なんだってこんなことができるのか?、どうすればやり遂げる強い意志を保ち続けられるのか? 答えはまだまだ見つけられそうにもありません。

 
 マザー・テレサを演じたオリビア・ハッセー、映画史上最年少の最も美しいジュリエット役(68年"ロミオとジュリエット")と評されてから早35年、やはり綺麗な人は年を重ねても綺麗な人でした。ただ本人が「この役を20年間待ち続けた」というだけあって、マザー・テレサを良く知る人も驚くほどそっくりだそうでした。

女性の美しさを保つことが必須とされる女優という職業でありながら、簡素な衣装やノーメイクの素顔(晩年では特殊メーキャップをしていたそうです)をさらけ出すのはすごいことなんでしょうね。

オリビア・ハッセーの意気込みに拍手です。

 また、エンドクレジットが流れ出すと大抵場内はザワザワとするものですが、今回もほぼ満席に近いにもかかわらずしばらくしても誰一人動こうとはせず、観客の皆が画面をジィッーと見つめ続けているのがとても印象的でした。
皆さんマザー・テレサの生き様に何かを感じたんでしょうね。きっと。

ただ、作品として見るには、もっとマザー・テレサの内面的な所を掘り下げて欲しかったなぁと思いました。

たった2時間ほどの映画にマザー・テレサの全てが収まるはずは無いでしょうが、その精神の断片を少し知るだけでも、「ああしたい、こうしたい」「これ欲しい、あれ食べたい」と、こんな自我や欲求だらけの私でも、もう少し心を豊かにできるのではないかなぁと感じました。


 折角のいい機会なので「もう少し深く考えてみるということをしないとなぁ」と反省しながら劇場を後にしつつも「おなかすいたなぁ」とケーキを買いに行く私はやっぱりまだまだ煩悩の固まりです・・・


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監督・・・・・・・ ファブリッツィオ・コスタ
キャスト・・・・・オリビア・ハッセー
         セバスティアーノ
         ソマ・ラウラ・モランテ
         ミハエル・メンドル
         イングリット・ルビオ
         エミリー・ハミルトン 


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2005年11月26日 14:11

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