〜 断熱方法の研修 〜
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今年の抱負は、ズバリ効率化！ です。 �．襦璽襪魴茲瓩襦´▲泪縫絅▲襪鮑鄒�する ��自分に厳しくなる |
今月は先月と同じく研修です。（このところ研修が多くて・・・）
今回は断熱方法の研修でした。
「今更、断熱方法？」と思われた方は、随分と前から弊社の事をご存知の方ですね？
そうなんです！ かれこれ15年近くも断熱住宅ばかりを建築している私達にとって、
今更断熱方法を勉強しても意味が無いでしょ！ と私も思っています。
しかし、この研修を終了してテストに合格しないと資格が得られないのです。そのための研修でした。
今更、断熱方法なんて・・・という気持ちが有るので、全く前向きな気持ちは無く、嫌々の参加です。
しかし、いざ研修が始まると、内容がとても面白いんですよ。
一般的に断熱方法を大きく分けると・・・
・充填断熱(じゅうてんだんねつ) ⇒ 日本で最も多く採用されていて、断熱の主流とされる方法
壁の柱と柱の間に断熱材を施工します。
・外張り断熱(そとばりだんねつ) ⇒ 私達が採用する建物の外側をすっぽりと断熱する方法
壁の柱の外側に断熱材を施工します。
上記ですが、外張り断熱に関して言えば、新たな情報を得る事は出来ませんでしたが、
充填断熱と呼ばれる世の中の主流である断熱方法についての高断熱化、高気密化については、
非常に勉強になりました。
外張り断熱が主流の弊社ですが、建物によっては充填断熱を行う場合も有りますので、
今回の研修は結果的に非常に役立つ内容でした。
ちょっと、本題からそれますが、弊社が、断熱の主流である充填断熱から、
関西ではあまり人気の無い外張り断熱を採用したきっかけがあります。
建築業界に外張り断熱工法、高気密、高断熱という言葉が流行り出した頃、
素直でない私は、外張り断熱には否定的でした。
『意地でも、充填断熱工法で外張り断熱以上の性能を確保してやる！』っていう考えでしたね。（笑）
ですから、充填断熱の正しい施工方法を徹底して現場に伝達し、現場のチェックを厳しくして取組みました。その結果、かなりの断熱性能を確保する事が出来ましたが・・・ 納得が出来る性能には届かないのです。
更に、大工さんが悲鳴を上げ出したのです。
大工「ここまで神経質にせなあかんの？ どこの工務店でも、こんな手間の掛かるやり方してないで！」
私 「よそはよそのやり方！ うちはうちのやり方！ 文句言わんとやってな。」
大工「社長がそこまで言うならやるけど、もう少し手間代追加してや！」
私 「そんなあほな話が有るかいな、正しい施工方法を指示したら、手間代を上げてくれって、
おかしいと思わんか？」
大工「実際、現場でやってみる、どれだけ時間が掛かるか？ 知ってるん？」
私 「そこまで言うなら、言わしてもらうけど、正しい施工方法で手間が掛かるんやったら、
今まで、大工は手を抜いてたって事やから、手間代返してもらわなあかんって事になるで！」
大工「無茶苦茶言うな〜 あんた〜、ここでは働けんわ！」
と大工と喧嘩になる事も度々、離れて行った大工さんもかなりいました。
さすがにこれでは現場監督も立場が悪く、工事が進めにくいという事になり、他の方法を模索する事に・・・
否定的に考えていた外張り断熱（通称 外断熱）の施工現場を何件か見学して、
その施工している大工さん数人に、質問もしてみました。
と言うのも、私だけで無く、この業界は新しい物を取り入れて、今までと違う事をするのに、
とても抵抗が有ります。所謂、喰わず嫌いな人間が多いのです。
そのため、下調べをしたのですが、外断熱工事をしている大工さんのほとんどが同じ事を言うのです。
どの大工さんに聞いても、
大工「初めは面倒くさいな〜と思ったけど、慣れたから、もう昔の断熱施工はしたくないな〜。」
私 「慣れは分かるけど、なんで戻りたくないの？」
大工「外断熱は、施工してしまえば、現場の寒さ、暑さが違うねん。
特に2階の屋根裏なんて全く違うで！ それと手や身体が痒くならないし・・・。」
この話にはビックリしました。
もっと否定的な意見が出ると思っていましたが、意外に否定的な意見は聞こえて来ません。
一般的に充填断熱の多くはグラスウールやロックウールと呼ばれる繊維質の材料を使っていて、
その袋を開封したり切断したりすると、とても細かく短い繊維が大工さんの手や身体に付着するので、
チクチクと痒くなるのです。
こうなると、基本的には新しい物が大好きな私です。即、採用して現在に至るのが外断熱工法なのです。
今では弊社の大工も口を揃えて言います。 「慣れたし、これ（外断熱）が良いわ！」
話を元に戻します。
15年位前の話でしたが、その当時の正しい断熱施工方法と現在推奨されている断熱施工方法では、
外断熱にはほとんど変わりは有りませんが、充填断熱工法はかなり厳しくなっています。
私の正直な感想としては、
『あの時（15年前）に外断熱に変更して良かった〜。』
『充填断熱で完璧を求めると、更なるコストアップになる。』
『充填断熱で完璧を求めるのは、おそらく無理だろう。』
控えめに書きましたが、実際は外断熱に慣れた私達が施工すると、かなり大変と感じてしまう事でしょう！ひょっとすると、正しく施工出来ないかも？ と思える程の難しさです。
充填断熱専門で高気密、高断熱施工されている会社でないと、確実な断熱化、気密化は望めないと思います。私が外断熱を採用した15年前は“外断熱の方が施工が難しい”という話でしたが、今では全く違います。
同じレベルで高気密化、高断熱化する前提なら、外断熱を施工している会社よりも、
充填断熱工法を採用している会社の方が、間違い無く施工レベルが高いと言えます。
ただ、そこまでの施工レベルの強制化が指導されていないために、まだまだ理想論なのかもしれません。
いや〜 しかし、住宅業界は断熱、気密の話題がすごいです！
私達の“外断熱の地熱住宅”も、やっと注目を浴びて来ている気がします。
住宅業界が省エネルギー化に進むのは多いに賛成です！
今年も忙しくなりそうで、ありがたい〜。
