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〜工事の材料が消えた〜

池田
 こんにちは池田です。
GW中に7日間、37度〜38度の熱が下がらず、
咳と身体のだるさが続いていました。

「いよいよ、コロナ罹患か?・・・」 と考え出した頃に、妻から一言

妻 「多分コロナやろうから、私と娘は確実にうつってると思うわ。
   あんた、そろそろ遺書と今後の会社の方向性を書いといて!
   私はもう書いたよ。」 と恐ろしい事を言われました。 

幸いにも、GWの後半には体調も持ち直しましたので、
おそらく違うだろうとは思っていましたが、

GW明けに即、病院に電話し、発熱外来の予約をしてPCR検査をしてもらいました。

翌日にお電話を頂き「陰性です。」
とお墨付きを頂きましたので、ほっと一安心です。

建築関連の協力業者さんの間でも、
現場に出ている人でコロナ罹患したという話は聞いた事が無かったので
安心はしていましたが、さすがに熱が続くと今は怖いですね〜。

 前置きが長くなりましたが、今月は木材不足の話です。
既に新聞やニュースでも少しずつ、話題になる事が多くなってきました。

【ウッドショック】と呼ばれる状況なんですが、過去に類を見ないような
輸入木材不足です。少ないと言うより“全く無い”と考えた方が良いかもしれません。

元々、国内の建築需要の中で国産材で賄われているのは、
わずかに37.8%(2019年)です。

実に60%以上が輸入木材頼みなので、
今回は特に木造建築業界は大変な事になっています。

弊社でも年内に・・・というご依頼があった2軒程の新築は、
どう考えても木材の手配が不安定なので、来年以降に変更して頂きました。

と、ここで「あれ、池田住宅建設って、国産材を使っているんじゃないの?」
と思われた方もおられると思いますので、説明致しますね。

輸入木材が途絶えると当然、材料手配は国産材に流れます。
しかも60%の輸入材に置き換える程、

日本の林業は活発ではありません。
長引く国産林業の衰退により、製材屋さん、木こりさん共々激減しています。

いきなり沢山の注文が来ても既に対応出来るキャパシティが無いのです。
そんな中、大量の注文が舞い込んでいるので、
もう材木屋さんもてんてこ舞い状態です。

更に、元々少ないのに、取り合いになるので、
どうしても値上がりは避けられません。

既に30%以上の値上がりが発生していますが、毎月値段が上がり続けているので、
どこまで値上げになるのか? 全く先は見通せないのです。

通常であれば、数か月すると、
このような状況は解決に向かいますが、今回の輸入材不足はコロナで、
輸入元のアメリカ等の巣ごもり需要が拡大したり、

既にコロナから回復した中国での木材需要が激増した結果、
日本への配分が少なくなったのではなく、全く届かない状態との事です。

いつまで続くかは、さっぱり分かりませんが、
我々のような零細工務店は最もその影響を受けている状態です。

大手ハウスメーカーさんや大量に建物を建てる大手ビルダーさんは、
年内の材木は確保しているようですが、これが続くと建築業界は持たないでしょうね。

という事で、これから家を建てようと考えておられる方は
基本的に、値上がりの覚悟が必要です。

それと、工期の延長も覚悟した上で、計画すべきです。
お急ぎでない方は、少しでも先に延ばす事を強くお勧めしておきます。

池田

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