地熱｜池田住宅建設

結果は、いつもの通り、快晴です。（笑）　「あ〜　また期待を裏切られた〜。」

そうなんです。奈良県のS様宅を訪問する時は何故かいつも快晴です。
それに冬は暖かくなるし、夏は涼しくなるし、私が念じると、いつも逆の結果となってしまうのです。

今回も週初めより、ず〜っと願ってました。
『大荒れになれ〜』『寒波よ来い〜』『雪よ降れ〜』思い通りには、ならないものです。（笑）

今回は、3組総勢８名＋赤ちゃんで訪問してきました。偶然なんですが、最初1組のご予定が、丁度良いタイミングで体感したいというお話がポンポンと入り、大人数で押しかけてしまいました。

S様、いつもご協力ありがとうございます。

今回は2組のお客様とは現地で待ち合わせをしていたので、少し早めに来られたお客様をS様にお任せして、ご用意して頂いた駐車場へ車を移動して、戻ってみると、すでに始まっていました。（笑）

S様の奥様がすでに、お客様に説明を始めて下さっていました。いつもいつも助けて頂き、本当に有り難いお施主様です。このまま、全てお任せして、私は一言も話さずにおこうか？　なんて事も考えましたが、一応お仕事をさせて頂きました。

しかし、正直、地熱住宅の話ってとても伝えしにくいですし、説明すれば、説明するほど、？？？となってしまいます。何度、ご説明しても、お客様に分かり易くお伝えする事って出来ないです。という事で、理論や理屈をご説明するのは、すんなり止めて、建物内部で地熱住宅の見えている部分のご説明をする事に・・・。

まずは2重サッシの効果を体感して頂きます。室内側のサッシのガラスに手を触れて、温度を感じて頂いた後に、内側のサッシを開けてみます。すると外側と内側のサッシの間から冷たい空気が室内に流れ込みます。

先程の室内と同じ温度のガラスとは、かなりの温度差を感じて頂きました。因みに、放射温度計で確認してみますと2.4℃程、室内サッシに比べると低い温度でした。

地熱住宅でも、外気温度の影響を最も受け易いのは開口部の窓や外部ドア等です。ここは少し丁寧に、いや、しつこくご説明させて頂きまして、次は地中熱を活用する上で最も重要な空気の流れをご説明します。

この説明は毎回面白いです。気流を補助するのに、通常の建築では手抜き？若しくは施工不良？ヘタクソな仕上げ？って、感じに見える場所が有るんですが、『一見施工不良に見えるここの隙間が、気流を作るのに重要なんです・・・』とご説明すると、大抵の場合・・・

『何か、おかしな隙間だな〜っと思ってました。そういう事だったんですね。』と納得されるんですが、もし
この説明をしなければ『施工技術が低い工務店だな〜』と思われたままになってたかも？と思うと怖いです。それだけに、この部分は毎回、ちゃんとご説明するようにしています。

その後、換気システムなど、地熱住宅のメインのシステムが有る屋根裏に上って、ご説明させて頂きました。説明中にご参加された方々からご質問が有りますが、施主様が横におられるので、とても楽なんです。答えられない質問が有りませんからね

お客様『換気フィルターはどれくらいの頻度で清掃されていますか？』
OB様 『2ヶ月に一度です。』
お客様『これは止めておけば、良かった事って有りますか？』
OB様 『浴室の換気乾燥暖房装置です。』

と、様々なご質問に明確に回答して頂けます。何よりも私の説明では、皆様の心に『ほんとに？』という疑問が生まれがちですが、毎日お住まいになって、生活の中から出るお答えなので、説得力がまるで違います。

『そんな事ないですよ、池田さん』なんて言って下さる方もおられますが、間違いなく、私の説明とOB施主様の説明では、皆さんの目の輝きが違います。（笑）まぁ、ここがOB訪問の最大の魅力ですよね。

完成見学会での、真新しい家の見学は住まれている方へ気をつかう必要も無く、それはそれで楽しいと思いますが、住んだ後の不満や失敗談ほど、皆様の家づくりのお役に立てるものは無い、と信じています。

結局当初の予定を大きく過ぎて、気が付けば、滞在時間が3時間を越えてしまいました。
時計を見て、慌てて退散させて頂きましたが、お掃除も手伝わずに申し訳ございませんでした。
でも、S様、厚かましいですが、またお願い致しますね。

ご参加頂きました皆様、お疲れ様でした！
今度は一番寒い時期に体験会を企画しますので、再度体感してみて下さい。皆様ありがとうございました！

【追伸】
また、写真を撮影するのを忘れてしまいました。
今回は写真を忘れないぞ〜　って事でカバンには、充電フルパワーのカメラを用意していましたが、完全に頭から消えていました。　写真無しでごめんなさい。（悲）