〜チャンスです！〜
あっと言う間の1ヶ月です。皆さん、こんにちは池田です。
この1ヶ月は、コロナ、コロナで、どこのニュースでも毎日、
何時でも放映されていますね。
私達の業界も、コロナショックで大変な事になっています。
既にご存じとは思いますが、住宅設備は、ほとんどが受注停止です。
入荷予定が立たないので、メーカーが受注そのものを停止してしまったのです。
このお陰で、予定していたリフォームは全て期日未定の延期となっています。
噂では、3月末入居予定の住宅が、完成してもトイレやキッチンが未完成のままという建物
だらけだそうで、「引っ越ししたくても出来ない」という消費者さんがいるそうです。
それでも、まだ今の住まいが確保出来ている方は良いですが、
買い替えや住み替えのために、現在の住まいを出て行かなくてはダメな方は、
トイレやキッチン等が未完成な状態でさえも、仕方なく入居を初めているって話です。
しかし恐ろしい事です。何が恐ろしいって、もちろんコロナウィルスという感染性の高い
新しい病気が原因なんですが、それ以上に、国産商品と信じていた住宅設備の部品の
ほとんどが、中国で作られていて、このような事態になった時には、日本で代替商品が
用意出来ないって事実が恐ろしいと感じています。
最早、中国無しに、メイドインジャパン製品を作る事が出来なくなっている現実を、
今回、思い知りました。
この影響で経済状態が世界的に停滞する事になり、3月半ば過ぎより、毎日株価下落の
ニュースが続いていますが、出口が見えない状態なので、今後、ますます経済状態は
悪い方向に動くんでしょうね？
と、ネガティブな事ばかり書いてしまいましたが、実は、我々のような零細工務店にとっては、世の中が不景気な状態の方が、仕事がし易いのです。
ここ数年非常に忙しく、お電話を頂いてから1年以上も先延ばしにしてしまったりして、
かなりのお客様に多大なご迷惑をお掛けして来ているので、今の不況は正直なところ弊社にとっては救いです。
溜まりに溜まったご依頼を一気に進められており、ご依頼を頂いた後、
ご提案が出来なかったり、見積りに数か月を要してしまい、
ご連絡するのをためらってしまう後ろめたさから、少しでも開放されそうです。
話は変わりますが、不景気になると、以下のような方々にメリットが有ります。
【私達のような零細工務店の場合】
・ 建築業界の仕事が減ると、
下請け業者も今のように常時忙しいという事が無くなります。
つまり、暇になれば私達の仕事を優先して、
じっくりと手間暇掛けて工事をしてくれます。
皆、生活をしていかなくてはならないので、
零細工務店でも、背に腹はかえられませんからね。
昨年まで建築業界はどこも忙しくて、仕事を依頼しても、
現場の確認すら中々来てもらえない事が、
長らく続いていましたので、今後は順調にご依頼中の工事が進められそうです。
【不動産を購入したい方】
・ 経済が停滞すると、建築業界は低迷します。そして不動産業界も低迷します。
これは、リーマンショックの時と全く同じです。
購入希望者が減ると不動産価格は下落します。 当然の事ですよね？ だから・・・
土地探し、マンション探し、新築物件、中古物件探しをしてる方には、
良い時期になりますよね？
但し、不動産価格の下落で、買い易いという事は、
売却の関しては、売り難い時代になりますので、
不動産の売却を考えている方は、少しでも早く売りに出して、
処分する事をお勧め致します。
不動産業界は経済状況に敏感で、昨年夏頃まで、
「一体一日何通のFAXが来るの？」って言う位、
物件紹介依頼（買わせて下さい）のFAXとメールが来ていましたが、
昨年夏頃から少なくなり、今年に入ってからは、売却依頼（売って下さい）の
FAX、メールが大半を占めるようになりました。
【新築やリフォーム検討中の方】
・ 単純に考えると誰でも分かる事ですが、暇でも仕事をしなくては、
建築屋さんは生きていけません。
それだけに仕事が暇になると、謙虚になります。（笑）
つまり、これまで忙しくて強気の受注をしていた我々の業界が、
悲鳴を上げ出すのです。
そんな時に、新築やリフォームのお客様が目の前に来られたら、
どうなると思いますか？
想像するに容易いですが、目は血走って・・・（笑）と、
そこまでは無いにしても、必死ですよ。
これまでより、親切丁寧な打合せ、相見積もりでも、
必死になってコストダウンに精を出して来ます。
仕事が暇という事は、
丁寧な仕事をより安い価格で請け負ってもらえる可能性が有る訳です。
ただ、安いが一番では無いので、一概には言えませんが、
暇になれば皆考える事は一緒です。必死です。
という状況に、今後急速に変化して来ると思いますので、不景気だから、
不動産購入は先延ばしに！とか、不景気だからリフォームは延期！ というのは、
完全に間違っていると私は言い切れます。
不景気な時の仕事の依頼は一番感謝され、不景気な時の仕事は謙虚なので、
仕事が丁寧なのです。
だから、不景気な時こそ、一般消費者である皆さんが、予定している不動産購入や、
リフォームや新築、建替え等を行うのが理想だと、不景気になる度にお伝えしております。
が、しかし、群衆心理は不思議なもので、お得だと分かっていても動けないもの、
難しいところです。
まぁ、チャンスは間違い無いので、やってみよう！と思う方、今年はチャンスです。
是非頑張って下さいね。
【追伸】
3月25日現在、住宅設備メーカーが受注を停止していた、
トイレ、洗面、キッチン等、受注再開の報告が入り出しました。
予想より早く住宅業界の部品調達は進みそうな気配となって来ています。
