地熱｜池田住宅建設

一番多いご相談が、“部分的な断熱リフォーム”のご相談です。
中でも、リビングのみというのは、一番人気です。

部分的な断熱リフォームは、“お住まいになりながら、するリフォーム”としては、比較的簡単に行動に移せますので、ご相談が多いのもうなづけます。

確かに、部分的な断熱リフォームをすると、部分的にかなり快適になりますし、リビングなどは長時間滞在しますので、光熱費も安くなり、効果は分かり易いです。

ただ気になるのが、断熱リフォームをした場所以外の空間は、リフォーム前に感じていた以上に、“冬は寒く、夏は暑く”感じてしまう事になります。

更に、断熱リフォームをしたリビングなどが快適になると、後々になって、他の場所（寝室や洗面、トイレ、浴室）なども気になり、結果的に度重なるリフォームを行ってしまう事が多いのです。

何度もリフォームするって、精神的にも金銭的にも大変な負担になってしまいます。
当然、部分的に何度もリフォームする方が、金銭的にも割高になります。

人は、一度便利さや快適さを感じてしまうと、後戻り出来なくなってしまいますからね・・・。

そのため、私達は断熱リフォームのご相談を頂いた場合には、いつも【建物まるごと断熱化リフォーム】をご提案するようにしています。

ただ、部分的な断熱リフォームよりも高くなってしまうのが、辛いところなのですが
何度も繰り返すリフォームに比べると割安になるのも事実です。

私達がご提案する【建物まるごと断熱リフォーム】は建物の外側（屋根、壁）を断熱材ですっぽりと覆ってしまう方法です。（外断熱リフォームと言います。）

ですから、建物の外壁と屋根を全て取り外して、断熱材を取り付け、再度、外壁と屋根を取り付けますので最も都合が良いのは、新築から10数年外壁や屋根のメンテナンスを一度もされて無い家や、そろそろ外壁や屋根のメンテナンス時期になっている家です。

メンテナンス工事も兼ねられますので、金銭的にはかなりメリットが出ます。

更に、この工事の最大のメリットは、面倒な仮住まいへ引越しせずに、ご自宅にお住まいになりながら、ほとんどの作業を建物の外側で行える事です。（お家の中へ、上がらせて頂く必要がほとんど有りません。）

但し、窓を閉めたままにして頂く事になりますので、秋の終わり頃から、春先までが、最も理想的な時期になります。

上記のようなメリットが、私達が【建物まるごと断熱リフォーム】をお勧めする理由なんです！

と、このように書いてしまうと、とってもお得に感じてしまうかもしれませんが、【建物まるごと断熱化リフォーム】は建物の形状によって、その費用が大きく変わります。

一番割安になるのが、“総２階”と呼ばれる建物で、１階も２階も形が変わらず、デコボコしていない建物の事です。

逆に、一番割高になるのは、１階が大きく、２階が小さな家や建物がデコボコしているような建物は、どうしても特殊な材料と手間とが増えますので、コストは割高になってしまいます。

いずれにしても、今後は更に断熱、省エネルギー化が進む事は間違い無さそうです。

でも、皆様に注意して頂きたいのは、このメリット通信でも何度も書いている事ですが、断熱化すると、室内の温度差が少なくなり、非常に快適になるのは間違いはございません。

ですが、断熱化した住宅では、今までの住まい方とは、かなり違ってきます。

長くなりますので、断熱化した建物の住まい方については、今回はお伝えしませんが、実際に計画しようとお考えの場合には、費用はもちろん大切ですが、その前に、新しい住まい方が自分達に可能か？　どうか？も検討するようにしてください。

それで無くとも世間では、断熱、断熱という言葉が流行り、断熱リフォームの良い事ばかりに注目が集まっていますが、実際には正しい住まい方が分からないために、断熱リフォームをした事で、更に結露が増えたり、建物がカビだらけになったというような話も、よく耳に入るようになりました。

常に良い事ばかりでは有りませんので、慎重さも必要なんです。
【新しい住まい方】を頭に留めてくださいね。

昨年、秋から【建物まるごと断熱化リフォーム】工事をさせて頂いたA様邸。外壁と屋根に断熱材を貼り
付けました。その時に、屋根の雨漏り部分の補修や痛んでいた天窓の交換もしました。