地熱｜池田住宅建設

知り合いの空き家を借りれる事になったのが、7月頭だったんですが、
初めて室内に入った時には、さすがに長年空き家の室内の程度は最悪でした。

雨戸を開ければ、ヤモリがボタボタと落ちて来、押し入れを開ければ、
タランチュラのような大きさのデカい蜘蛛が数え切れない位います。
必死で掃除をしていて振り向くと、壁や床にムカデがいます。

孫や息子の嫁が怖がると、来てもらえなくなるので、虫の存在を消すために、夫婦揃って、
毎週末、時間が許す限り、深夜、早朝、夕方、夜と体がボロボロになる程、
掃除に明け暮れ、バルサン、ゴキジェット、ムカデコロリ、アリジェット・・・
数え切れない量の殺虫材で駆除しました。

そんな中、姪っ子、甥っ子夫婦とその子供らも参加する事が決まり、総勢大人8名、
子供3名の大所帯となりましたので、さらに掃除の範囲を広げる事に・・・

何とか、掃除にも目途が立ち、泊まれるかな？　という頃に長い梅雨明けが宣言されました。

すると、今度は違う問題が・・・　“冷房が効かない”という現実です。
想定はしていたのですが・・・

昔の古い家で、延床で47坪と大きな家なんです
。が、6畳用のエアコンが2階に2台有りますが、
1階にはエアコンが全く無いので、
持ち込んだ現場用のスポットエアコンのみという状態です。

建物築年数から、ある程度は想定出来ていたので、窓という窓全てに、
分厚い発泡スチロール系の断熱材を嵌め込み、外からの光が一切入らないようにして、
室内は3台のエアコンを最強運転にして、
7月の中旬位から、24時間の連続運転をしていました・・・

普段から断熱や気密、換気については得意な私でしたので、
最も即効性のある、“窓を塞ぐ”という手段に出たのですが、甘かったです。

3台のエアコンは轟音が緩まる事無く働き続けていますが、
エアコンの周りが少し涼しいだけで、室内全体は涼しいという状況には程遠いです。

苦肉の策で、自宅の扇風機1台、
現場用の超強力でうるさい大型扇風機を一日中動かす事に・・・
更に、室内は昼間でも窓を全て塞いでいるので、照明が点きっ放しという状態でした。

何とかかんとか、お盆期間中は過ごせましたが、
とても快適と言える状況では有りませんでした。

私が対策として行った、窓を全て厚い断熱材で塞ぐというのは、
最も断熱性能を上げる簡単な方法だった事は間違い無いと思えますが、
それ以上に今年の夏の暑さは凄かったのでしょう。

この夏は、窓を全て断熱材で塞いで、エアコン3台をフル稼働しても、
快適な生活には程遠いという、古い住宅の断熱性能を身を持って体感する事が出来たので
、少し、考え方が変わりました。

何が変わったのか？　と言いますと・・・

今までは、断熱強化のアドバイスとして
・コストを考えた場合は、窓の断熱が第一優先なので、
まずは内窓やペアガラス化をお勧めして来ました。

・コストを考えた場合に、少々月額の電気料金が上がっても、一年中ではなく、
真夏と真冬の数か月を考えると、エアコンを最大限利用して、快適性を選択して下さい。

等というアドバイスをして来ました。
が、これでは昨今の温暖化での、気候風土の変化には対応出来ないと、強く感じました。

更に今回、勉強になったのは、甥っ子、姪っ子、孫達を見てよく分かったのですが、
暑さに対する抵抗力が、子供達世代と妻、私世代では全く違うという事です。

私達夫婦は、暑さを我慢する事で体力を奪われ、朝や夜が辛かった〜。

今後、暑さ寒さのご相談を頂いた時、高齢のお客様には、特に、必ず、
『徹底的に断熱しましょう！』と間違い無く答えると思います。

しかし、初めての長期間、孫の顔を見ながらの生活は、
とてもとても楽しく幸せな時間でした。

出来るなら、来年もあの家を借りて、孫と過ごしたいと思っていますが、
あの暑さを考えると、躊躇してしまいそうです。（笑）

追伸
　　掃除をしまくり、虫の駆除をしまくり、予防もしましたが、
　　結果は、大きな蜘蛛6匹、ヤモリ4匹、ゴキブリ大2匹、ムカデ2匹
　　（1匹は孫娘が踏んづけてしまいましたが、幸運にも刺されなかった）が、
　　室内で発見され、大騒ぎとなりました。ガッカリです。（笑）