メリット通信2009年11月号
09/10/18(日)「ほんまにええの?」OB施主さんに聞く、住み心地?!【秋の地熱住宅】バス見学会レポート
こんにちは、藤田です!大型の台風が過ぎてすっかり秋の空模様ですが、朝晩の冷え込みと日中の暖かさのギャップに戸惑います。今回はこの季節の地熱住宅でOBさんがどのように過ごされているのか見せて頂きました。
今回見学させて頂いたのは猪名川町のH様邸。
当社のモデルハウスとして2年間活躍した後、ご縁があってH様にお住まい頂く事になって1年半なので、H様邸は地熱歴3年半。
地熱は年を追うごとに安定していくというデータが出ているので、H様邸はこれからがいい感じです(?)
まずはH様邸の外側をぐるっと確認しながら、空気の吸気場所や排気場所、建物の特徴など少しご説明させて頂きました。
続いてお家の中でH様をご紹介。
建物内を一通り見せて頂いてから、プチセミナー開始です。
セミナーでは新型コントローラーが設置されている兵庫県、奈良県、京都府、千葉県の外気や床下、リビング、寝室の1時間おきの温湿度データをグラフにしたものをご覧頂いたのですが・・・。
地熱イベント初参加の方々には少しマニアック過ぎでしたでしょうか?
又、土佐杉の真壁造りが特徴のH様邸なので「なんで土佐杉材なんですか?」というご質問も頂きました。
土佐のプレカット技術の素晴らしさと何といっても高知人の人柄の温かさを、池田が熱く語ると、皆さん納得された様子でした。
H様には「地熱住宅に住まわれて1年半のご感想は?」とご質問が上がりました。
以前住まれていた集合住宅では、暖房をした部屋としていない部屋の温度差がすごかったそうですが、この家では部屋と部屋の温度差が少ないとのこと。(地熱住宅の特徴です!!)
参加者H様は、お住まいになる光風台の冬の寒さを「大阪の北海道」とおっしゃっていました。
そういえば冬になると、光風台の方から問い合わせをいくつか頂きます。
そんなに寒いところなんですね・・・
狭小地の3階建てか平屋では、地熱住宅はどちらの方が効率が良いか?などなど、皆さん積極的にご質問頂き、気づけばまたまた時間オーバー。
ほんとにいつもスミマセン(汗)
地熱にご興味をお持ちの方はOMソーラーやジオパワーなど他の工法もよく勉強されています。
どれも一長一短があると思いますが、皆さんのライフスタイルに一番合った工法を選択頂けるよう、「正しい情報を!!」と思うと、どうやら心配性の池田はメリットよりもデメリットばかり上げてしまいます。
いつも帰ってから、「地熱住宅の良いとこ言ってない!」と気づくようですが・・・
でも地熱住宅にお住まいのH様が“褒め過ぎ!?”位お褒め下さったので、地熱住宅のメリットは伝わったのではないでしょうか? 池田はH様のお褒めの言葉に「やらせではございません」と必死になっておりましたが・・・(笑)OBのH様、ご参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。
下 見
皆様こんにちは! 池田です。
流行に敏感な我が家は今、新型インフルエンザの猛威によって家中に菌が蔓延しています。次男に始まり、長女そして妻まで・・・子どもと嫁さんの食事の心配までしているとノイローゼになりそうです。
早く良くなってくれ~
先日、今月末に開催される『我が家の大黒柱を選ぶ旅』の伐採現場
を確定させるために、高知県土佐地方に日帰りで行ってきました!
移動距離 : 780キロ
往復の移動時間 : 約8時間
現場確認と打ち合わせ : 約7時間
いや~疲れました。翌日の仕事のきつかった事、なんか段々疲れが
取れないようになってきたような気がする・・・
今回の土佐行きの目的は、初のイベント『我が家の大黒柱を選ぶ旅』の伐採現場の確認です。
『わざわざ行かなくても・・』 と言う声が聞こえて来そうですが・・・
ちゃんと意味があるんです。実は林業関係者と我々素人とでは山に関する危険を感じる基準が全く違います。
今回も「ちゃんと林道が整備されているので、目の前までお客さんの車で行けるから大丈夫だと思いますよ!」と事前に連絡を受けていました。
言葉通りだと大丈夫のような気がしますよね? ところがです、実際には大変な事になります。
内心「やばいちがうかな~?」 と感じながら私のワゴンで山へ上がって行くと、林道は確かに有りますが、案の定、何度も車の底をこすり、フロントバンパーをこすり、サイドバンパーまで傷だらけになるほどの悪路でした。
だって途中から未舗装やし、凸凹だらけやし、信じられないような道です。
でも山の常識で言うと、確かにこれでも、しっかりとした林道が整備された抜群の場所になるんです。
となると当日はどんな車で山に上がるか?
佐川プレカットの藤原社長と相談し、お客さんの車を置く場所を確保して、後は車高の高い車をレンタルして、上がろうという事になりました。
これで安心です、やっぱり来てよかった~
しかし、これでも凄く良い場所なんですよ。
実際の間伐現場は、ワイヤーを張ったりして、山奥の木を引きずり出して来なければなりませんので、そんな場所には素人は立ち入る事は到底できませんし、もちろん大黒柱を選ぶなんてできません。
やはり林道に面した土地でいつでも切りたい時に切って出荷をお願いできる場所でなくてはいけません。
でもあんな大変な環境でいつも働いている山師を始め、林業に従事されている方々は本当に大変なんだろうな~ と改めて考えてしまいます。
何はともあれ、これで場所も確認できたし、段取りもできたので『我が家の大黒柱を選ぶ旅』は無事開催出来そうです。
家づくりには勢いが必要な時もあります、どうしようかな?なんて悩んでいるのなら、大黒柱を買って勢いをつけるのも一つの理由になるかも?です。
1組でも多くの方々のご参加をお待ちしております!
そうそう当日は山主さんが皆さんとご一緒に参加してくださり、良い木を一緒に選んでくださるので、さらに心強いですよ~
≪追伸1≫
下見だけのつもりでしたが、佐川プレカットの藤原社長のお誘いで、
土佐の名物『大正軒のうなぎ』は今回も食べてきましたよ~
やっぱり本当に美味しいです。たまりません
≪追伸2≫
高知県と言えば、【坂本龍馬】 で、この土佐地方は特に龍馬の足跡が名所になっている場所が多いんですが、中でも龍馬が土佐藩を脱藩する為の梼原までのルートを龍馬脱藩の道として、今尚、各所にその足跡を保存するために山道が保存されているらしいのです。
この伐採現場の手前数百メートルにも、龍馬脱藩ルートの一部が当たっているようで、その標識がありました。
昔の人はすごいですね~ こんな場所を荷物を背負って旅してたんですから・・・・
私なら絶対無理だと思いますよ。


上棟しました!!
先日、伊丹市稲野町で新築住宅を上棟しました。協力業者である水道屋さんのお宅です。
Panasonic電工さん、屋根屋さん、水道屋さんと、今までに池田住宅で建てていただいています。
家造りに協力してもらっているうえに、家まで建てていただけるなんてすごく有り難い話です。
通常、柱や梁などの構造材は出荷前に工場で接合部分を加工するプレカットをしてもらい、筋交いや間柱など羽柄材と呼ばれる物は、現場で大工さんが加工します。
でも今回は、その羽柄材もプレカットする新しい試みをしました。
現場で材料を切らないので、細かな埃の飛散を大幅に抑えることができ、近隣の皆さんにかけるご迷惑の軽減につながったと思います。現場のゴミも少なくなりますから管理がし易いメリットもあります。
又、工期の短縮につながりますので、やはりご迷惑をかける期間が短くなりますし、結果、費用も抑えられるんじゃないかと期待しています。もちろんプレカット代は、高くなるので答え合わせをしてみないといけませんが・・・
でも、プレカットが間違っていたら元も子もありませんので、事前の図面チェックが重要です!!
台風の影響で、着工が遅れたんですが、現場は順調に進んでいますので、予定通りお引き渡しが出来そうでホッとしています。
11月は、新築2棟の着工予定ですし、戸建てのリフォーム、マンションリノベーションもありますので、年末にかけて忙しくなりそうです。
貧乏暇なしじゃないですよね・・・?(笑)
土台に柱を立てていきます。 | 1階の梁の上に、2階の構造用 床下地を張ります |
2階の柱を立て、 2階の梁を組みます。 |
屋根の棟が上がりました。 | 屋根の下地を張ります。 | 雨に備えブルーシートで覆い、 作業終了。 |

住まいながらのリフォーム
本当に気持ちの良い季節ですね。この気持ちの良い季節を待って、今月、約3週間の工期を頂いて
S様邸の“住まいながらのリフォーム”が始まります。
S様宅は、築22年ですが、外観も建物内もとてもきれいにお住まいです。でもこれからも住み続けていくために基礎や構造が大丈夫かご心配されていました。

下土台が腐り、白アリに食われています。
1階床板を全部外し、間取りも変える大がかりなリフォームプランからお打ち合わせが始まりました。仮住まいもお願いして2カ月以上工期を頂く予定です。当然、費用も予算を大幅にオーバーしています。
でも、S様とお打ち合わせの結果、
◎基礎など大事な部分はキチンと補修・補強をし、屋根や外壁も塗装をする。
◎間取りは変えずに、ドアを引き戸に替え使い易く、壁紙や畳、障子などを新しくして気持ちよく。
◎在来工法の浴室をユニットバスに、またキッチンやトイレも新しい物に取り換える。
大まかに上記のような工事になりました。工期は約3週間に縮まり、お風呂やキッチンを使えない時は、ビジネスホテルに避難して下さる事になりました。
もちろん、住まいながらのリフォームはストレスに感じられる事が多いと思います。毎日、他人が家の中に入ってきますし、どんなに丁寧に養生をしても細かな埃が舞いますし、気を付けていてもトントン、ドンドンという音が聞こえます。
でも、引っ越し荷物を造って仮住まいをするのは、やはり大変な労力です。引っ越し代や、家賃など費用もかかります。建て替えになると、さすがに仮住まいは避けられませんが、リフォームでは判断に迷うところです。
“仮住まい”と“住まいながら”どちらがより大変か、リフォームの時には悩ましい選択ですね。どちらになっても、出来るだけご負担に思われることが少ないよう「何が出来るか?」私達施工をする者も、悩むところです。

和室とダイニングキッチンの間の壁を外し、大きな空間として使えるようにします。
先日も、メリット通信を長く読んでくださっているお客様から、「仮住まいはしんどいのでしたくないんです。」という一言からリフォームのご相談を頂いています。
出来るだけ段取り良く、ご負担が少しでも軽くなるよう、現場担当も事務所スタッフもを心掛けたいと思っております。
「S様、どうぞよろしくお願いいたします。」

(軒)
LED
いよいよ寒くなってきましたね。もう下着は、ユニクロのヒートテックを着ている現場監督の軒です。 昼間はちょっと暑いっす。・・・(汗)。
最近、お客様との電気工事の打ち合わせでよく話題にあがるのがLED照明。『消費電力が小さい』、『寿命が長い』など良い点が目立つのですが、当社では、まだ使ったことがありません。『なんで使わへんの?』と言われそうですが、新しくて実績の無いものは、なんか疑ってかかってしまうのが池田住宅。
でも、疑ってばかりじゃプロとして失格です。白熱電球は廃止の方向で話が進んでいるみたいですし、省エネ・長寿命の時代に確実に向かっています。照明だけじゃないですけどね・・・。
もちろん住宅もです。最近よく耳にする『長期優良住宅』これも、省エネ・長寿命が基本考えです。
先月まで奮闘していました(汗)。
話は元に戻りますが、打ち合わせ時に話題に上ること多くなってきた。『LED』について色々調べていたところ、面白い実験をしている本があり、参考になったので少しご紹介。
白熱電球・蛍光ランプ(電球色)・LED電球(電球色)の、光の違いを比較していました。
<天井から電球をぶら下げての実験一例(60W相当の電球色を使用)>
- ① ≪本を読んだり字を書いたりしやすい電球はどれか?≫
- 『いずれも読み書きに不便を感じない。LEDと白熱電球は光沢のある紙面は光って見にくい。』
『LED電球は、机を離れたり、本を立てると急に暗く感じる。他と比べて少し読みづらい感じ。』 - ② ≪なすび・きゅうり・レモン・パプリカ(赤色)を照らしてどの電球が一番おいしそうに照らすか?≫
- ・『色や艶が鮮やかに感じる。一番おいしそうに見える。』
・『黄色や赤色の鮮やかさは一目瞭然。しかし他の電球も、不自然に見えるほどの差は感じない。』 - ・『赤がかなり黒ずんで見える。黄色は少し緑色かかって見える感じ。』
・『同じ物なのに、こんなに感じが違うかと驚いた。ダイニングの照明には向かないか?』 - ・『白熱電球に比べて、赤や黄がやや黒ずんで見える。だが不自然さを感じる程ではない。』
白熱電球
蛍光ランプ
LED電球
光の感じ方についてはあまり考えなくても良さそうです。もちろん問題点もあります。値段と光り方の違いです。
値段は電球だけの比較ですと白熱電球に比べ約20倍以上します。
実験で使っていた電球をインターネットで調べてみたところ、白熱電球 ¥168 蛍光ランプ ¥680 LED電球 ¥3780でした。光り方は、部屋全体への広がりが無いので、リビングなどの大きな部屋には、何個も使用して部屋の照度を保つ工夫が必要になってくると思いました。
今度、試しに自宅のダウンライトの電球をLED電球に変えてみよ~っと。もちろん切れてからですけどね。
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白熱電球 消費電力 54w 定格寿命 1000時間 |
電球形蛍光ランプ 消費電力 12w 定格寿命 6000時間 |
LED電球 消費電力 6.9w 定格寿命 40.000時間 |

設計アシスタント 木場
―×美術館行ました。―
前々から、ずっと前から行こう行こうと思ってて行けていませんでした。
いつでも行けると思っていたらこれです、写真、庭から撮った新館です。
※タイトルの、冒頭の×、は家のことと関係ないです、という×です。
阪急電車で、梅田から特急に乗り、高槻市で乗換えて3駅。
駅員さんに尋ねると、大山崎駅から歩いて10分程でした。途中少し坂になります。
駅からは無料巡回バスも出ているみたいでしたが歩きました。
階段潜って新館にはクレー、じゃないモネ、睡蓮があり、あの一連のシリーズ、
よく知りませんが方々で色んなところで見かけるので、なんというのか損してる、
いやもしかしたらトクしてる、かもしれませんなんかよくわかりませんが、
面が割れてる、とか言うのでしょうか?詳しくなくても名前だけ聞いたことある、
キャッチフレーズともなるのでしょうが、なんかそれはそれで、
また全然別のしんどさあるのでないかという気(きい)します。
中心部には棟方さんの版画がありました。
靴脱ぐ脱がないでたぶんだいぶ様子違うので、山荘(別荘?)とはいえ洋館で暮らす、
なんてちょっと想像できませんが・・・やはり裸足と布団です。
それでもああいうとこなら住んでもよいなあ、というのも図々しく、なんかいいとこでした。
1932年に建てられた山荘を、安藤さんによる仕事で1996年に修復、
新館が新たに建てられました、とのことでした。改修、また維持管理にも、
きっと大っきなお金かかるのだろうと思います。春とか秋もまた綺麗であろうと思います、冬も。
帰りはJR山崎駅まで歩き、(こっちの方が近いです。)京都まで。
河原町で開催中の展覧会に向かいました。と、そういえば、
この後のこと―そんなたいしたあれでもないですが―前にスタッフブログに書いたのでした。

マニアグラフ?グラフマニア?
池田 「あ、奈良も冬モードに切り替わったみたいやな」
「うわ!福知山7℃やって。奈良より寒いんやな~」
藤田 カタカタカタ・・・(はっ!私?)
「え?!ちなみに西宮はどうなんですか?」
池田 「えっとね~、同じ条件で見たら~、17.5℃やな」
藤田 「うそ?!へ~!全然違いますね~」
池田 「あ、違うわ」
藤田 「え?違うんですか・・・」
池田 「16℃や」
藤田 「いやいや!それでも全然違いますよ!」
池田 「ちょっとこのデータ、グラフにしてくれへん?」
藤田 「分かりました~。やっときます」
と、いつもの安請け合い(?)
エクセルが新しくなってから使い方がよく分からなくて、
思い通りになってくれないので試行錯誤すること数日。
出来たのが右のグラフです。
こういう作業、分からないときはイライラしますが、理解出来れば楽しいもの。コツコツ形になっていく様子が見れるので私はわりと好きです。
データを追加したら自動でグラフになっていくよう設定しました。完成したものを池田に見せます。
池田 「温度と相対湿度の関係が一目で分かるな~!」
藤田 「やっぱ、床下安定しますね~。
地中1mなんてほぼ一直線ですよ!今までは測れなかった地下の温度が分かるってすごいですよね~」
池田 「これから床下の温度が徐々に上がってくるから楽しみやな!あっ!これ、次のイベントのとき持って行こう!人数分印刷しといて~!」
ということで、10月18日のイベントでご参加頂いた皆さんにお配りしました。「このグラフだけ渡されても…」と思われたかもしれません(泣)
一般的なお家のデータと比べられたら一番良いんですけどね(汗)
さて、隠れ地熱ファンの皆様、お待たせ致しました!!
なんと今回は、この地熱住宅のマニアグラフをプレゼントさせて頂きます!(せっかくの私の頑張りの賜ですので。笑)
ご希望の方は下記の方法のいずれかで「マニアグラフ希望」とご連絡下さい。
TEL:06-6422-6000
FAX:06-6423-3600
MAIL:merithouse@ihb.co.jp
追伸 「マニアグラフ」と言わなくても 「地熱のグラフ」とか「グラフ」 でも伝わりますよ!
念のため・・・