〜安いのには理由がある〜
一気に涼しくなり、朝夕の肌寒さと日中の気温差に
対応出来ない池田です。今月は、久しぶりに大きな失敗を
してしまったお話です。
長いお付き合いのお客様から建て替えのご相談を頂き、
7 月中頃から解体作業に入っている現場での出来事です。
お隣りとの距離がかなり近く解体がとても難しい現場で、
長年付き合いのある解体業者からの見積もりは、
とてもじゃないけど建て替えが出来ないという程の金額で、
何とかならないか？ と相談を繰り返しましたが、どうしても無理との事で、
数社の解体業者より見積もりを取り直す事になったのです。
この時、普段なら選ばない一番安い業者を選んでしまったのが私の最大の落ち度でした。
結論から言うと、近隣にお住まい方々に多大なご迷惑を掛けてしまったのです。
想定以上に基礎の解体が大変で、解体業者も赤字は当然という日程だったとは言え、
工事終盤、近隣への配慮も無く強引に工事を完了させました。
私は完了前から、毎日にように現場へ訪問して、
お会いするご近所の方々に謝罪をして回るというような、元請けとして最悪の状態を
自らの責任で起こしてしまいました。
家を建て替える際に最も注意すべきところは、解体工事です。
特に狭い場所での工事は周辺の方々に、かなりのご迷惑を掛けてしまいます。
今回は3 階建ての解体だったので、更にその騒音等は相当でした。
工期も非常に長く掛かり、毎日爆音と揺れの中での生活を強いていましたので、
その配慮の無い工事については、恥ずかしくて、恥ずかしくて・・・。
今から、新築工事が始まりますが、一度失った信頼は工事中に回復出来ないと思われますので、
工事を進める上で相当の覚悟が必要と考えています。私の責任なので自業自得なのですが、
絶対に無茶な工事はしない！という信条が有ったにもかかわらず、金額だけを優先して
しまった結果だと猛省しています。
私達は工事が終われば、現場から離れますが、施主様は後々まで工事について
言われると思います。 それを考えると、本当に恥ずかしい事をしてしまったと
自己嫌悪に陥ってます。
