〜最近の家〜
少し前まで「うわ〜 おしゃれ〜」 って
感じの新築が多くなっていたような気がしてました。
が、このところ断熱や気密が注目され、ゼロエネルギーハウス、
通称ZEH と呼ばれる省エネ住宅を国が後押しするようになり、
少し住宅デザインが変わって来たように思います。
分かり易く言うと、奇抜なデザイン住宅が少し減って、
オーソドックスな家が、また徐々に増えて来たような気がするんですが、
デザイン力の欠片も無い私の願望かもしれません。（笑）
このところ、30 代位の方から新築のご相談を受ける事が数件有りましたが、
流行のデザインは全く自信が無く、むしろ野暮ったい家が得意な私には荷が重いので、
断って頂けるよう努力してアドバイスに努めています。（笑）
それでも何度もメールで質問や相談が続くので、お付き合いはさせて頂いていますが、
やはり難しい・・・。
何が難しいのか？ と言うと、マイホームに対する願望が大き過ぎる事
例えば ・中庭に小さなプールが欲しい ・BBQ が出来る屋上バルコニーが欲しい
・リビングに大きな吹き抜けが欲しい ・ウッドデッキが欲しい
などなど、願望はまだまだ有りそうです。
このようなお話を聞いて、その願望に共感できて、なんとか叶えてあげたくて、
一緒に悩みながら、その解決方法を探したりして、楽しく家づくりが出来たのは・・・
今は昔？
古いOB 様宅のメンテナンス、リフォームの割合が圧倒的に増えてきた最近は、
悔やむ事が多いのです。利用されず、加齢と共にメンテナンスが億劫になったり、
中庭で風が通らず、カビで色の変わった基礎やウッドデッキ、大き過ぎる吹き抜け、
大き過ぎる窓など・・・
雰囲気も確かに大切ですが、数十年先を考えていなかった・・・と言うか、
想像しきれていなかった事がとても申し訳なく感じてしまうんですよね。
そんな経験が増えれば増える程、新築住宅に夢を持った若い方からご相談頂いても、
ワクワクしながらの家づくりが一緒に出来なくなり、むしろ夢を持った方々にとって、
耳の痛いアドバイスをしたくなります。
これが辛い！ 私も若い頃に年配者からアドバイスを受けた事は数多く有りますが、
どれも参考にせず生きてきた事を考えると、やはり、仮に失敗をしたとしても
経験はした方が良いのかもしれません。
失敗から学ぶ事はとても重要ですからね。
ただ、失敗したら取り返しがつかなくなるような所は、親身になって（私はそう思ってます）
アドバイスしますが、それも夢を目の前にすると、邪魔な存在になる事が分かっているので、
難しいのです。いや〜 気が付いたら年取ってますわ〜
私・・・ 考えが、すっかりジジィです。（笑）
