〜相続が【争続】にならない為に〜
このところ、相続関連のご相談が非常に多くなりました。
ただ、残念な事に、ほとんどのケースが相続後で、いわゆる【争続】となっており、解決までに時間と費用の掛るケースが多いです。
しかし、相続開始後、親族との話し合いが持たれずに、不動産（特に土地）の相続登記が完了しないままという例もよく有ります。
相続時に相続税の対象となったような場合には、納税の為に、遺産分割協議書や相続登記など、一連の流れが進むケースが多いのですが、相続税の対象とならない場合に、相続登記が完了しないまま、放置されている事が多いようです。
この場合でも、相続人が少なく、人間関係に問題が無い場合には、トラブルは少ないのですが、私の経験だけで申し上げると、そのようなケースはほとんど聞いた事が無いです。
相続人が少なくても、何十年も放置されたような状態が続くと、当時の相続人が死亡という事になれば、その子供や配偶者に権利が移転する為に、更に複雑になり、解決が難しくなっていきます。
そもそも、不動産というのは、分割がしにくいものです。
簡単に考えれば、売却して現金を分けるというのが非常にシンプルですが、よくお聞きするのが、ご両親が居住していた住宅なら、それを売却して現金にして分割するなんて事は提案しにくい。
更に相続人の一人が住んでいるような事になれば、更に現金化は難しく、話がややこしくなります。多くの場合がこのようなケースです。
それじゃ〜 という事で、不動産を共有するというのが、一般的ですが、資産管理していく上で、共有程難しいものは有りません。
その資産を他人に貸す、リフォームする、メンテナンスする、建替える、売却する、何一つ一人で判断して行動に移す事が出来ません。更に何もしなくても、課税される固定資産税の支払いもやっかいです。
実は私も亡くなった、祖父、祖母、それに父の相続財産である土地の名義を放置したままなんです。
このような仕事をしてお客様のお手伝いはしているのに、自分の身内となるとなんだか面倒で、もう7年近くも放置しておりましたが、さすがに母がしびれを切らしたようで、厳しく叱られました。
ですから、まさに今、動いております。（笑）
ただし、相続人が8人となると、何をするにも時間が掛りますし、滅多に会う事が無い親族に色々と説明していくのは本当に大変です。
それに、私がこのような仕事をしているのに、永らく放置してた事で、「何故今頃そのような話を？』と思われてしまうので、どこへ行っても自分の怠慢を謝罪してからしか、話を進められません。
でも、実際のところ、残された人が簡単に処理が出来ないのは仕方が無いのかもしれません。
このような事にならない為には、いつか来る相続の為に、相続する側（被相続人）が事前に相続人（残される人）に、説明をする義務が有ると思います。
日本人ってどこかで、お金の事を生きてる間に言うのは、タブーみたいな習慣がありますが、決してそのような事は有りません。
むしろ、何も知らされないままの方が残された人には酷と言えます。
お金をどのように分けるか？ も大切ですが、一番重要なのは、不動産です。
不動産の処分方法を事前にお伝えしているだけで、相続の問題はかなり解決します。
【自分が死んだ後の事は知らない】 なんて考える事だけは避けてくださいね。
相続税の基礎控除が40％もカットされた事により、あなたも相続税の対象ですよ！
相続対策については、少し勉強するだけでも、合法的に対処できる特例が沢山有ります。
例えば、生命保険もその一つで、法定相続人一人当たり500万までは相続税の課税対象になりませんのでこれだけでも配偶者と子供さんが2人なら1500万は対象外となります。
これ以外にも少しのアドバイスで対策出来る事が沢山あるみたいですので、何でもタブーと考えないで、まずは相談が一番大切です。
相続関係でお困りの方で「税理士に相談するには、敷居が高くて・・・」とお考えの方、いつでもお声掛け下さい。
私は税理士資格が有りませんが、相続相談やお手伝いは常時行っています。
アドバイスは出来ますので、まずはご連絡くださいね。
