お打合せに伺いました。
藤田 「おはようございます。」
軒 「うん、藤田さん、おはようさん」
藤田 「・・・どうしたんですか?あっ、もう準備してるんですね」
軒 「・・・」
藤田 「でもまだちょっと早くないですか?
でも考えたらぎりぎりでバタバタすること多いから、
ちょうどいいかもしれないですね、でも・・・」
軒 「・・・」
藤田 「それでもまだ早すぎません、準備するの
玄関先に、こんなとこに段ボール置いてたら、通りにくくないですか?」
軒 「・・・」
藤田 「だって土佐ツアー来週ですよね?」
軒 「うん、土佐ツアーは来週やなあ」
藤田 「それやったらまだ・・・」
軒 「うん、そうやな土佐ツアーの用意やったら、まだ早すぎんなあ!藤田さんの言うとおりやな」
藤田 「・・・」
軒 「今から間取り提案にお客さんのとこに行ってきます」
藤田 「・・・あっ?そうか。そうですね、
お客さんのお宅に行くんですよね?
打ち合わせでしたね、
昨日は結構、遅くまでかったんですか?」
軒 「あっ、そっか、昨日休みやったっけ・・・」
藤田 「はい、んっ?どういうことですか?」
軒 「・・・」
藤田 「んっ?その箱、なか何が入ってるんですか?」
軒 「・・・」
※その前日・・・
木場 「おはようございます」
軒 「・・・」
木場 「・・・軒さん?おはようございます」
軒 「・・・うん、おはようさん」
木場 「どうしたんですか?」
軒 「・・・」
木場 「なんか、あっ・・・」
軒 「木場くん?ちょっといいか?」
木場 「はっはい!」
軒 「あの、次の打ち合わせ用に、図面、間取り入れといて、って言ったよね?」
木場 「はっ、はい」
軒 「うん、で、それ3次元にするようにも言っといたよね?」
木場 「はい、そう言われてました・・・・えっ、でもそれ作りました。データ保存したんですけど?」
軒 「・・・」
木場 「えっ、ない?ないんですか?うそー!エラー?データ飛んだっ?」
池田 「ネットワークはなんにも問題ないよ」
木場 「でもそんなはずない(です。)、ねぇ横山さん、見ましたよね、
こないだ途中まででしたけど、確認してもらいましたよね?」
横山 「そうやったっけ?図面はチェックしたけど・・・ごめん私わからへん」
木場 「えーつ!夢?僕夢見て来ました?
確かに、打ち合わせ続きで、こんなふうに図面に追われだすと
マウス重たくてスムーズに動かない、とか、そういう夢。
走っても走っても進まないみたいなイメージで、そういう夢見ることありますけど・・・
考えてみたら、出来た!図面一式揃った、みたいなええ夢みたことないですけど・・・
いや、でもでも、ちゃんと打ち合わせに使えるように、データ変換して保存してたんです。
えっ、でもそれないんですか?違うとこ探してるんじゃないですか?
軒さんが間違ったフォルダを探して・・・」
軒 「・・・」
木場 「いや、違う違う、そういう意味じゃないんです、あの・・・でも確かに・・・
そうそうだって、フラワーBOXの3次元データで使えるものなかったから、
カタログの三面図から部品データ作ったりしましたし・・・
あれやるとファイル容量いっぱい食うんですけどね」
軒 「・・・だから、それやから、でぇーたっ・・・オっ・・・・」
木場 「えっ?・・・」
軒 「だ・か・ら・・・そんなんするからデータ重くなる!重すぎ」
木場 「・・・」
軒 「細かい部品使いすぎ!データ詰めすぎて、
3次元が動きません。肝心の打ち合わせに使えません!」
木場 「・・・」
軒 「会社のパソコンやったら、その自分の?木場くんの何とか、って言う、
ええパソコンなんやろ?それ。なんとかデュオかトリオか知らんけど!」
木場 「四重奏やったらカルテット次クインテットって言いますね」
軒 「うんうんはいはい、そんなん今いいです!」
木場 「・・・」
軒 「で、それやったら、作りこんだ3次元データでもスムーズに動くのかもしれんけど、
打ち合わせに持っていくの、これ、持っていくのノートパソコンやで!わかってる?
このノートにそんな処理能力ないでしょ?わかってますか?」
木場 「・・・」
軒 「まあ、作ったもんはもうしゃあないけど・・・
でも、あれやで、もうちょっと段取りとか考えんと、ただ時間かけたらええ、ってことじゃないよ!
もうちょっと、なんていうかこう目的というか、何にどう使う資料か、とか考えんと。
なんのためのパースかわかってますか?お客さんのためやで!
って言うかね、ああ疲れた今日も一日頑張った、
ってそれ違うよ!そういうことじゃないですよ、わかってます?」
木場 「・・・」
軒 「今言うことじゃもうないけど・・・
社長?どうします?もうあんまり時間ないですし・・・
3次元データで内部空間を見てもらうのまた次回にしますか?
それまでに容量もうちょっと軽くするように指示しときます」
池田 「なんでや?」
軒 「いや、あの、だから!今の話聞いてました?完成してる3次元のデータが・・・」
池田 「会社のパソコン持って行ったら?」
軒 「・・・?」
池田 「明日、井元はおらんやろ?」
井元 「はい、休みいただきまーす!」
池田 「そのデスクトップ、それ持って行ったら?」
軒 「・・・これ?画面と?これ?デスクトップ?これ持っていくんですか?」
池田 「うん、それやったら3次元、立つんやろ?動かんの?」
軒 「・・・いや、そりゃ、ノートパソコンとは処理能力、全然違うから、
あれですけど・・・動きますけど・・・」
池田 「じゃあ持って行ったら?あかんの?」
軒 「・・・いや、そんな、あかんとかそういうことじゃなくて・・・」
軒 「・・・」
木場 「打ち合わせに持っていくもの増えてまいましたね、重くなってまいましたね!
ノートと比べたらなんか昔のケータイみたいですね、背負ってみたりとか、にのみやき・・・」
軒 「・・・」