〜メンテナンスのご相談〜
今月はメンテナンスのご相談のお話です。
毎月、数件の外壁・屋根のメンテナンス、キッチンやお風呂、トイレ等の交換のご相談を頂いております。
いつも有難うございます。その際、とてもお答えし難いのが、その時期です。特に外壁･屋根のメンテナンスについては、いつも数ヶ月お待ちになって頂く事が普通で、毎回施工時期をお伝えし難くて・・・。
外壁･屋根塗装については、弊社のスタッフが直接、施工するのではなく、塗装屋さんにお願いするので、単純に下請けを増やせば良いのですが、20数年を超える経験から申しあげると、塗装に関しては、その施工方法と時間と手間をどれだけ掛けるのか？ によって、後の耐久性が大きく変わります。
そのため、私達が信頼して依頼し続ける塗装屋さんは、今のところ1社しかございません。
よって、次から次へと現場をこなす事が出来ないために、お時間を頂く事になってしまっています。
後の事を考えると、どうしても譲れないのですが、それでもご相談を頂いた方に、
私 「今からとなると、来年の1月か2月になりそうですが・・・」
お客様 「それは無いやろう！（笑）」
と、いつも問答になってしまいます。申し訳ございませんが、今すぐ変わる事は無さそうです。
弊社で新築させて頂いたOB様からのご連絡は、うれしいのですが、訪問した時に何時も感じるのが新築から十数年経過した、弊社が設計した建物の劣化具合です。特に今から十数年前は、とにかく木をふんだんに使いたかったので、内装だけではなく、外部にも沢山利用させて頂いておりました。
自然素材を外部に利用するという事は、その分、他の建材に比べて劣化が早いという事です。
十数年も紫外線に晒された、ウッドデッキや外部の手すり、化粧格子、軒裏などを見ると、
廻りに立ち並ぶ同じ時期に建設された他社さんの建物より劣化が進んでいます。
もちろん、それらをメンテナンスするために、ご連絡やご相談を頂いているのですが、普通より余分なメンテナンス作業が増えるために、やはり割高になってしまいますが、その当時は10年後のメンテナンス時には、普通より割高になりますよ！ というようなアドバイスを全くしていなかったと思います。
そのため、いつもまずは謝罪から入る事になります。
それだけに、お電話を頂いて訪問させて頂く時には、ドキドキするんですよ〜。
「なんでこんなに金が掛かる家を造ったんだ〜」って怒られるんじゃないか？ とビビッているのです。
幸いにも、今まではトコトンお叱りを受けるような事は有りませんでしたが、
やはり一言、二言、ご指摘を受ける事もあり、申し訳ない気分です。
こんな経験をしているから、かも知れませんが、最近は10年後のメンテナンス時期を考えて、ご提案しているので、建物の外観がシンプルになりすぎて、デザイン性を重視する事が出来なくなってしまいました。
おしゃれな家を造りたい！ という熱い気持ちが消えているわけでは有りませんが、
10数年後の事を考えると、メンテナンス性って、何よりも大切になるんですよね。
今回もOB様に怒られる事は有りませんでしたが、
やはりご訪問の際にはドキドキします・・・。
