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メリット通信2008年3月号

08/2/24(日) “ほんまにええの?!
OB施主さん!本音を語る”バス見学会レポート

こんにちは、藤田です。今年に入って2回目の見学会。この日は雪が降ったり止んだりのお天気で本当に寒い1日となりましたが、6組11名の方にご参加頂きました

〜S様邸〜

エコ住宅 S様邸

前回、構造を見せていただいたS様邸親世帯が完成しました。仮住まいのマンションでワンフロアー生活の良さを体感されたS様邸は、1階でほとんど全て生活することが出来る平屋のようなお家です。リビングの現し勾配天井の吹抜けは開放感満点です☆
床にはお掃除がしやすく傷がつきにくいフローリングを選ばれました。次に子世帯で構造を見学。シロアリ対策について皆さん熱心に質問されていました。


〜H様邸〜

エコ住宅 H様邸

施主日記でもお馴染みのH様邸の見学です。床も壁も天井も高知県産の杉!そして玄関入ってすぐには存在感抜群の7寸の大きな柱。皆さん圧倒されていました。そしてマニアックなお客さまは伝説の大工、山崎さんの細かな仕事に感心していらっしゃいました。外断熱の地熱住宅でも暖房機器が動いていないのでさすがに寒かった…(外よりはマシですが)
バス車内でおにぎりを食べ次の目的地へ!


〜地熱住宅OB様邸〜

昨年夏に完成した2階リビングのY様邸です。1年目なので地熱の恩恵は受けられていませんが、高気密高断熱に蓄熱暖房機+窓からの太陽熱が効いているのか、とにかく暖かかった!床のパイン材も良い具合に焼けて気持ち良く、皆さん「あったかいねぇ」と仰っていました。今回初の試みとなるOB施主さん宅にお邪魔する企画。「実際に住んでいる人の意見が聞きたい」と参加された皆さん一番の目的でしたが、やはり初めは緊張してか司会進行が下手なのか(?)ちょっぴり遠慮気味に質問されているようでした。

地熱住宅OB様邸

続いて地熱住宅2年目のK様邸。「コーヒーとケーキを持参しますから、お湯だけください。」図々しいお願いにも沢山お湯を沸かして待っていてくださいました。3時のおやつを食べながらの質問タイム。もうすぐ1歳になる赤ちゃんのお陰で終始和やかな雰囲気に。ご主人の趣味Nゲージがあるロフトを覗きたかったのですが、それはさすがに遠慮させていただきました…


今回は盛りだくさんのイベントとなってしまい、ここではすべてをレポートしきれません。見学会にご協力頂いた皆さん本当にありがとうございました。そしてご参加された皆さん、長時間の見学会お疲れさまでした。


池田

【私の力???】

皆さん、こんにちは!池田です。
今年の冬は厳しいですね〜。体調崩されていませんか?

急激な寒さを何度も繰り返す、少し変わった冬でしたね。
年末まではそんなに寒くなかったので、

【今年も暖冬か〜】

何て思っていましたが、年が明けると一転して厳しい寒波が何度となく襲来し、雪を降らす日が多くなりました。

こんなに雪を見たのは何年ぶりだろうか?

寒がりな私にとって、普通ならありがたくないこの寒波ですが、外断熱の地熱住宅を手掛ける池田住宅建設にとっては、願ってもないチャンス!!

1月のバス見学会も2月のバス見学会も前日から祈っていました。

荒れろ〜天気!雪よ降れ〜!

毎年この祈りを捧げていましたが、現実となったのは今年が初めてです。
それも1月も2月もかなりの荒れようでしたので、正直なところ、【私の力?】と思わず信じたくなるようでした。

もし私の力なら、年明け2ヶ月で運を使い果たした(?)感がありますが、最高のスタートとなりました。
ありがたいですね〜自然の驚異って最高です!

しかし、この寒波もさすがに3月の声を聴くと次第に落ち着きを取り戻し、いつしかその寒さも忘れ去られてしまうのでしょうね?

次は、梅雨のジメジメ時期のイベントが今から楽しみです。
今度はどうやって祈ろうか?????

まだまだ続くイベントですが、簡単に紹介しますと
3月⇒「体験!!IHクッキングヒータでお料理+外断熱の地熱住宅セミナー」
4月⇒「角地の利点で生まれた明るく開放的な LDK を持つ地熱住宅、宝塚S邸の完成見学」と
   「太い柱と大きな梁で造る奈良S邸の国産材の地熱住宅構造見学」
5月⇒「土佐の山と木と林産地で働く熱い人達に逢いに行こう!!」1 泊 2 日のバスツアー

池田



設計アシスタント 木場
設計アシスタント 木場

―やきもの―

以前、備前焼の小ぶりな湯飲みを頂きました。
素朴な味わい、というだけでなく素っ気ない感じの。

その作家の名前と簡単な紹介文のコピーも合わせて頂きました。
一読してから改めて作品を手に取ってみると、その気難しいこと。
その作家のおそらく一般的な陶芸家とは違った、(その道に一般性があるかどうか知りませんが…)ユニークな経歴がそうさせるのか。

と、同時にたぶんあえてその作家のものを選択されたんだろうなあ、と非常にありがたく、またうれしく思いました。

材質は薄手で熱いお茶を注ぐと、側面にすぐ熱が伝わってとても持てません。
底と側面の尖った部分とに軽く指先を添えて、注意深くに口から迎えにいかないと飲めません。

大きさは、両手首を合わせて、人差し指から小指までで、こんもりと包みこんだくらい。

ビールだと一息分ほどの容量しかありませんが、あらかじめ冷蔵庫に入れておくと、何杯飲んでもしばらくは冷たいまま。
つまり、すごく気に入っていたのです。

ですが…形あるものは……

先日、後釜を探しネットで調べてみると、その工房、大阪からは電車で2時間半ほどの距離。
事前に連絡すれば見学させて頂けるらしく、近いうちに伺ってみようかと思案中です。

インターネット上の百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、”「使い込むほどに味が出る」と言われ、派手さはないが飽きがこないのが特色である。”
というのが備前焼の特徴のひとつに挙げられています。

腑に落ちる、とはこのこと。
ああ、やっぱりそういうの好きなんやなあ、と納得。


『施主日記』

今年の冬は雨が多いように思います。2月の中旬頃から、外構の工事も始まりましたが雨や雪が降り少し工事に影響が出ている様子です。外廻りの土が乾く暇も無く、いつもぬかるんでいるので職人さんには気の毒です。

2月の進捗は、3月の完成に大きく左右されるので大変心配しています。建物内部はもうほぼ完成の状況ですが、3月の諸々の段取りのことを考えると少し気が重くなっています。前回の夏の引越時のように熱が出て寝込まないように注意したいと思います。

建築の仕上がりを待ってましたと、設備器具が取り付いていきます。私は以前より思っていることがあります。建築の、特にデザインのことを「意匠」といいますが、その足を引張るのが設備関係なのです。(設備関係の方はゴメンナサイです。)

箱モノは100%オーダーメイド出来ますが、設備には限界があります。意匠を優先させ過ぎて失敗した例も沢山あると思います。でも、それにしても…なのです。

「住宅は住むための機械である」とある巨匠の名言にもありますが、それにしても…なのです。
これは、池田住宅さんが、ではなく、この業界の仕組みがそうなのです。

設計の時の打合せは大変重要な作業です。ただ「その時の思い」が現場のスタートがらゴールまで一貫できているかと言えば、それは別問題なのです。単純に現場の養生の仕方一つ見てもそこのグレードがわかると思います。

私達の現場は幸い正直者の監督さんと、顔の見える大工さん達、それに「思い」を理解しようとしてくれる電気屋さんが居てくれたので、大変心丈夫でした。でも、それにしても…の部分があるのです。

全くぜいたくな話かもしれません。きっちりと良い仕事をしてもらっているから、余計にそこが目に付くだけなのかもしれません。もしかしてこのことは私の勘違いかもしれませんので、どうか誤解しないで欲しいと思います。

3月には完成引渡の予定です。池田住宅さんから具体的な日程のお話もありました。
私の「施主日記」ももうすぐ終わりです。

もうすぐ完成の地熱住宅

(つづく)


特注金物大好き・納まりにこだわる 現場監督 軒
(軒)

「何で私の仕事増やすの?」

こんにちは、最近諸事情で、宝塚〜尼崎の道のりを自転車通勤している現場監督の軒です。

『なんで私の仕事増やすの!』又、嫁さんに怒られちゃいました。

去年の3月に、宝塚市のマンション(鉄筋コンクリート)に引越しをして初めての冬です。
現在、池田住宅が使用している断熱サッシと違い一般的なアルミサッシがついていて、ガラスもペアガラスじゃなく、単板ガラスです。

マンションのリフォーム工事に行くと、和室の窓枠がカビだらけ、洗面所の壁もカビだらけになっている事がよくあるので、どんな環境の時にサッシ周りに結露が起きるか色々試したくなります。

加湿器をつけたまま寝るとか、24時間換気を切ったままにするとか、カーテンを閉めないとか、各部屋にある給気口を閉じるとか… /…とか /…とか /…とか

でも、その日の外気の温度/湿度が違うので、予想通り結露する時も有ればしない時も有ります。
結露すると『なんで私の仕事増やすの!』と怒られます。

怒られながら色々試したところ、冬場、窓で結露を起こしにくくするには、いかに湿度を抑えられるかが決めてのようです。

対処方法としては、ガスファンヒーターや、石油ファンヒーターなど水蒸気を発生させる暖房機器より、エアコンや、オイルヒーターなどを使用する。部屋を加湿させすぎない。室内に観葉植物をたくさん置きすぎないなど、少し湿度の事を考えながら生活すると結露を抑える事ができると思います。皆様も色々試してみてください。

湿度に対する飽和水蒸気量の変化

湿度は空気の中にどれだけ水蒸気(水が気体になった物)が有るかを示すものです。
空気に取り込める水蒸気の最大量は温度によって変わります。温度が高いほど水蒸気を取り込める量は多くなり、逆に温度が低いと水蒸気を取り込める量は少なくなります。例えば、温度が25℃で湿度が60%の場合、温度が約15℃になると、15℃での水蒸気の取り込める量を超えてしまうので、超えてしまった分が結露として現れます。


藤田藤田

改修工事

池田住宅は今すっごく忙しいようです。みんなすっごくバタバタしています。
私までもが忙しいので、みんなが忙しくないわけがありません。(さらに今現在メリ通の締切りに追われています。メリ通に追われているからバタバタしてる?)
そんな中、小児科改修の担当(?)を任されました。

現場監督の軒に「藤田さん、こういうの考えてんねんけど、ちょっと図面入れてくれへん?」と言われたところから始まりました。
この小児科の改修工事は今回で2回目。前回は入り口側の外壁1面すべてを直しました。

今回は、1階部分の外壁とその前にある花壇・ガレージ部分を改修させていただきました。外壁は同じような色に塗り替えても、経年劣化や汚れなどにより塗り替えた部分とそうでない部分がはっきり分かれてしまうので、この際別のタイルを張ることに。

「小児科なので子供達に危なくないように」というのが先生の何よりの希望でした。ここの先生、なかなかの変わり者のようで、池田住宅の社長池田と同じで、こだわりもすごいそう。奥さまから話を聞く限り、一筋縄ではいかないような…
最初に作成した図面を持っていくも、先生が急がしすぎてちゃんと打合せが出来ず。朝から晩まで(夜中まで)患者さんが絶えないそうで、奥さまを介して打合せすることに。

まずは花壇の問題。どうせなので外壁から少し放して、もし車が当たっても壁との間に何かクッションのような役割を果たすものがあれば子供がいても最悪の事態は免れるのではないか?という提案をしましたが、先生は考え方には賛同してくださいましたが、方法にはなかなか納得してもらえません。

奥様は明朗闊達(ついさっき覚えた言葉です)な方で、未熟な私にでも「藤田さん自身が持っている穏やかで温かい雰囲気が当診療所の外観にも必要不可欠な要素です。素敵な提案をお待ちしています。」という言葉を掛けてくださり、俄然やる気になりました!

そして外壁に貼るタイル選び。
INAXさんから良さげなものを見繕って、どうせならいろんな種類のタイルから選んでもらった方が良いだろうとたくさんのタイル見本を取り寄せて持って行きました。
奥さまとタイルを見てあれでもない、これでもないと言って余計に悩ませてしまったような気がします…結果今の外壁は小児科らしからぬ渋いかんじなので、少しでも子供が喜ぶようなかわいらしいものがいいんじゃないかと絞られてたのですが、先生を納得させることが出来ません。

CADでつくったパースを見てもらったり、今の外壁とサンプルのタイルを並べてみたりして一番しっくりくるものを探しました。
すると、サンプルは取ったものの、一切誰からも候補に上げられなかったものが選ばれました。
無駄じゃなかったんだと思い、嬉しかったです。

そして何度か話し合ううちに納得してもらえた(?)ようで今工事にかかっています。このメリ通が届いているころにはすっかり出来上がっているはずです。

最初から最後まで工事に関わったのは今回が始めてなので、本当に良かったのか?と少し心配ですが、とても楽しみです。今回はいろんな勉強させていただきました。


横山横山

中野さんの家づくり

いよいよ、完成が近づいてきました。クロスを張り終え、キッチンなどの設備も設置始めました。
でも、中野さんのお宅には、まだ解決しなければいけない大きな問題があります。

関電柱が建つイメージ
「電気が来ない!!!」
中野さんの建築地は決して、どこかの無人島なんかじゃありません!!!JR線の大きな駅から歩いて3分の好立地。便利この上無い場所です。

郊外の新しい街では、道路や電気、ガス、水道の給水や排水等のライフラインは、構想段階からしっかり決められています。

でも、電気や都市ガスが普及するよりも以前からあるような古い街並みには、当然そんな考え方で街が出来ているわけが無く、無理やり引っ張ったような電線や、水道の給水・排水管などがよくあります。

それは、「こんな便利なとこなのに?」というような場所でも(そんな便利な所だから余計に?)結構残っています。そしてそんな古い街並みで新しく建築工事をする時には…

道路幅が足りないため、自分の敷地を道路として提供するセットバックや、水道管が敷地内に引き込まれていても、古くて充分な給水が出来ないので引き込み直したり、鉛管を塩ビ管に変えたりと昔の法律では大丈夫だった事を現在の法律に合わせてしなければいけない事がでてきます。

中野さんの建築地でも、いくつかが当てはまりました。でも今回一番手強かったのが、電気です。

地面の下に埋め込まれている配管は、目に見えないので分りづらく、水道局に行っても正確な資料が無かったりする事があります。でも、電気は一部の地域を除いて電柱が立っていて、その間を渡っているので目に見えて分かり易いと思っていました。

でも、今回の中野さんの場合、前の道路に電柱が無く、数軒先で交差する道路の電線から引っ張って来なければいけない状況でした。その引っ張る角度がよそのお宅の上空を通過する(越境する)角度でしか、引っ張れない状況でした。

もちろん関電さんは、越境するお宅に承諾を求めたり、良い角度になるよう新しい電柱を建てる計画をしたりしてくれましたが、いずれもその関係者から良い返事がいただけませんでした。

関電柱の建つ位置確認

結果、セットバックをして道路に提供した土地に新しく関電柱を建てそこから引き込みをする事になりました。

中野さんにとっては決して最良の方法とは言えませんが、「電気が来ない!!!」を回避する為には苦渋の決断でした。

「こんな便利な場所やのに…」複雑な気持ちでした。


(つづく)


野球大好き・力じまんの現場監督 井元
野球大好き・力じまんの現場監督 井元

戸建の6割は欠陥!?

プレジデントという雑誌に一級建築士で日本建築検査研究所CEOの岩山健一さんが書いた衝撃的な!?記事が載っていました。

衝撃的な!?欠陥住宅 記事

少し抜粋してみると

○日本の戸建の6割には何らかの重大な欠陥が隠れている。

○東京や大阪などの中心街で「木造三階建て」の建売住宅が多く建てられ、この種の住宅には尋常では無いほど欠陥が多く、私たちの検査では依頼が有った物件の9割以上に何らかの重大な欠陥が見つかりました。

○建売で販売している場合は注文住宅よりも問題が起き易いと考えるべきです。私は経験上8割近くの建売住宅に重大な欠陥が有るとみています。  …などなど。

すごく恐い話です。これがすべて本当なら、何を信じて家を買えば良いのか分からなくなりますよね…。残念ながら、確かに欠陥住宅はあります。(戸建の6割かどうかはわかりませんが…。)

先日も尼崎市に本社のある会社の耐震偽装が発覚しました。筋交いの本数が基準の3〜7割しか入っていなかったそうです。設計に関わった建築士18人全員が建築士免許を剥奪されました。会社は原因を建築士の単純ミスと弁明していますが、おかしいと思いませんか?18人全員が単純ミスをするとは考えにくいです。その上「今すぐ倒壊する心配は無い。」と言っているそうです。

そもそも、なぜ、そんな構造で何年間も建築確認申請が通っていたのでしょうか?
その大きな原因の一つに「四号建築物の特例」(2階建て以下の小規模な木造建築物等を建築する場合、構造の安全性の検討を省略できるという特例。)が起因しているように思います。
“設計をした建築士の能力に一任する”という事らしいのですが…。
大切な構造の安全性の検討を省略しているから、第一段階の建築申請、第二段階の検査を素通りで合格してしまうのじゃないのかと思うのです。

姉歯事件以来、それではダメだと、この特例を今年中に廃止することが決まっていたのですが、またしても見送りが決まってしまいました。原因は“去年の建築確認申請の厳格化の影響で確認がなかなか下りず新築着工棟数が激減してしまったため、これ以上審査を増やして確認申請に時間をかけることが出来ないから”という事らしいです。(なぜ、やってはやめ、やってはやめの繰り返しなのか?と思うのですが…。)

今年から来年にかけ、まだまだ新しい法律がスタートする予定で、建築業界は激動(?)の1年になりそうです。

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