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『築70 年 平屋の長屋を改修中』

池田

突然ですが、モデルハウスを造ってます!

モデルハウスと言っても、随分前より所有していた築70 年のボロボロの長屋です。

昨年、お住まいになられていた方が退去されてから、リフォームするのか? リノベーションするのか?悩んでいました。

ですが、場所が駅前なので、リノベーションして、モデルハウス兼セミナールームとして利用することに決めたのが、昨年末です。

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年初から工事に着手したかったのですが、貧乏暇無し状態でバタバタしており、やっとの事で先月末から着工しました。

骨組みだけにするだけでも、凄まじいホコリです。
何せ70 年間のホコリが体積していますからね。(笑)

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解体前に建物内部をよく見て分かった事ですが、浴室はなんと、五右衛門風呂です。

完全に解体した後に五右衛門風呂が在った場所の周辺の木材を確認すると、殆どが焦げていて、既に柱の芯まで炭化している柱もありました。 

これでよく火事にならなかったと思うんですが、柱を取り巻く壁が全て、土壁なので、柱が炭化したとしても、火が壁に移らなかったのでしょう。しかし怖いですね。

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さらに、板の間の掘りごたつのような場所の板を外すと、冬場は炭で暖を採っていたような跡が残っているのです。

こちらも火事にならないのが不思議です。それに普通なら一酸化炭素中毒になるはずなのですが、建物が隙間風だらけなので、問題が無かったのでしょう。

今の住宅とは、かけ離れた感覚なので、びっくりしてしまうと同時に恐ろしくなりましたよ。

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解体が進んで行く内に、木材の老朽や水漏れの腐食、更にはシロアリ被害の状況が明確になって来ました。

傷み具合のひどさに『モデルハウス』という選択は間違いでは無かったのか? と思い始めました。

解体しているスタッフからは、『あれ本当に直すんですか?』と言われる始末・・・。

しかし! 今更後には引けません。
スタッフが嫌がろうが、職人が嫌がろうが、突き進むだけ!(笑)

指示だけして、現場作業をしない私は、その進捗がワクワクして楽しいのです。
今の予定では、完成すれば、セミナーや打ち合わせもここでするつもりです。

それと以前からやりたかったお料理教室もやってみたいと考えています。
その為に大きな長い木のカウンターを調達して、そこにガスコンロ、IHクッキングヒーター、スーパーラジエントヒーターの3種類を用意して、調理方法の違いを楽しめたらな〜なんて一人で妄想しています。
私は完成した後の事ばかりを考えて、すごく前向きなのですが

現場は大変みたいで、腐ってシロアリに食われてボロボロになった土台や柱、更にはカスカスの基礎などをその都度やり替えながらの作業ですから、全く進みません。

もう、毎日イライラしています。
現場スタッフは毎日ボロボロになりながら作業をしてますが、その進まない作業に達成感を感じられないようで、モチベーションは低下中です。(笑)

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それでも、木造住宅って凄い! 昔の大工さんって凄い!と感じさせてくれますね。

何せ、70年経過しても、シロアリや水漏れなどで腐った土台や柱以外は全く問題が無く、まだまだ頑張って現役で働けるような木材ばかりです。

コンクリート基礎がボロボロなのに、木材の方がはるかに耐久性がある証拠です。

曲がりくねった丸太だらけで、白川郷の天井みたいな雰囲気! 完成が待ち遠しい〜 

ですが、工事が暇なときにしか、作業してくれないから、何時になることやら・・・。

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