〜超老老介護〜
最近は現場によく出て、一日中みっちり
肉体労働をする事が多くかなり身体が絞られて来たと
思い込んでいますが、妻と娘曰く、「全く変わらない！」
との事で、ショックを受けている池田です。
今月はよく頂くご相談から、
“高齢者のリフォームや建て替え”のお話です。
昔は70歳を過ぎた方から、建て替えやリフォームのご相談なんて、
全く有りませんでしたが、最近は80歳や90歳を超えた方からの建て替えや
リフォームのご依頼が多くなりました。
リフォームは理解出来るんですが、建て替えとなると、打合せも大変ですし、
未知の世界になるのでお話を聞く側としては、かなり慎重になってしまいます。
その年齢にならないと分からない事って、有りますよね？
そういう事は、まだ私には理解出来ないので細かな配慮に欠けてしまい、
かなり神経質な打合せが必要になります。
特に、棚の高さとか、物干しの高さについては、非常に重要だと感じています。
実際に、お打ち合わせの最中にその高さを再現して、手が届くのか？ の確認だけではなく、
今後、身長が縮む事や腰が伸びなくなる事も想定する必要が有りますよね？
58歳の私でさえ、元々173.5�僂△辰真板垢�、現在は172�僖�リギリって感じで、
身長は縮むのが当然と思えるようになったのは、最近ですからね・・・。
それに今現在は出来ている事も、年を重ねるに連れ出来なくなる事が出て来るでしょう。
若い世代の家づくりの打合せは、私自身の経験値で想像が出来ますが、
高齢者となると、予測がつかないので、特に配慮が必要だな〜 とつくづく感じます。
そんな時、近くに子供さんがお住まいで、打合せに同席して頂けるととても助かります。
お父さん(80歳超)「お風呂はくつろぎたいので、広めにして下さい。」
娘さん 「何を言うてんの？ 最近はシンドイからって、お風呂も数日おきにしか
入らへんやん。そのうち、自分で入られへんようになるかも？
しれんからお風呂は最低限にしとき！
それより洗面所と浴室が寒くないようにしてもらう方が絶対良えわ！」
というように、それがベストと思っていても、私達では言い難い事が沢山有るので、
代弁してくれるのはとても助かりますし、ご本人も娘さんに厳しい指摘をされると、
冷静に考える事も出来るみたいなので、出来る限り娘さん、息子さんに同席をお願いして
いますが、遠方になると難しくなりますよね。
でも最大の難関は荷物の整理です。
大型リフォームでも建て替えでも、一旦仮住まいする必要が出て来ます。
借りる家は有ったとしても、今の家の荷物の整理は自分で段取りしなくてはなりません。
これが簡単には出来ないので、打合せの途中で立ち消えになる事がかなり多いのも現実です。
私達が不用品をトラックに積み込んで、市のクリーンセンターに持ち込むお手伝いをするのは
容易ですが、不用品として処分するには、選別が必要です。これが、超超超難しい〜！
ある程度選別していても、少し時間が経つと、やはり必要になるかも？と思い、
戻してしまったり・・・（笑）処分するのか？ 保管するのか？ 決められない物を
保留にしておくと、判断出来ない物だらけで、全く整理が進まないってのが、普通です。
これも、私達が立ち入れない部分なので、息子さんや娘さんが居てくれないと進まないんですよね〜。
お母さん(80歳超)「懐かしいわ〜 これはまだ着れるかもしれないから捨てないでね。」
娘さん 「絶対着ないわよ、良いですから、池田さん処分して下さい。」
お母さん(80歳超)「え〜勿体ないわ〜。」
娘さん 「そんなん言うてるから、この荷物になったんでしょ、
これ以上言うんなら私帰るよ。」
お母さん(80歳超)「そう言われてみたらそうやね、あんたに任せるしか片付かないから
あきらめるわ。」
というような会話が有りながら、大胆に断捨離を敢行するんですが、
私達だけでは絶対に進まないです。こういう時の娘さんの言葉には説得力が有りますし、
何よりもその強さに憧れます。（笑）
そんな事を考えていると、妻の両親も86歳と91歳で、義父が病気なので家の事は全て
義母がしています。昔は超が付く綺麗好きだった義母も家事の不安と老々介護で
疲れ切っているようで、整理整頓が出来なくなってきてるのを見ると、
「近くに引っ越してくれないかな〜」と思ってしまいます。
又、義父が施設に入る手助けはしてもらえても、高齢の義母が高齢の義父を自宅で
介護している“老々介護”問題の手助けが出来ない“介護保険”って
一体なんのための保険なんだろう？ と改めて感じています。
現実問題として後何年も今の両親の状態は続けられないと思います。
年に3回位は帰省するようにしていますが、片道450キロ弱なので、1泊2日で掃除に
行っても、帰ってくると今度は私達夫婦が疲れ切ってしまうんですよね。
今週末から再度450キロ走ってきます！
