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〜異常気象〜

池田
 こんにちは池田です。先日の台風の雨凄かったですね。

前日まで「このコースはそれるな〜 それに熱帯低気圧になるやろう。」なんて素人が勝手に想像して、完
全に舐めていました。

深夜から朝方にかけて、風と雨が凄くなるにつれ、気になって気になって殆ど眠れず、気が付けば、夜明
け前からテレビにかじりついていました。TVに映し出された渡月橋の映像を見て、急に怖くなりました!

毎年この時期になれば、台風が来るのは分かっているのですが、それでもここ数年、夏の暑さが異常にな
るにつれ、台風や突風、ゲリラ豪雨等、昔には記憶の無いような自然現象が多発しているような気がします。

ご自宅に被害を受けられた方、非難を余儀無くされた方には、お見舞い申し上げます。さぞや怖い思いを
された事だと思います。

私達、建築途中の不安定な状態の建物を預かる者にとっても、異常気象は本当に恐ろしいです。
予想が出来る程度なら、ある程度の対策を取れますが、予想を超える風雨となると、どんな問題が、建築中の現場で発生するのか想像出来ないだけに、この時期はスタッフ共々、寝不足になります。

京都や和歌山方面の同業者の方々のご心配は私達のレベルをはるかに超える恐ろしさだったと思います。

このような異常な自然現象が頻発するようになり、最近では建物プランの考え方が、更に保守的になって来ている気がします。

元々、臆病体質な社風ですので、安全、安心を優先する為に保守的なプランや外観となり、口が裂けてもお洒落な家が造れる私達では無いのですが、その臆病体質が更に慎重になってます。

家というのは家族が安心して安全で快適に暮らせるように造るもの、この考え方は変わらないのですが、快適を優先させ過ぎると、安心、安全のバランスが崩れてしまいます。

安心、安全を優先させ過ぎると、今度はつまらない家になってしまい、家づくりのワクワク感は失われて
しまいます。この辺りがとても微妙なんですが、ついつい安全側を選択したくなります。

何か有った時に「あの時、こうしておけば良かった」と後悔したくないんですが、あまりに保守的な考え方をしていると、打ち合わせ中のお客様の顔色が段々変って来るんですよ、それが申し訳なくて、辛いです。

でも、家づくりって完成直後に喜んで頂く事はとても大切ですが、10 年後、20 年後に「あんたに任せて
良かった!」と言って頂く方が遥かにうれしいんです。異常気象や色んな自然災害は今後減る事は想像出来ないと思います。

後10 年も経てば、真夏には暑さの為に工事を進める事が出来なくなるかもしれません・・・(この数年、
毎年何人かの職人が熱中症などで倒れる事が普通になっています。)

今後更に自然災害が増えるなら、やっぱりデザイン的には褒めれないけど、建物は安全で安心できる家が良いんじゃないかって考えてしまいます。

こんな考え方をしている私達ですから、世の中のデザインブームからは、完全に取り残されてしまってますが、臆病体質は変わらなさそうです。(笑)

池田


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