メリット通信２０１０年７月号
10/06/26（土）梅雨の地熱住宅ってほんまにええの？見学会レポート
朝から雨が降りムッと蒸し暑い土曜日、池田が
『雨男の本領発揮や。こんなとこで役に立ったわ。』
と思わず喜んだくらい「梅雨の地熱住宅見学会」にピッタリの空模様でした。
12時30分大阪駅前を出発する時にも、やはり雨。
参加者は、5組8名のお客様と地熱の会の福知山の工務店さんのはずが、列車事故で、工務店さんは後から追いかけてこられる事に・・・。
今回ご参加下さった皆さんは、現在お打ち合わせ中のＫ様が何と4時起きで、栃木県宇都宮市から参加下さったり、ご自宅の屋根に9ＫＷ近い太陽光発電を載せていらっしゃるＵ様などバラエティに富んだメンバーでした。
このＵ様には、暖吉くん設置工事や、最近では既存窓の内側にもう一つ窓を設置する内窓工事をさせていただいたりしています。エコに大変ご興味をもたれ、電気代の話などお伺いするＳ様と意気投合されていました。
このほかにも、現在ご自宅をご自分でリフォーム中の大工さんの様は、断熱を参考にさせて頂きたいとご参加でした。
奈良県香芝市のＳ様邸の玄関に入られた皆さんは、開口一番「良い匂いやね〜。」私達は慣れっこになっているのですが、無垢の杉材の香りは2年経っても健在のようです。
次にリビングに入られると思わず「あぁ涼しい！！」と・・・。
その時の室温は、2５度そして湿度は40％台です。エアコンが2階ホールの除湿用エアコン1台だけと聞かれて皆さん驚かれていました。
それでもS様と私達の総勢13名が一同に会しますとあっと言う間に気温・湿度共に上がります。
慣れてしまうと少し暑く感じますが、途中、遅れてこられた工務店さんを迎えにムシムシした戸外に出た私は、入室してもう一度「やっぱり涼しいわ。」と思ってしまいました。
いつもＳ様邸では、居心地良く過ごさせて頂き皆さんのんびりとお客さん同士でお話が弾むのですが、今回はいつもにも増してＳ様を中心に色々とお話が盛り上がりました。
やはり地熱住宅は、ご説明よりご体感頂くのが一番っていうことでしょうか？
ー新制度に翻弄される？？？ー
皆様こんにちは！ 池田です。
私事ですが、つい先日、車で事故を起こしてしまいました。
休日に妻と娘を連れて買い物の帰りのことでした。 幸いにも体には何の影響もありませんでしたが
車はかなり酷い事になってます・・・（悲） 最近、車の運転が横着になってきていたので、何かの
お告げかもしれない・・・と反省しております。
今月は『新制度』のお話をさせていただきます。
昨年あたりから景気対策の一環で、住宅業界ではいろんな『新制度』が発表されました。
・ 住宅版エコポイント
⇒ 新築の場合は一定基準の断熱など次世代へ配慮した、省エネルギー住宅には
３０万円のエコポイントが寄与される制度、尚リフォームも該当する制度です。
・ 長期優良住宅によるローン減税の還付金が過去最大へ
⇒ 住宅を取得した後、通常は年末の住宅ローン残高に最大1％に当たる金額をその年に支払
った所得税や市民税の一部から１０年間控除される制度（最大５００万円）だが、これが
最大1.2％（最大６００万円）に拡充される制度。
・ 長期固定住宅ローン（フラット35）の金利がマイナス1％優遇
⇒ 一定の断熱基準を超えた性能をもつ省エネルギー住宅を建てる事で、ローン金利を１０年間
マイナス1％されますが、尚且つ１０年を超え２０年まではマイナス0.3％という
金利優遇を受ける制度もあります。
上記の制度のおかげだと思いますが、今年は例年になく、非常に忙しくさせていただいております。
このこと自体は非常にありがたいのですが、問題が沢山出てきています。
特に今年になり、急遽決まった制度などは、その申請方法などが実にあいまいで不明確なのです。
これは全国的な問題のようで、仲間の工務店さんとの話もこのような話ばかりで、この新制度に翻弄されているというのが実情なんです。
現在進行している新築住宅やリフォームは、上記３点の何かに該当しているのですが、どこに聞いても
誰に聞いても、正しい答えがなく、「たぶん、大丈夫だと思います。」 とか「新しい制度なので・・・」
とその審査期間に連絡しても、明確ではなくあいまいなのです。
それでも、なんとか申請をこなし、受理され工事が進んでいるのに、最後にチェックしてもらうと、不備
という理由で、やり直し、若しくは是正措置を勧告されているんです。
事前の書類審査も全て、クリアしているのに・・・です。
制度が導入されて約半年が経過して、判らなかった事（ハッキリしなかった事）が、いろんな事例をもとにして次第に是正されているのが、真相のようです。
何事も厳しくなるのは仕方がない事ですし良い事だとは思いますが、制度導入直後、始めの頃なら通った内容が、次第に厳しくなり期限が近付くにつれて審査が厳しくなり、通らなくなるような不公平な制度って、本当に大丈夫なんだろうか？と不安になります。
ほとんどは、お施主様に変わって私たちが申請しますが、お施主様ご自身でないと処理できない申請もございますので、制度利用をお考えの方は、まず何が利用できて、何をしなくてはいけないのか？
を事前に確認していただきたいと思います。 もちろん私たちに聞いてください！
(軒)
エアコンの水漏れ
こんにちは、現場監督の軒です。皆さんはもうエアコンを点けていますか？
暑がりの私は、6月中旬頃から点けて、妻からは凄くブーイングを受けていました。
先日の夜、テレビを見ていたら、『ポタポタ・・・』と音が鳴りました。
軒『何、この音？』
テレビの音だと思っていたのですが、すごくリアルな『ポタポタ音』もしかしてと思い、エアコンを見てみると結露水が床に流れていて床がびしょ濡れ状態。
妻『あ〜ごめん。忘れていた〜』
軒『どうしたん？』
妻『今日、バルコニー掃除した時、エアコンのドレンホースを上に除けたままにしてたわ〜』
すぐバルコニーに出てみてみると、結露水を排水するホースが室外機の上でクルッと一巻きの状態で置かれていて、ホースを溝に戻すと大量の水が出てきました。原因はドレンホース（エアコンの内部で起る結露水を外部に出すためのホース）の排水不良でした。
この事件の数日後に、２年前にお引渡をさせて頂いたお客様宅でもエアコンからの水漏れがあり、メンテナンスにお伺いいたしました。
業界では“天カセ”といわれている天井に取り付けるタイプのエアコンからの水漏れです。やはりこちらも、結露水を排水するドレンホースが原因でした。
ただ、天カセエアコンの場合ドレンホースが原因で水漏れするだけではなく違う原因も考えられます。と言うのも天カセエアコンの結露水の排水方法は、壁付けエアコンと少し仕組みが違い、エアコン本体を天井に取り付けているので結露水を外に排水するように勾配をつけ設置してしまうと天井より下がってしまいます。
そこでドレンアップという機能が付いています。結露水が一定量たまると一度高い位置まで結露水を汲み上げ、その後は勾配がついている排水管で外に排水します。このドレンアップが定期的に詰まる事があります。壁にエアコンが出っ張らずスッキリするのがメリットの天カセもこんなデメリットを併せ持っています。天カセを設置して頂いたＯＢ施主の皆さん、「ポタポタ」に気づかれたらすぐにご連絡ください。
今回は、ドレンアップのトラブルではなく外の排水ホースでしたのでその場で対処できました。
エアコンの水漏れは夏の点け始めに、結構電話をいただく事例です。前にも書きましたがホースに蛙が入り込んでいた事もありますので、夏場エアコンを付け始める時には、外の結露水を排水するホースの確認はしておいた方がいいですね。
このメリット通信が届いた頃には遅いかもしれませんが・・・。
最寄駅、ホームに上がると平日(水曜)なのになんか人が多く、特急 (ここは停車駅ではありません) が何両もゆぅっくりと通過。すぐそこ見えるとこで信号故障あり。カメラ持ってたけど根性がなく写真撮れず。ようやくゆるりとやってきた普通電車、乗ってからも時間調整信号停止などがありだいぶかかって大阪に到着。歩いて阪急の梅田のホームへ。5Dmark�兇鬚�けた外国人、渋いおじさんとすれ違う。5Dmark�兇呂気垢�にもう古い、と思う。性能とかはよくわからないけれども単純に店頭に並んでる雰囲気になんか古さを感じてしまいます。デジタル機器の寿命を思う。特急で河原町へ。哲学の道まで歩こうか？と上がったらからっと暑くやっぱり止めて鴨川左岸を河原町からJR京都駅まで下ることに。河川の下流に向かって左が左岸です。この川べり、午前中の光の角度が気に入ってます。暑いやけそうだ。葉っぱの裏っ側、とか鷺にそろりと寄って持ってたカメラで写真を写したりして。あとでパソコン画面でみたら水面に反射した鷺、のちょうど目の位置、の川底に目玉のとこに小石あり。あと飛んでるときの後ろ姿などなど。すこし行った橋桁で、青い影？(たぶん鳥) が魚捕らえて舞い戻る、一瞬のこと。鴨川にカワセミはいませんね？タンポポなのか、とにかく黄色い花を見てたらモンシロチョウがひらひらひらとやって来てピッ、止まる。他の席十分に空いてるのにわざわざ隣にすわるおじさんのよう。おじさんではないけれど、「1Q84」 で施設を運営するあの女性は「笠原メイ」 だと思う。蝶の(アヒルかカモかの)「ヒト」って言っていた。土手の際をへびがにょろにょろ。じろじろ見ていたら、通りかかった自転車のおじさん、何してるんやろうと不意に気付いて、あぶなっ (びっくりしたの意) 、とのけぞる。河に落ちたら大変だ。カメラのHDの動画で這ってる、そのにょろ、にょろにょろを狙うも設定がわからず、そうこうするうちへびは向こうの方に行ってしまう。京都駅に着くと、号外が配られていました。エスカレーターを上がって、上から何枚か写真を撮る。17ミリ、換算27ミリのレンズでも充分、というのが一体何を指すのかわかりませんが。とにかく住宅とはスケールでかさが違います。あとここの、京都駅の改札ホームの真上のあたりが段になっていて (大階段ではないです) 腰かけられるみたいなところはあまり人が居ず風が抜けて気持ちの良いとこです。Nikonの小っさめの一眼レフをもった女性が横切る。Nikonの大きなカメラ、とたぶんもう一台カメラの入ったカバンを提げたおじさんとすれ違う。この建物の写真を本気で撮るよう。伊勢丹の美術館 「えき」 で写真展を見る、８００円。たしか高松伸さんの島根か鳥取かの美術館のアールと、似たアール (向こうに抜けていく小道) がいくつかの写真にあり。総じてあまりなんとも思わず早々出てくる。大阪に向かう新快速を待っていると、少しずれた列に、(快速は○マークとか、快速は△マークとかありますね) 大きなカバンを並べたたぶんご夫婦。KIX (関西空港) のタグあり。キャセイパシフィック航空の札も付いていました。香港の人、韓国の方？そのホームへは普通が先に到着します。(たぶん) 奥さんに、きっぷを提示されつつ大阪に行くにはこの電車ですか？みたいに聞かれる、英語で。普通電車の次に来る、13時30分の新快速が先に大阪に着くのんですが、13時のサーティーン、30分のサーティーがうまく言えず、奥さんの時計を指して伝える。ご夫婦、ありがとうと荷物引いてまた後ろから並び直すてい、あっ！ここここっ、ここどうぞ、と両の人差し指で地面指差す。ありがとう、と言われる。ありがとう、と言われる。奥さん強そう。夫婦に続いて車内へ。そこそこ混んでいて補助席に座る。夫婦は向こうのほうに座る。大阪駅が近づき、夫婦が間違って、ひとつ手前の「新」大阪の駅で降りないかちょっと気になって見やる、大丈夫でした。大阪到着。もしも英語が〜話せたならホテルまででも案内するけれども。大っきな荷物を抱えた右往左往はしんどいです。まあそれはそれとして靭公園近くのギャラリーまで歩く、３０分くらい。近くまで行ったらわかるはず。途中バラあり。バラぱっとせず。カフェらしき店の長い列。なんとなく公園から出たので、そこが車道であるような感覚がなく、クラクションが鳴る。えっと2階2階、とギャラリーを発見。階段室になんとかという歌手、のようなバンダナをはちまきにした若い女性。ああいう感じの歌、テンポの速い歌、歌詞のあるよなないような、歌いたいだけやん、というかそれは好みですね。ギャラリーはちょっとしたアパート (マンションというよりも) の一室を白く塗ったようなとこ。 写真展。作者履歴には10歳から写真を始めてもう30年になります、とある。芸術全般について良し悪しがまったくわからないので困ります。あんまりじろじろ見ていたら、カーテンの向こうから (たぶん) オーナーさんがいらっしゃる。(写真の作家さんと) お知り会いなんですか？写真されてるんですか？と重ねて問われて、(されてる、ってどういう意味？と思いつつ、カメラは持ってます、とも特に言わず。) いえいえ。そうですかごゆっくりしていって下さいね。はいありがとうございます。しばらくしてカーテン越しに、あのすみません帰りますありがとうございました。はーいありがとうございます、あのよろしかったら、その、そこにお名前だけでも。あーぁ、あっそうですか・・・鉛筆で几帳。背中からオーナーの声、何かされてるんですか？(何か？って？) 何されてるんですか？と問われたらそれは仕事のことですね？とにかくじゃあすみませんありがとうございました、ありがとうございます。とぼとぼと梅田に向かい、帰りはさっきよりなんか早い。疲れたのでまだ早いけれど電車に乗る。電車を降りてもう夕暮れの近くの公園にて、いちゃいちゃしている鳩を撮る、急いでレンズを換えて撮る。帰ってパソコンに画像を取り込むと思ったよりも何かしら、が写っていました。ニュースなど眺めつつそれらしく写真を編集 (そろそろ本気で整理もしないと片付けないと)、それと今日は早めに寝ないとしんどい。寝っ転がってノートパソコン画面の明かりだけでさっきの続きを続けます。パソコン底板の奥にティッシュ箱でかさ上げして、勾配をつけて空間を作って熱のこもらないようにしてます。んっ？なんか焦げ臭い。散乱した積読 (つんどく) の中、コンセントが焦げてるのだろうか？手繰り寄せても変化なし。テレビとかブルーレイの待機電力とかそういうところも変化なし。何気なくカーテンを開けると、向こうの方が赤ピンクオレンジになっています。公園を横切ってなんやと近づく若い二人の影。きっともう誰かが通報してるだろうけれど念のため１１９番へ。民家ですか？すみません少し離れているのでわかりません。お名前よろしいですか？名乗って電話切る。だいぶ離れているけど念のため服を着替えとく、勢いで外へ。鍵締めるのは忘れずに。カメラ持参。さっきの二人のシルエットあり。舞ってる赤、と黒との境 (らしきところ) を見てて「地獄変」のことを思う。しばらくして消防車が到着しました。さっきのが第一通報かどうかわかりませんが、たぶん誰かがしてるやろう、と思っていたらあれですね。消防士の方は、防具もあるのでしょうが身体がごつい、スポーツ選手みたい。動き回る炎がほんまこわい、こんなんもうどうしようもないもんなあと思いました。ああいう仕事、消すのは大変な仕事だ。ようやくおさまった後、高い所から現況とともにこちら側を周囲の見物人を撮っている、ようなカメラがありました。空家であったらしく不幸中の幸いです。そのあとないことに寝付きはそれ程悪くはなかったです。けれど細切れに寝たり起きたり、寝てる夢を見てる夢のまた・・・というよな、疲れ果てて寝て、しんどくて起きて寝て。マトリョーシカとかありますね、胡蝶の夢とか言いますね。
とそんな一日がありました。(木場)
(西村)
日本がんばれ！！！
サッカー日本チーム、ワールドカップ決勝トーナメント進出おめでとう。
先月の25日に朝早くから、日本対デンマークの試合を観戦した方も多いと思います。
が、25日に限らず、ワールドカップ予選リーグを観戦して、私自身、寝不足になっている状態で毎日を過ごしています。
私は普段、Ｊリーグ(日本国内のサッカーリーグ)をあまり観戦しません。
衛星放送やケーブル放送でのテレビ中継がほとんどで、地上波で放送をしていないから見られないと言うのもあるんですが・・・
国際試合や今回のように4年に一度のワールドカップは観戦しますね。世界中のレベルの高い国同士が、試合するのは面白いです。選手もレベルが高く強烈なミドルシュートやフリーキックでゴールを決めたり、足にちょんとボールを当ててゴールを決めるのが、「スゴイ！」の一言しか出てこないです。
29日には日本対パラグアイの試合がありますが、メリット通信が皆様のお手元に届く頃には、日本チームがベスト８に入ってるか、そうでないかの結果が分かっていますが、私としては、いやほとんどの人が、ベスト８に残ってそのままベスト４と、世界に食い込んで行って欲しいと願ってると思います。
毎日、雨が続いてジメジメして湿度が高い日が多いですが、雨漏りや湿気は大丈夫ですか？
我が家も、洗濯物を室内で干したりするので、余計に湿気が多いように感じたりします。
室内で洗濯物を干す時に、扇風機を使うか、洗面所があるなら洗面所に洗濯物を干してお風呂のドアを少し開けて、お風呂の乾燥機を使うといいみたいです。
お風呂の乾燥機は、力が少し強いので洗面所ぐらいなら、一緒に乾燥させることも出来るそうです。
そこに扇風機を使うとなお、良いそうです。
フトンの湿気には、皆さんフトン乾燥機を使っていると思いますが、フトンを扇たたみにして、その間に太い雑誌を何冊か挟んで、空間を作って扇風機の風を当てると、フトンも少しは乾燥するという方法をラジオで聞いた事があります。これは結構アリだと思います。
他にも、扇風機の風を消臭剤をふった下駄箱に当てると湿気と共に嫌な臭いも和らげるし、
押入れの中に当てると、フトンの湿気を防いでくれたりと扇風機は色々に使えるようです。
しかも、何と言っても、大抵の家に有って、どこにでも持ち運びが出来るから便利です。
29日の日本対パラグアイの試合を観戦して、蒸し暑い夜を吹き飛ばそう。
日本がんばれ！！ ってもう終わってる･･･？
横山インターネットとメリット通信
インターネットの普及というのは本当にすごいと今更ですが思っております。と言うのも以前は、「池田住宅で・・・」と仰って下さるお客さんはせいぜい西は神戸、東は茨木辺りまででした。
ところが最近はどんどんエリアが伸び、先日来お電話を頂いているお客様は徳島県の方です。「地熱の会の工務店をご紹介させて頂きます。」と初回のお電話でお話しましたが、それからも何度かお電話を頂き、「徳島市内から外れるけど来てくれないか？」とお申し出頂いております。
そんなに仰って下さるのですし、出来る事なら行きたいのです・・・ が、やはり無理なようです。
お取り寄せブームで、全国の銘品が口に入ったり、地方の電気屋さんから家電製品を買ったりとインターネットと流通の発展で、全国どこにいても色んな物を手に出来るようになりました。
既製品は分かるのですが、先日はネットで、ワンピースのオーダーをする店を見つけました。自分の体に合った服を誂える事がネットで出来、家に届くのです。
同じ注文なのですが、家の場合、池田住宅の現場監督が現場に行って管理しますし、いつもお願いしている大工さんが現場に行って木をたたきますし、基礎屋さんも、電気屋さんも、水道屋さんも・・・みんな現場に行って仕事をさせて頂くので、申し訳ありませんが、やはり難しいです。
と言いながら、今週末には私、金沢までお打ち合わせに出かけます。近日中には池田が宇都宮までお打ち合わせに出かけます。でも、どちらも神戸や三田といった私どもの施工エリアでの新築計画です。
そうなんです。お打ち合わせは、少々ご不便をおかけしてもメールや電話、そしてご訪問や来社を頂き、何とかなるのですが、施工する人間が全員移動するのは、交通費もかなりかかってしまい、ご負担を多くおかけすることになりますし、移動に時間がかかると工期が延びて、これも費用が上がる事になるので、又ご負担を余計に掛ける事になってしまいます。 と、現実的では無いですよね？ 残念ですが・・・。
さて、インターネットもすごいのですが、実はメリット通信もすごいと最近ちょっと自負しております。メリット通信は今月で102号、9年目です。宇都宮にお住まいのＫ様は、お打ち合わせに入る前にお持ちのメリット通信（4号から）を全部読み返して下さったそうです。
お打ち合わせ中にご主人が、突然「横山さん方向音痴なんですよね？」と仰られて？？？ かなり前にメリット通信に書いた事があります。本人は忘れていましたが・・・
又、リフォームでお打ち合わせのＮ様は、初めて事務所にお越し頂いた時に、「メリット通信で見ていた事務所についにやってきました。」と仰ってくださいました。
どれだけの方が読んで下さってるんだろう？ と思いながら続けてきたメリット通信ですが、「楽しんで読んでるよ。」という声をあちこちで掛けて頂くようになり、毎月、毎月何を書こうかと苦しむ数日間が有るんですが、今月も無事皆さまのお手元に届ける事が出来ました。
これからもよろしくお願いいたします。
キクイムシ
先日、２年前くらいに新築させていただいたアパートの管理人さんから連絡がありました。
「○号室の○○さんところで、建具に５ミリ位の穴が開いて、中から虫が出てきたらしいんです・・・。」
５ミリの穴？ 何？ キクイムシ？ 半信半疑で駆けつけてみると・・・。
確かに建具の下の方に５ミリ位の穴が開いていて、虫も生きたまま捕獲してくれていました・・・。
（気持ち悪かったと思うのに、申し訳ないです・・・。）
５ミリくらいの穴が開いています。
体長２センチ、幅５ミリ位です。
何という虫なのか詳しく調べてみました。
クロタマムシ
[学名] Buprestis haemorrhoidalis Herbst[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),タマムシ科 体長11-22mm。全体が銅色光沢を帯びた黒褐色。 6-8月に成虫が出現する。マツ枯死木や衰弱木に産卵し、幼虫は材部を食害する。 本種に産卵された伐倒木などが、製材されて建材として使用された場合に、新築の家屋で羽化する。建材害虫として時々問題にされるが、乾材には産卵しないので発生が繰り返される事はない。 |
すぐに、建具の交換をさせて頂いたのですが、こんな虫が建具から出てきたらびっくりするし、気持ち悪いですよね・・・。
今回のこのクロタマムシとは違うのですが、数年前からヒラタキクイムシという虫のメンテナンスに頭を悩ませています・・・。（引き渡しから2年位経って出現。夏場に活動が活発になる。冬の間は卵？）
体長3〜5ミリ位のすごく小さな虫なのですが、内壁材に使用したベニヤ材に繁殖し、１ミリ位の小さな穴を沢山開けるのです。生命力はそれほど強くないので、シロアリみたいに構造材を食べてしまう心配は無いのですが、毎年、卵を生み続けているのか、何年も続いてしまうのです・・・。
ベニヤの製造過程？の物なのか、後から住み付いた物なのか証拠が無いため、メーカーは責任を取らず、同じく販売店も責任を取らず・・・。
工務店の立場で言えば、もし製造過程？でベニヤの中に卵が有ったとしても表面上は分らないため施工時に気づく事は出来ない。法律的には瑕疵担保責任の対象外。誰にも責任を追及することが出来ないのが現状です。
もし引き渡し前からだとすれば、当然、施主様には責任は無い・・・。 泣き寝入り？じゃあ、道義的に考えて工務店が責任を負う？ という事でメンテナンスをさせてもらってきたが・・・。
修繕するのに何十万円もの費用がかかる。何年も続けば何百万円？この不景気に正直、厳しい・・・。でも、施主様のことを考えると何とかしたい・・・。
何年もこの葛藤の連続です。
ー誰もが憧れる平屋の住まいー
「あの〜○○県に住んでいるんですが、平屋を建てたいと思っていて、インターネットであれこれ調べている内に池田住宅のホームページに辿りついたのですが、御社は○○県は施工エリアでしょうか？」
このようにインターネットで当社のホームページを見て頂き、関東圏からこのようなご連絡を頂くことがとても多くなりましたが、どう頑張っても「すいません、関東圏は無理そうです。」と丁重に毎回お断りしているのですが、特に最近増えているのが、【平屋】のご相談なんです。
【平屋】をご希望のお客様は老後の理想の家とお考えの方々が多いようですが最近はお若い方（３０代・４０代）も【暮らし易さ】で平屋を選ばれる方が急増しているようです。
【平屋】は階段の上り下りのわずらわしさがなく、階段での転倒事故が気になる高齢者には確かに安全ですし、間取りをシンプルにすれば、動線もシンプルになりますし、万が一、車椅子で動く事になっても、ほぼ家中を移動することが可能となります。
さらに、介護もしやすく、耐震性に優れている事や地熱利用をする場合においては、最も地中熱の効果を受け易い（建物全体の容積に対して、土に接する部分が多い）ので、夏の暑さや冬の寒さ対策に置いてもかなり魅力的な住まいです。
ただ、一般的には老後の住まいとして選択される事が多い【平屋】が何故？最近は若い世代の方々からも指示されるようになったのか？ これにはいろいろな理由があるようです。
・時代の流れと共に、核家族が進み子供が少ない、もしくはいない御家庭が非常に増えたこと。
・インターネットの普及により、【住まい】に関する情報が非常に豊富になり、耐久性や暮らし易さを重視す る方々が増えてきた。
・高度経済成長時代のように、所得が伸び続ける可能性が少ないことを実感しているので【家は３回建てる】 というような考えではなく、一生住める家、結果的に【終の棲家】として考えている方々が多く、一度き りの家づくりなので、暮らし易さを重視し【平屋】を選択されている。
上記のような理由が有るようですが、実際のところは若い世代での平屋の取得率は多くはありません。その最大の理由は【予算】です。
平屋のご質問で最も多いのが建物コストについてで、多くの方々は平屋は安いとお考えなのですが、実際は通常の２階建ての住宅に比べると、かなり割高になってしまいます。
割高になる一番大きな理由は、基礎と屋根部分が通常の２階建てに比べると、同じ延べ床面積の建物だとすると２倍の面積になるからです。（2階部分を1階の横にポンと置くと思ってください。）
次に土地の問題です。御存じのように、平屋は１階しかありませんので土に面する部分が大きくなります。したがって敷地にも余裕が必要なりますので、土地の取得費がかさみます。街中で大きな土地を取得するには、かなりの金額が必要となります。
平屋を希望される方々は年々増えていても、これらの問題があり取得率が伸びないのが現状のようです。でも、平屋のご相談が後を絶たない事を考えると、皆さん平屋の暮らしやすさを十分に御存じなんでしょうね。
私も次の家は絶対平屋の地熱住宅と思っているんですが・・・。
