外断熱と内断熱
戸建住宅において、いろいろな断熱方法がありますが、大きく分けると
【外張り断熱工法】=外断熱(そとだんねつ)
【充填断熱工法】=内断熱(うちだんねつ)
に分けることができます。
構造材(木造住宅でいえば、木材)の外側を断熱するのが「外断熱」、壁の中に断熱材を入れるのが「内断熱」です。

家を断熱するとき、今まではグラスウールなどの断熱材を外壁と内壁の壁空洞に、柱と柱の間に埋め込むように入れる内断熱でした。現在も新築の90%以上がこの「内断熱」を採用しています。これに対して、壁空洞を残したまま、柱の外側に板状の断熱材を途切れることなく張りつめるのが「外断熱」です。
比較
日本の伝統的な工法である在来軸組工法の内断熱と外断熱を比較してみました。
| 内断熱(充填断熱) | 外断熱(外張断熱) | |
| 断熱部(床・壁) | 柱と柱の間 | 柱の外側 |
| 断熱部(屋根) | 天井 | 屋根 |
| 断熱部(基礎) | 床 | 基礎 |
| 断熱材 | グラスウール他 | ポリスチレンフォーム・ウレタン他 |
| 普及程度(日本) | 圧倒的多数 | 少数 |
| 断熱の連続性 | 柱や土台などの 構造体で途切れる |
基礎から屋根まで 途切れず断熱 |
| 壁体内通気 | なし | あり |
| 断熱性能 | 低い | 高い |
| 気密性能 | 低い | 高い |
| 蓄熱性能 | 低い | 高い |
| 床下湿度 | 高い | 低い |
| 梅雨時室内湿度 | 高い | 低い |
| 梅雨時木部湿度 | 高い | 低い |
| 冬季室内湿度 | 乾燥 | 正常 |
| 冬季木部湿度 | 乾燥 | 正常 |
| 換気効率 | 低い | 高い |
| 快適温度帯 | 夏季低め、冬季高め | 夏季高め、冬季低め |
| 地中温度利用 | 不可能 | 可能 |
| 温度差 | 大 | 小 |
| 省エネ性 | 低い | 高い |
| 耐久性 | 低い | 高い |
| 施工性 | 安易 | 熟練が必要 |
※�螢┘灰曄璽爛�より
外断熱
外断熱工法は、決して最近の工法ではありません。
すでに20数年前からあります。
構造材の外側を青い色(断熱材の種類によって違います)の断熱材で覆ったところ

(壁の部分は、厚さ50ミリの断熱材:青色で外側から施工します。)

(基礎の部分は、厚さ60ミリの断熱材:白色です。防蟻対策がされた特殊な断熱材です。)

(屋根の部分を外側から断熱しているところです。)
壁の中に空気の流れを発生させます!
外断熱工法のメリットの一つは「壁の中に空気の流れをつくること」です。
「内断熱」(壁の中に断熱材を充填する)の場合、壁の中はほとんど空気が流れません。
「外断熱」の場合、下記の図で「赤色矢印」部分が「断熱材の内側」における空気の流れです。「青色矢印」部分は、断熱材と外壁材の間に流れる空気のようすです。

断熱材と壁体内結露
過去のイベントより








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