平屋の家づくり��

Kさんの家づくりは、最近注目されている“マルチハビテーション”や“二地域居住”と呼ばれる暮らし方の選択です。
お勤めのある日常は交通至便の阪神間で暮らし、月に1〜2度、金曜の退社時間を見計らって奥さんが車でご主人を迎えに行かれ、そのまま白浜へ向かわれるそうです。
大きく分ければ“別荘”になるんでしょうが、団塊世代を中心に広がってきている“二地域居住”は、別荘地と呼ばれる風光明媚な場所ではなく、“普通の”生活が出来る場所に建てられる事が多いようです。
実際、Kさんも「今すぐ」ではないけれど、将来的には白浜に移住する事を計画されています。
そのための土地選びは、
〇海岸沿いや岬など海の見える景色は魅力だったけれど、駅からの距離(バス便など)を優先。
「何でここまで来て電車の音が聞こえるとこに住むんでしょう?」と苦笑されていました。
〇病院が近くにあり、シャトルバスを出しているので便利。
〇近所に大きなスーパーがあり、大抵の物は揃ってしまう。
など実際に老後、生活をする時の利便性を優先して決められたそうです。
またその家は、Kさんのこだわり満載の“平屋”です。ご夫婦2人の日常生活はワンフロアーで全部まかなえます。でも屋根の勾配を利用してロフトを造り、お子さん達が将来お孫さんを連れて遊びに来ても対応できるように考えられています。
この考え方には私も大賛成。普段使わない客間を1階に用意すると建物が大きくなり、建築費や維持費などが膨らみますが、屋根裏空間を利用し、毎日暮らす人は1階で快適に暮らし、たまのお客さん(特にお子さん達であれば)にはロフト空間を使っていただいたらいかがでしょうか?
家の中には、老後を見据えた部分が随所にあるんですが、一番びっくりしたのがトイレです。
約2畳の広さに3枚引き戸で大きくとった開口部、内部はもちろん車イスを考慮した造りです。一般のお宅でこれだけ広いトイレにはめったにお目にかかれません。

介護の仕事をされていて、実際の状況をよくご存知の奥さんの意見が多く取り入れられているようですが、トイレと手洗の間に可動式の棚を置いて、いざという時まで、広すぎて落ち着かない(Kさん談)トイレをカバーしているんだそうです。
因みにこの奥さん、美容師、調理師そして最近とられた介護福祉士の資格をお持ちのすごい方で、いただいたお料理のおいしさ、手際の良さに納得です。








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