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wowowで「ベルリン・フィルと子どもたち」を観る

 クラシック音楽とは全く接点のない子供たちを含む、出身国や生活背景も異なる250人にバレエレッスンを施し、ストラビンスキーのバレエ音楽『春の祭典』を公演する、というドキュメンタリー映画を観ました。

演奏は、ベルリン・フィル。
指揮は、音楽監督サイモン・ラトル。
設計アシスタント 木場
子供達は、振付師の熱心な指導にも、当初照れたり、ふざけたりで練習に取り組む雰囲気にならない。
たしかに失敗したときのショックを考えると真剣に向き合うのってなかなか難しい。

 次に、本拠地フィルハーモニーに子供たちを招いて、指揮者が楽曲説明をし、オーケストラリハーサルを行う。練習風景ってすごく興味深くて指揮者の人間性や物の考え方が垣間見える。

楽譜には、ここからここまでは第一ヴァイオリン、はいここでホルン終わり、次ヴィオラそこ←まで、と簡潔に登場順が表示される。
↓  ヴァイオリン
ヴァイオリンとヴィオラ

そこへ、指揮者の表情が加わる。楽曲を通して演奏されるヴァイオリンと何度かしか鳴らないシンバル。
どれだけ気合を入れようが、フルートにオーボエの音は出せないし、ヴィオラでなくチェロが重要であるとも限らない。
どのパートが欠落しても楽曲は成立しないし、ただそこだけが際立ってもしょうがない。
← ヴィオラ


たぶん個性とはこういうことを言うんだと思うし、僕がクラシック音楽に興味を持つ大きな理由の一つでもある。
以降、出演者にまとまりが生まれ公演は成功したようでした。

先月のメリット通信で楽譜と図面の類似点について少し触れたんですが、工事前に作成される工程表には、着工日と竣工日を基準に、施工業者毎のスケジュール配分が表記される。


基礎配筋はこの日から、上棟はこの日を目標に、といった具合。

天候その他の条件によってはすべての工程を予定通りにこなすのはそう簡単ではなく、現場監督や大工さんが、他の業者の進捗状況に気を配りながら細かな段取りを調整したり・・・
ただ自分の役割だけを果たせば完璧、とはいかないところもオーケストラと似ている点かな・・・。


ラトル
先月のメリット通信で僕が鼻歌を歌った(?)『英雄の生涯』とは、R・シュトラウス作曲の管弦楽曲です。

昨年、ラトルがベルリン・フィルを率いて来日公演を行ったときのプログラムの一つで、そのために僕が予習した曲でした。

現在51歳で、指揮者として完成しきっていず、まだまだ変化を期待させてくれる今のラトルを聴けることを本当に幸運に思う。


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2006年04月13日 12:07



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