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『Q.秋田県でも地中熱の効果はありますか?』(秋田県 O様)

秋田県のO様より『地中熱の効果について』のご質問を頂きました。


地下の温度が地表の温度よりも低いが寒いとき,逆に地下の温度が地表よりも
高いが熱いときは,逆効果にならないかと心配です.秋田では5月ころはまだ
寒いのに,地下の方が温度が低いようですので,何もしないよりかえって寒く
なってしまうのではないかと考えました.
また,室内の熱が逆に地下に奪われるという心配はないのですか?


『A.秋田県での地中熱の効果についてお答え致します。』


ありがとうございます。
頂いたご質問にお答えさせて頂きます。


まず、冬場、気温よりも地下の温度が低いとき、また夏場、気温よりも地下の温
度が高いとき逆効果にならないか、という件ですが、まずはこちらのページ中ほ
どのグラフをごらんになって下さい。明治時代の大阪の地中熱測定データです。

明治時代の大阪の地中熱測定データ
※ecoハウス研究会サイトより引用

府立大阪一等測候所『大阪気象五年報 明治29−33年』による地中熱計測グラフ

まずは冬場を見て下さい。赤線が気温ですが、地下30センチのところでも気温
よりは1度程度高く
なっています。土の断熱性能によるものです。

逆に、夏を見てみると、気温よりも地下30センチの方が2度ほど高くなってい
ますが、1.2mを超えると気温より低くなり、地下5mでは16〜19℃程度
で安定しています。
基本的におっしゃっているような心配はないと考えられます。


これは各月の平均気温のため、季節外れに寒い日、暑い日には逆転することもあ
るかも知れません。が、全体の日数から言えばとても少ないはずです。

次のご質問にお答えするために、急遽秋田県のデータを探してグラフ化してみま
した。こちらをご覧下さい。

秋田県の地中熱データ
※ecoハウス研究会サイトより引用

akita-graph.jpg

地下3mまでのデータしかなかったのですが、これで見ても少なくとも地下1m
より下は夏は涼しく、冬は暖かい
ことが分かります。

地域ごとに差があると思いますし、何しろ100年前のデータなので、これを鵜
呑みにすることもできませんが、大体こんなものだ、という指標にはできると思
います。

また、室内の熱が奪われるのでは、というご質問ですが、地熱住宅開発元である
エコホームズさんサイトに詳しく載っています。

http://www.37eco.jp/06082542.php
の下から3分の1ぐらいの

2) 地熱を利用しているのではなく、室内からの熱が地下に逃げているだけで
はないですか?

の部分です。

また何かご質問がありましたら宜しくお願いします。


『Q.追加で質問があります』


追加で質問がございます.
地下3mの温度がよいことはわかりましたが,それが通常の地表には伝わらずに家の床
にだけ伝わるという仕組みがよくわからないのですが.いかがでしょうか.


<続きを読む>


『Q.地熱住宅の床下と基礎について教えて下さい』(新潟県 菊池様)

新潟県の菊池様より『地熱住宅の床下と基礎について』のご質問を頂きました。


池田住宅建設様


OMソーラーと地熱住宅の小冊子を送っていただいた菊地と申します。
拝見させていただきました。ありがとうございました。
住宅建設会社として地熱システムにたどり着いた経緯について大変
よくわかり、貴社の本法に対する熱意がよく理解できました。

冊子の中で本法は万能でないと書かれておりましたが、あまりその欠点に
ついて触れられていなかったのが少々残念です。

また大体の事は理解できたのですが私が地熱システムについて疑問に
感じていることが払拭しきれませんでした。そこで教えてください。

1つは床下換気というか通気と床下の熱利用についてです。

室内は熱交換型の換気システムで24時間換気するわけですから熱は逃げませんよね。
詳しい工法までは解りませんが、通常基礎のコンクリートの立ち上げ部分と
土台の材木との間にはパッキンを入れて通気をとると思うのですが、
そうすると床下、つまり基礎内の空間は外気が入ってくるのではないでしょうか?
外断熱とはいえ基礎部分と住宅の外壁の境目には水切り?みたいなものをまわして
これが基礎内への通気口になっているのかと思っています。私の誤解でしょうか?

2つ目は基礎はベタ基礎か布基礎かという問題です。

最近は建物の堅牢さを維持するためにベタ基礎が主流ですが、地熱を有効に基礎内に
利用するのであれば、布基礎のほうが良いに決まってませんか?
素人の素朴な疑問です、失笑されるかもしれませんが教えていただければ幸いです。

では。


『A.地熱住宅の床下と基礎についてお答え致します。』


菊地さま


お世話になります。池田住宅建設です。
ご丁寧なメールありがとうございます。
※ご返事が遅くなってすいませんでした。


> > 冊子の中で本法は万能でないと書かれておりましたが、あまりその欠点に
> > ついて触れられていなかったのが少々残念です。


●あちゃ〜、痛いところを突かれました。おっしゃるとおりですね。
確かに欠点はしっかり載せないといけません。

ちなみに地熱住宅の欠点としては

・真夏と真冬は窓を極力開けない生活をしなければいけない(春・秋は別)
・特に夏は、外気の湿気を入れない、入った湿気を除湿する必要がある
(エアコンの24時間微風運転が必要)
・通常の住宅に比べコストが掛かる(2割増し?)
・外断熱で壁が厚くなるため狭小地建築は難しい

というところでしょうか?

最近、『開放的な生活をしたい!』とおっしゃる方が多くて、特に夏はエアコン
を使わない、という方が増えています。はっきり言ってそういう方には向きません。

また冬は

・昔ながらの低気密住宅(土壁・木製の引き戸)
・超高気密住宅

のどちらかでないと、暖房したとたんに壁の中で結露が起こります。
この結露は見えないところで構造体を腐らせ、カビを発生させます。

私も解放的な家が好きなのですが、冬が寒いのはイヤです。
家が腐っちゃったり、カビが生えるのはもっとイヤです。

なので、C値1.0以下といった超高気密住宅である地熱住宅をお勧めしています。


> > 室内は熱交換型の換気システムで24時間換気するわけですから熱は逃げません
よね。
> > 詳しい工法までは解りませんが、通常基礎のコンクリートの立ち上げ部分と
> > 土台の材木との間にはパッキンを入れて通気をとると思うのですが、
> > そうすると床下、つまり基礎内の空間は外気が入ってくるのではないでしょうか?
> > 外断熱とはいえ基礎部分と住宅の外壁の境目には水切り?みたいなものをまわして
> > これが基礎内への通気口になっているのかと思っています。私の誤解でしょうか?


●なるほど、これはこちらの説明不足です。

従来までの木造住宅では、おっしゃるとおり床下換気を行っていました。
基礎パッキンを土台の下に入れ、その分のスキマで通気していました。

ただ地熱住宅では基礎の土間から地中熱を受けるために、基礎の外側で断熱して
います。基礎外断熱といいます。
壁も外で断熱していますから、家全体が地面まで断熱材ですっぽり覆われている
状態になるんです。

そうすることで、地面からの地中熱を建物に取り入れています。


> > 最近は建物の堅牢さを維持するためにベタ基礎が主流ですが、地熱を有効に基
礎内に
> > 利用するのであれば、布基礎のほうが良いに決まってませんか?


●う〜ん、これもイメージとしてはおっしゃるとおりですよね。
わざわざコンクリート土間を通さなくても、直接土に接していた方が熱が伝わり
そうな気がします。



いよいよ基礎完成!

ご存知の通り、最近はベタ基礎が主流です。おっしゃるとおり構造的に『堅牢』
で、地盤の状態にあまり左右されないのが採用が増えている一番の理由です。

その他に、ベタ基礎にはいくつかのメリットがあります。


1)地中からの湿気を床下に上げない。

これは工事をしていると良く分かるのですが、基礎工事の際には地面に防湿シー
トというビニール(ビニールハウスで使われるもの)を敷きます。
すると、あっという間にビニール内部は結露でビショビショになります。一見乾
いているように見える地面ですが、中には大量の水分があって、それが常に蒸発
しているのだと思います。

防湿シートは布基礎でも施工するのですが、シートだけで湿気を止めるのはいさ
さか不安が残ります。シート+土間コンクリートで仕上げることで地面からの湿
気を防いでいます。

基礎の下に敷く防湿シート

2)シロアリなどを床下に上げない。

布基礎が主流の時代、シロアリを防ぐのは至難のワザでした。前述したとおり湿
度が上がりやすくシロアリが活動しやすい環境だったのもありますが、土と接し
ていることでどこからでも上がってこれる、というのも原因の一つでした。
コンクリートを打つことでシロアリのルートを無くしてしまう、というのもベタ
基礎のメリットの一つです。


基礎外断熱で密閉してしまう地熱住宅では、この2つの理由からベタ基礎を採用
しています。
また熱伝導に関しても地面と接する基礎コンクリートに徐々に蓄熱し、そこから
室内に熱放射させるという間接方式を採用しています。

地面に直接がいいのか?土間コンクリート越しの方がいいのか?といったデータ
までは持っていませんが、湿気・シロアリのことを考えるとどうしてもベタ基礎
に軍配が上がってしまうんです。


<地熱住宅(ちねつじゅうたく)に関して詳しく知りたい方はこちらから資料をお申し込み下さい>


東京都 原様よりガイドブックのご感想を頂きました。

OMソーラーと地熱の本お申し込み時に頂いたメッセージ>

池田住宅建設様

 資料の送付有難うございました。早速、拝読致しました。貴社の家作りに対する真摯な気持ちが伝わり、感銘を受けました。非常に分かりやすい説明で、よく理解できました。

 しかし、ユーザとして疑問が一つあります。

 強制換気で、室外から空気を取り入れることになりますが、これが、省エネとは矛盾しないか? 無論、これは、強制換気を行っている全ての家に共通する課題と思います・・・

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兵庫県 S様よりご質問を頂きました。

<OMソーラーと地熱の本お申し込み時に頂いたメッセージ>


現在、ハウスメーカーさんと相談中です。
が、話をすればするほどなんだか無駄が多い気がしてきています。(先端技術!といわれるほどに疑問がわいてきます)
もっと普通の(素人にもピンとくる)家がいいなと思いはじめています。

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滋賀県 谷口様よりご質問を頂きました。

<OMソーラーと地熱の本お申し込み時に頂いたメッセージ>


はじめまして。

今年、家を建てるために色々勉強しているものです。
地熱住宅に非常に興味を持っており、しくみや暮らし方について自分なりに勉強しています。ただ、他にもSCやOMソーラー等の様々な工法があり、素人には完全に理解することが難しいので、本当に地熱住宅にしてよかったと納得するために、背中を押していただきたく冊子をいただければと考えています。

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山梨県 Sさんからご感想を頂きました。

こんにちは。山梨県のSです。

先日は、資料の送付をありがとうございました。
現在の私の住宅観と、頂いた資料の感想を書きます。

現在住宅を検討しているのですが、
冬は24H全館暖房で、暖房の光熱費を月8000円以下に抑えたい
夏はちょっとエアコンを回すだけで快適な湿度になる家を建てたいと考えています。

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宮城県 佐藤様からご質問頂きました。

初めまして。

娘夫婦と来年中に住むつもりでハウスメーカーを見学中ですが、どうも見学にならず、設備の見物になっています。
説明を聞いて失望しました。24時間計画換気には大いに疑問を感じて住宅関連のHPを読み漁っていましたら(失礼)貴社にたどり着きました。

断熱は外張りが良いと確信しましたが、エアーサイクル、ソーラーサーキット、PAC住宅、OMソーラー等々頭が混乱状態です。ぜひお知恵を拝借できればとメールしました。宜しくお願い致します。宮城県に貴社のような考え方の工務店さんが、居りましたら教えてください。

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