工場(こうば)見に行きました。
現場で採寸した家具の製作過程を見に行ってきました。枠組は大方出来上がっていました。
下の写真は背後から撮ったもので、現場に納まると壁の奥に隠れて見えなくなってしまう部分ですが、意外とここ見せる、というのも面白いんじゃないか、という気(きい)しました。一時(今でもなのかよく知りませんが)、表裏の生地を反転させた、通常の意味で言えば裏返しにした長袖シャツなんかよく見かけましたが、ああいうイメージで。あれもやはり縫製がしっかりしているからこそ、成立するのだと思います。
次に側面に仕上材を練付。(ねりつけ、と読みます。)
余分をまずはトリマーで、さらに丁寧に鉋(かんな)をかけます。
今回、興味惹かれたのは、実はこの鉋でした。
(えらそうに漢字で書いてますが、この漢字、今知りました。)
大工さんは、まず道具作りからはじめる、という話、時々聞きますが、
こちらの職人さんも例外でなく、この鉋、台座のところが2段になっています。
繰り返し使っていると、刃だけでなく、直接素材と接するこの部分も磨耗するそうで、
ここの部分だけ交換できるように手を加えているそうです。
工場には他にも、手のひらサイズの鉋のほか、見たことのない、
もちろん名前も知らない工具なども整然と並べられていました。
それらの使い方のほか、
木種ごとの特性、捻りや癖、またその加工方法など、
興味津々の現場監督・軒のマニアック過ぎる(ようにも思える)、
質問にも、その度に手を止め詳しく説明してくださり、
(僕なんかが言うのも全くおかしい、偉そうなのですが、)
すごく丁寧な仕事と、なにより人柄を知ることが出来ました。
木村さん、ほんとにありがとうございました。
現場搬入、楽しみにしています。