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長くなった老後と積極的に向き合おう!!

前回、ニュータウンには永住目的で引っ越してきた人が多いので、子供達が長く付き合える友達に恵まれた事を書きました。私のように、30代で越してきた人達は転勤など余程の事情が無い限り、確かに長く暮らしていらっしゃいます。

でも、周りを見るとリタイアされるかされないか、調度これからの私の年齢ぐらいの時、ご夫婦二人で越されてきた方には、又、引っ越して行かれた方も多いようです。

多分その方たちは、今私が思い迷うようにご自分達の“終の棲家”を郊外に求めて来られたんだろうと思います。でも、年数を経て、車の運転が厳しくなったり、どちらかが病気になったり、亡くなられたり、と色々な状況で住み続ける事が難しくなるようです。

毎日ご夫婦で庭に立ち、季節毎に様々な花を咲かせ、道を行く私たちを楽しませてくれた方が引っ越され、お庭がつぶされた時はとても寂しかったです。

広辞苑で“終の棲家”を引くと「終生住んでいるべきところ。また、最後に住む所。死後に落ち着く所。」とあります。
でも、核家族化が進み、介護をする家族が回りにいなかったり、いても仕事などで難しかったりする現代では、ほとんどの方が、最期は、施設か病院で迎えるんだと思います。

義母も、何度となく持ち上がった同居の話にも、長年住み慣れた家を離れる事に抵抗があったのと、「子供に迷惑を掛けたくない。」と首を縦に振りませんでした。
今は、認知症が進んだため施設でお世話になっています。

私が今、描いている“終の棲家”は、本当に最期を迎えるまでの穏やかで静かな時間のための場所ではなく、“子育てや仕事が終り、体力的にも精神的にも元気で、忙しかった頃に出来なかった事を積極的にするため、自分らしく生きるため、数年か数十年か(これが判らないのが難しい)を暮すための拠点”のような場所なのかなと思っています。

私と同世代や、少し先輩の人達とお話すると、同じ捕えかたをしてらっしゃる感じがします。
それは、以前も書きましたが、長くなった老後と積極的に向き合おうという姿勢だと思います。

永住目的で子供を連れてニュータウンに引越されてきた中にも、子供の独立、退職を期にニュータウンを後にされる方も出てきました。

「やはり便利な都会に戻るわ!!」と市街地に戻っていかれる方、「お父さん(ご主人)が生まれ故郷の家に帰りたいっていってるの・・・」と故郷に戻られる方、そして、「もっと田舎で、農業をしたいの。」と本当の田舎暮らしを選択される方。選択肢は色々あるようです

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