スマホ移行と５類移行
横山 ゴールデンウィークの少し前、
山口県の両親をたずねました。
父は山口県、瀬戸内の島で生まれましたが、小さな頃に島を離れ、
育ち、仕事や結婚、私たち子供が生まれ育ったのは兵庫県です。
次男に生まれた祖父が、引退後、生まれ故郷に土地を買い、
建てた家に、やはり父の引退後、移り住んでいます。
私にとっては、お盆休みに、父の帰省に伴って行き、墓参りや海水浴をした、
楽しい思い出は有りますが、幼馴染がいたりするわけでは無いので、
“帰る所” ではなく、“行く所” です。
山口に移っても両親は、しょっちゅう行ったり来たりしており、顔を合わせていましたので、
あまり山口へ行く必要は有りませんでした。
ですが、数年前に父が運転免許を返納し、車が無いと不便な田舎ですから、買い物等、
生活大丈夫？ となり、何とか、こちらに戻って来てくれないかと思っていたのですが、
あちらの生活もそれなりに長くなり、動くのは難しいかな・・・？
と思っているところに、コロナ禍です。
閉鎖的な田舎の事で、他府県ナンバーの車が来るのにとても敏感で、近付けませんでしたが、
昨年１１月、やっと家族で３年振りに行けました。
その間に、父の耳はとても遠くなり、電話では会話が出来なくなり、心臓病など
持病が有るので、用心のため全く外出せずにいたので、極端に足が弱ってしまいました。
いよいよ、こちらに戻って来るのは無理だろうと思っています。
となると、今後の事を色々と考えなければなりません。
今回は事務的な用事と、母の携帯電話をスマートフォンに替えるため、
弟と二人で行きました。
“ガラケー” と呼ばれる携帯電話は、通信会社のサービスが次々に終了しますし、
料金見直しとラインを使っての写真のやり取りが目的です。
最近は、公的な書類などの郵便物が届くと、よく分からないと電話が有るのですが、
母の話が今一つ要領を得ず、離れて住む娘としては困る事が多いのです。
で、分からない書類は、写真を撮って送ってね、という事でのスマホへの移行です。
まずは楽しい事から・・・と、孫などの親戚のグループラインに母のスマホを入れ、
ビデオ通話をしたり、写真を送って見てもらったりしています。
ちょうど、２週間位経ちますが、まだ、使い方が分からないと言って来ないので、
（スマホ担当の弟には言ってるかもですが・・・笑）何とかやれているみたいです。
今度は、妹が行ってくれるので、又、使い方など、やり取りしてくれる事でしょう。
今のところ、両親共に自分たちで何とかやってくれていますが、これからは、
公的なお世話になる事も出て来ると思いますので、その時その時に、兄弟で相談しながら
やって行ければ・・・と思っています。
話は変わりますが、５月８日、いよいよ、コロナが５類に変わりましたね。
「もし、コロナに掛かったらどうするの？」など、
まだまだ不安は有りますが、移行後、最初のお茶のお稽古で・・・
私がお茶を習っているのは、よく書いていますが、私が習っているのは、お抹茶を竹で
出来た泡立て器のような茶筅でシャカシャカするあれです。（お煎茶も有るので念のため）
お抹茶には、和な感じのカフェなどで、和菓子と一緒に出される、お抹茶、
“お薄” と呼ばれる薄茶と、もっとドロッと濃い、その名も“濃茶” が有ります。
お薄と違って、好き嫌いは別れるかもです。
で、お薄は、一人一人に一つ一つの茶碗でお茶を立てますが、
濃茶は、一つの茶碗に数人分のお茶を立て、回し飲むのです。
最初の一人が飲んで、懐紙と呼ばれる和紙で、飲み口をぬぐって次に回し、次の人は、
同じ飲み口から、お茶をのむんです。それを数人で続けます。
ですが、コロナ禍では、濃茶も薄茶と同じように、一人一人に立てて飲んでいました。
あまりに長かったので、ひょっとしたら茶道の歴史が変わるかも・・・などと
冗談を言っていましたが、無事本来の姿に戻りました。（笑）
５類になった一番の実感です。
