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もう古くなったときの価値。

大売れしたカラマーゾフの新訳の読みやすさ、やすさやすさ。
旧・別訳に比べ、こんなにすんなり読めてしまってよいのやら、
なんかあれはあれで、少し軽く、そんな気がしないでもないです、という勘違い。

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と、先日、こちらは新潮文庫の旧装丁で上・中・下と全3巻。
現行商品とは異なるこの花輪晴夫の青いのん、
その外見(そとみ)ゆえに、これ探してたのでした。


0905152.jpg巻末の発行日のよこ、刷った日のとこ見ると、
平成五年三月とあります。
なんか平成と聞くと、まだ新しい、
ついこのあいだのような気がするけれど、
それでも、もう16年まえ。

当然、相応の劣化も見られます、ヤケなども。
けれど、これほぼ定価、といいますか、ほんとは、
ごくわずかですが定価とあと少し、での取引き。

大型チェーンなどでは、
価値の、(と、そこまで大袈裟でなくとも、)
そのいかんに関わらず一律○○円、
というような販売方法もときに見ます。

目利き、のその人育てるコストより、
大量仕入れ、かつ在庫持たない、
その方が有効なのかもしれません。

ほんとに探してた本が、低価格で自分のとこに回ってきたらそりゃうれしいですし、
本に限らず、安かろう悪かろう、というのはきっともう過去のこと、であろうとも思います。

と合わせて、そうしてとにかく安く、ただ値段だけ見て、
手に入れたものというのんは、やはりそれなりに、
なんか些末に扱われてしまうような、自分がそう、というだけなのかもしれませんが、
そんな気(きい)しないでもありません。どうせ100円やし、また買えばいいわ、と。

そういえば、つい先日、出版大手が古本大手の株取得、とのこと。





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