メリット通信2010年3月号
10/02/21(日)『地熱住宅の構造現場を見て、OB施主さんに聞く 真冬の地熱住宅の住み心地?!』バス見学会
こんにちは、藤田です!今回は久しぶりの構造見学会でした。
お天気は晴れ。予想最高気温10℃ということで、極寒の寒さを期待していた私たちはがっかりですが、気を取り直して午前10時、2組のお客様と、温熱環境に興味をお持ちの設計事務所さんを乗せ宝塚を出発、三田市のK様邸へ。
現地では施主のK様とK様のご友人、そしてK様と昨秋「大黒柱と出会う旅」でご一緒だった、F様とM様も合流し、大変にぎやかな構造見学会となりました。
K様邸には昨年11月に「大黒柱を選ぶ旅」で切った90年生の桧の柱が入っていて、桧と杉の混ざり合った匂いがします。
壁がまだ出来ていないスケルトンな現場では、完成すると隠れてしまう壁の内側が見えるので、地熱の配管ダクトは特に仰々しく見えます。
この時、建物内の気温は平均5℃前後。「いつもよりは暖かいですよ」と言われても、時間がたつにつれ、体の芯から冷えてきます。
寒い中、施主のK様にも直接ご質問が飛び、池田住宅との出会いから、現在に至るまでのプロセスや葛藤などお話して頂けました。
体が冷え切ったところで、午後からはたびたびお世話になっている奈良県のS様邸にお邪魔させて頂きました。
早速屋根裏で換気システムや地熱の配管ダクトをご覧頂き、一通りご説明させて頂きました。
そのあとはコーヒーとおやつを頂きながら座談会です。
今回新たに地熱住宅10年間の年間平均床下温度データグラフを資料に加え、池田が力説(笑)
オール電化のS様邸の太陽光発電は予想以上で、昨年の同じ時期、電気料金2万円弱だったのが、売り電が千三百円以上あるという結果!地熱住宅は月日を追うごとにその効果が増すので、これからが楽しみです。
「他のところと契約しそうだった」ギリギリの段階で「なぜ、池田住宅の地熱住宅を選択したのか?」というお話や、「地味な家」とため息をつかれるK様に、S様は「見た目よりも、機能、快適性なんです。」とおっしゃり、効率性を高めるとカッコいい家にしにくい地熱住宅をフォローして下さいました(笑)
K様、S様、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!!
![]() 予定日程:2010年5月22日・23日(土・日)今年も土佐ですよ!詳細は決まっていないので、詳しいご案内は出来ませんが(汗) |
「行政が認めた地熱住宅」
みなさんこんにちは!池田です。
いよいよカレンダー上では春になりましたが、今年の冬は、それなりに寒かったような
気がしているので暖かさを実感するには、もう少々時間がかかりそうですね。
今月は、うれしい事がありましたので、ご報告させてください。
元々寒さに強い【地熱住宅】なんですが、全国的にみれば関西は決して寒い地域とは言えないので、高断熱・高気密化すれば暖かくなるのは、あたり前です。
ですが、北は岩手県〜南は鹿児島に点在する地熱住宅を建てる工務店メンバーは、その地域性を考慮した地熱住宅とする為に日夜いろんな開発や研究を進めています。
そんな中、岩手県一関市にある「有限会社 丸巳建設」さんの、地中熱利用住宅の開発プロジェクトが、昨年より一関市、(財)いわて産業振興センター、(財)岩手県南技術研究センターのご協力を頂き、【「岩手(寒冷地)発の家族と地球が長生きできる住宅」開発】と題し、スタートしております。
*yahooで≪丸巳建設 プロジェクト≫と入力して検索してもらえると詳しく説明されてます。
当社もその開発メンバーに選ばれて参画しておりますが、温暖な関西にいると分からない寒さに対する研究が、とても魅力的な取り組みなのです。この研究結果を関西に少しでも取り入れると、更に省エネルギーな住宅で更に冬の快適性は進化できそうなのでワクワクしてます。
その有限会社 丸巳建設さん、岩手県主催「建設業新分野・新事業等表彰事業」という事業で「家族と地球が長生きできる岩手(寒冷地)発の地中熱利用住宅の開発」と題した、地熱住宅の寒冷地仕様のプロジェクトが、優秀賞を受賞して、岩手県知事さんから表彰を受けたのです。
表彰式では、地熱住宅はマスコミから制限時間一杯まで質疑が合ったようです。【やはり自然エネルギーは、一目置かれているみたい】 と報告を受けました。
確かに、最近は新聞社などのマスコミ関係から取材を受ける事が多くなりました。しかし、このように行政から直接認められたという事ですから、かなりうれしい事です。
住宅版エコポイント制度や太陽光発電による電力の買取り価格の2倍化と、最近の住宅に関する補助制度や優遇税制など、どれをとっても省エネルギーに関するものばかりです。
【温暖な関西で何故、外断熱に地熱まで必要なの?】と同業者にまで言われ続けてきた私達ですが、最近では他の工務店さんからも地熱住宅の見学依頼が後を絶たなくなってきた事を考えると、少しは認めてもらえて来たのかな?とうれしくなってきました。
地熱住宅に太陽光発電まで取り入れたOB様宅では日射時間の短いこの時期でさえも、売り電力の方が買い電力を上まわったというご連絡も頂き、いよいよゼロエネルギ−が見えてきた事が、更にやる気にさせてくれています。


(軒)
住宅版エコポイント制度
2月中旬に休みをとって家族でスキーに行く予定にしていたのに雨でいけなくなってしまい、
『珍しく予定を入れたのに雨って、ほんま正真正銘の雨男やね〜』
と嫁にキツイ一言をもらってしまった現場監督の軒です。
さて気持ちを切り替えて、今回は住宅版エコポイントについてです。
去年の暮れから聞くようになってきた『住宅版エコポイント』。
やっとこの時期になって色々な事がわかってきました。ざっくりとQ&Aでご説明させていただきます。
1.住宅版エコポインってどんな制度?
『省エネ基準をクリアーした新築住宅工事やリフォーム工事に対しポイントを発行する制度になります。』
簡単に言うと、少しのエネルギーで冷房や暖房がきく、断熱性能が高い住宅にすると二酸化炭素の排出を押さえられので、ポイントをあげるよって言う制度です。
2.どんな工事をすればエコポイントもらえるの?
大きく分けると、新築工事とリフォーム工事の2つに分かれます。
【新築工事】
断熱材を厚くしたり、窓を断熱性能の良いものにするなど、次世代省エネ基準をクリアーする家にすると対象になります。(木造住宅)
【リフォーム工事】
窓のガラスを複層ガラスに交換・室内側に窓サッシをもう一つ設置(内窓)・窓をごっそり断熱性能の良い物に入れ替える工事や、床・壁・天井・屋根などに断熱材を入れる工事など色々省エネにつながる工事がエコポインとの対象になります。同時に『手すり設置』『段差解消』などのバリアフリー工事をすればエコポインが加算されます。
3.なんぼ位ポイントもらえるの?
【新築工事】
大きな家も小さな家も同じで、基準値をクリアーしていれば一律300.000ポイントになります。
(1ポイント=1円相当)
【リフォーム工事】
最大で300.000ポイントです。窓の面積・ガラスの面積・床・壁・天井・屋根などに断熱材を入れる量・バリアフリー改修のヶ所によってもらえるポイントが決まってきます。
【例】 幅1.6m×高さ2mの内窓を取り付けた場合。
18.000ポイントになります。同じ物を2ヶ所工事すると×2で36.000ポイントです。
4.期間はいつからいつまでなの?
【新築】 2009/12/8〜2010/12/31までの期間に着工した住宅です。
【リフォーム工事】2010/1/1 〜2010/12/31までの期間に着工した住宅です。
冬の寒さ、夏の暑さが気になっていた方、この機会を利用されたらどうでしょうか?お得ですよ。

設計アシスタント 木場
―リフォームしました、2回目。―
なんかブルゾンとか言えません。ジャンバーかジャンパー、とほんとは言いたい。
とにかくそのそれ、上に着るやつ、の特定のそれを探してもうかれこれ7年目、か8年か経ちます。春夏/秋冬と年2回、販売店に電話して品番を伝えて在庫確認してました。定番商品というわけではなかったらしく、たぶんその年のその季節のもの、売り切り。ですので該当商品の、取り扱い自体がないのです、と毎回言われ、外国に、旅行に行ったことがあり、その本店にまで行ったけれどもないもんはどこ行ってもないのです。(そのときにはユーロ安ということもあり靴買いました。まだ履いていません。)
先日のこと。その、探してたそれ、らしいのをインターネットのオークションサイトに見つけました。
けれども紹介文にもタイトルにも品番の記載はなくて、3枚の写真(画像粗め)と、あまり着用していないので使用感はあまりなくきれいです、とあるのみ。写真を保存して、小さくしたり拡大したり。(画像一層粗くなる)検討した結果、たぶんこれがあれに違いない、ということで入札することにしました。
〆切時間になっても、ほか誰も現れず、無事落札することが出来ました。入金して程なく商品到着、そうそうこれこれ。念のため背中(内側)の大判ビニールタグを見やると、やはりそうでした。見覚えのある何回も検索した昔なじみの文字配列、アルファベット数字の組み合わせ。
ただすこし(たぶん)タバコのにおい、気になる、といえばなる。(においについては一切ふれられていませんでした。)あえて、なのかどうなのか、もしかしたら喫煙される方にしてみれば、気になる、ならない、という考え自体なかったかもしれません、タバコを吸わないこちらにしたとこが、事前に質問するという発想がそもそもなかったので、ああこういうことって確かにあるなあ大きいことから小さなものまで・・・と、うまい例えもないですが・・・勉強になりました。消臭用のあのシュっシュっとやるスプレー買って来て、あとは裏返しにして干してたらまあなんとかなるだろう、と、そで通すのですが、でかいです大きいのです。肩の付け根も袖も、胴回りもぶかぶかです。「46」に見える(やはり粗い画像にて)・・・とそう判断してたのですが、実際には「48」でした。普段のサイズよりも2(ふた)サイズ大きいことになります。と実はこちらは折込ずみで。リフォームに出すことを前提に落札したのでした。(リフォーム屋さんでの店頭でのやり取りはまえにメリット通信に書きました。まえは外套をリフォームしました。)リフォームという言葉、今となっては―こういう仕事をしているからかもしれないですが―住宅の改修(改装)工事、という意味合いで使われることの方が多いかのかもしれません。もとは衣類の仕立て直しから、始まった言葉じゃないかと思うのですが、いずれにしてもやはり2つはすごく似ています。肩の部分が長いとなればそこを詰め。ボタンからチャっク・・・、ファ、ファスナーで開閉するよう変更したり。断熱リフォームでもするように、中綿(断熱材)詰める、みたいなことがあるのかどうかわかりませんが、やったら出来ると思います。ただ今回持ち込んだブルゾン、みたいな大規模な、全体的な寸法変更となると、長ズボっ、パンツの裾上げや上着、ジャケットの丈つめの場合と違って、縫製済みの完成品を、一端解いてバラバラにして、―いや実際の作業工程見せてもらったわけではないですが、たぶんそういうこと―、幅、長さを調整して再構築、という具合に布から仕立てるのとは別の手間かかります。金額言うと方々で、目(めえ)閉じてあきらめ顔で首ゆうっくりふる、外国の人がやるようなひととおりの仕種。そんなすんの?そんなにするの?あんたほんまようやるわ、といった体(てい)。新しいの買ったほうが良いのんではないですか。と、そうは言っても、これ、このこれが一体どこにありますか?気に入っているのであるから、しようがないではないですか?と、なんか熱くなってしまったり。思い入れです思い入れ、そこに値段はないのです、みたいな洒落た宣伝広告だってありますね。
往々にしてリフォームというのはそれほど安いものではないようです。住宅の場合、施主さんにすれば住めたらええねん、と思われていても、考え出すとあとこれだけは、―池田住宅の場合には気密断熱など、いざ住んでからのことを気にしすぎる、という部分も少しあるかもしれません、少しは。でもそうなんです自分たちに求められているのはそこじゃないかと、そこしかないではないか?そこ妥協(?)してしまったら・・・と思ったり―、とそれほど金額を抑えられない、というケースも珍しくなく、ただ費用対効果だけを考えれば、やはり「新築」に分があるようにも思いはしますが、そうは言ってもその建物なり場所に愛着があればこれしようがない、と思いたい。見積りの段、店員さん慣れた手付きで電卓叩きたし算、さらに本日は割引日にあたります、と掛ける0コンマなんぼかで、んっン万円、とちょっとでありました。
2万円とちょっとでした。

(西村)
ーいろんな道具ー
今回は、道具について書きたいと思います。
道具といっても色々ありますが、皆さんが何気に使っている道具でも、右利き用と左利き用があるのは知っていますか?
たとえば、一番有名なのが、野球のグローブ、ゴルフクラブ、はさみ、カッターナイフ、これらは良く知られていると思いますが、定規、包丁、財布、腕時計や急須、等々はあまり知られてないと思います。
『定規の左用は、そんなんまっすぐやのに無いやろ?』と思う人もあると思いますが実は、
メモリが定規の右端から0・1・2…となってるんです。
腕時計は、文字盤の横についてるネジが左側にある。
(左利きの人は腕時計を右腕につけるから)
急須は、お茶の出るところが反対側についています。
それとは別でお茶の出るところが持つ所の反対についてるのもありますね。
僕も一回知り合いの左利きに、カッターナイフを借りて使ってみたんですが、カッターナイフの刃を出したりする時にクルクル回す丸いものが、右利き用の場合本体の左側についてるのが、左利き用の場合は左手でカッターナイフを持って刃を出したりしやすいように右側についているから、使いにくいわぎこちないわで、手を切りそうになりました。
僕達が使っている工具にも右利き用と左利き用が、実はあるんです。
さすがに金槌やのこぎりに左用は無いですが、今ほとんどの大工さんが持ってるであろう丸のこ(電気で動く)は左用があります。
実物は見たことないですが・・・
でも左利きの人が、右利き用の丸のこを使うのは、切るときに切る線がはっきり見えて、使い易いようです。
けっこう左用の道具があるんだなーとつくづく思いました。左用が無い時代では、右手で道具を使わざるを得ない状況が多々あったと思います。
それにしても需要がそう多くはないはずなのに対応しているメーカーはすごいですねー。

うらかた
話題の3D映画【アバター】の上映時間が3時間ということに驚いた藤田です。(遅い?)
さて、工事現場には大工さんや左官やさん、電気やさんの道具など、職人さんの大切な道具がたくさんあります。
が、今回は主役にはならないけれど、ちょっとおもしろいものを藤田セレクトでご紹介したいと思います。
まずは道具ではありませんが【工事用キー】をご紹介。
すでに新築のお家にお住まいの方はご存じだと思いますが、工事中に使用する鍵【工事用キー】と、お引き渡しをしてから使用する鍵【本キー】は別物です。
新築の工事で、玄関が取り付けられてから、お引き渡しをするまでの間だけ使うのが、【工事用キー】です。
【工事用キー】は【本キー】と比べて、短めに造られています。
一度でも、本キーを使用してしまうと、工事用キーでは玄関が開かなくなってしまいます。
長さに秘密があるようですが、なんとも不思議な鍵です。
養生テープやマスキングテープは、現場に行けば必ずあると思います。
マスキングテープは少し前から雑貨やさんなどで、カラフルなものや、かわいい模様のものが売られていますが、これはもちろん、工事用ではありません。
工事用のものはかわいくありませんが、養生するのに使ったり、工事中に汚れたところやキズがあるところにチェックしておくのにも使います。
紙テープなので、剥がした跡が残らないし、色が付いていてよく目立つので、手軽に使えます。
実は雑貨やさんに置いてあるかわいいマスキングテープは、このかわいくないマスキングテープを元に開発されたものだそうです。
写真はマスキングテープにビニールが付いているもので「マスカー」と言うそうです。(マスキングテープ+ビニールスカートの略なんでしょうか?)
これがなんとも画期的な道具で、幅木などにテープを貼って、そのままビニールを垂
らしたり、床に広げたりすると(結構な大きさに広がります)あっという間に養生が
出来るという代物です。
現場には他にもカラフルなビスとか、もちろん職人さんの年季の入った道具など、おもしろいものがたくさんあります。特に職人さんの道具って、なんか神聖な感じがして魅力的です。
番外編では、お施主さん専用のスリッパ。
現場はもちろん養生しておりますが、土足厳禁なので、床が出来上がって土足では上がれない状態になってから登場します。
お施主さん専用のケースにスリッパをセットしておきます。
小さなお子様がいらっしゃれば、お子様用のスリッパもご用意しておきます。これも重要な道具のひとつ。
最後に新築の工事でかなり重要なのが、ファイル!
これは直接工事現場に持って行くものではありませんが、工事に必要な書類の建築確認書、構造計算書、地盤調査の書類、コンクリート強度の試験結果、工事の検査書類など、大切な書類をまとめてファイルしています。
このファイルと、設備等の取扱説明書一式をファイルしたものと、本キーをお渡しして、お引き渡しをさせて頂いております。

3月なので、寒さ対策?!
以前土佐ツアーにご参加頂いたK様から、強烈な寒さ(今年は家の中でしもやけになられたそう。)対策をメーンに考えたリフォームのご相談を頂きました。
実はK様、私と同じ三田にお住まいで、同じ様な築年数なので、きっと同じ位の寒さ?、いやK様宅の方が高い位置で、より寒いかもです。
でも、我が家は当時当たり前だった、ごく普通のシングルガラス(単板ガラス)のアルミサッシですが、K様宅は、ほとんどの窓を二重サッシ(普通の単板ガラスのアルミサッシが1か所の窓に二重についています。)なので、びっくりしました。
それでもかなり寒いようなので、やはりK様宅の方が寒いかもです。
もちろん家の中を温かくする要素は、窓だけでなく、屋根(天井)や、外壁(内壁)、そして基礎(床下)からの冷え込みとその対策も大きく関わります。
我が家でも天井と外壁には一応充填断熱が施されていますが、断熱材の入っていない床下からの冷え込みがきつく、年齢と共に年々厳しく感じ、今年はこたつを出して足を温めています。
ただ、新築当時から、灯油、ガスとずっとファンヒーターで暖房していたのを昨シーズンからエアコン暖房に切り替えたところ、毎朝うっとうしい気持ちになっていた窓ガラスのビショビショ結露から解放されたことは、目からうろこでした。
池田住宅では、高気密・高断熱の家を建てているので、その中で燃焼系の「灯油やガスのストーブ・ファンヒーターを使うと結露の原因になりますよ!!」とご説明をしていて、私も皆さんに当たり前にお話をしていたのに、「自分ちは、気密も断熱も低いので関係無いわ!!」とばかり結露をそのままにしていたんです。
お陰で、掃き出し窓の床は黒くカビています。
不思議なもので、ビッショリ結露から解放されると今度は、今まで、どうせ古い家やから・・・とあきらめてきたことが、建て替えて100%の満足にはならなくても、この家のままでも生活習慣を変えたり、少し手を加えることで、もっと暮らし良くなるんじゃないかと思えてきました。
幸い今年は住宅版エコポイント制度が始まり、我が家のような単板ガラスの窓を・・・
○ペアガラス(複層ガラス)に取り替える。
○K様宅のように内窓を付けて、二重窓にする。
○サッシを枠ごと新しい断熱窓に取り替える。 といった工事もポイント対象になっています。
また、リフォーム時に一番ご希望の多い床暖房も床下に断熱材が入っていないと、せっかく暖めても床下に逃げてしま効率が悪いので、ぜひ床下に断熱材を入れることをお薦めします。
床や壁、天井などに断熱材を施工することもエコポイント対象になります。
対象は、平成22年12月31日までに工事着手した物件なので、実は、私も狙っています。
床に断熱材を入れて、安い深夜電力でレンガを温めるお馴染みの暖吉くんか、ランニングコストが下がって注目のヒートポンプ式の床暖房で、暖かい冬を迎えたいなと密かに計画を立ています。
その前に、やはり次の冬までに暖かくリフォームして欲しいとおっしゃるK様に出来るだけ効率の良い方法をご提案しなければいけません。
皆さんも暖かくなってきた今だからこそ、次の冬に備えて寒さ対策を考えませんか?

「エネ自給住宅」
少し前に、朝日新聞にこんな記事が載っていました。

一部抜粋してみますと・・・
15年前の阪神大震災で自宅が全壊し、断水や停電、大量のごみに悩んだ経験から、兵庫県尼崎市のNさん (60)が、生活に必要な水や電気を自給自足する「実験住宅」を建てた。〜省略〜 30坪の土地に木造2階建ての店舗兼住宅を建てた。里山保全に一役買おうと柱や梁には高知県の杉材を使った。壁には吸湿性や保温性の高い珪藻土を塗り、窓を二重サッシにして、冷暖房を使わずにすむようにした。 屋根に取り付けた太陽光パネルで毎月200〜300キロワットを発電。トイレの下におがくずを敷いたタンクを置き、排泄物や生ごみは発酵させて堆肥にする。雨どいから、炭化させたウイスキーの樽に水をため、洗い物や植物の水やりに使っている。 |
1階では、リサイクルショップをしているお宅だそうです。
流さぬトイレ(臭いの処理やどのように発酵させているのか知りたいですね。)や炭化させたウイスキー樽で雨水利用(炭には水質を守る役割があるそうです。)など、また、池田住宅も採用している高知県の杉材、二重サッシ、太陽光発電、珪藻土塗りと共通点も多く、非常に興味深いお宅です。
エコカーやエコ家電に始まり、住宅版エコポイントや太陽光発電の補助金制度、買い取り制度の改正など、CO2削減に向けてさまざまな対策がされています。
また、現在の太陽光発電の買取制度は余剰電力のみに限られていますが、発電した電力を国などですべて買い取る「全量買い取り制度」の導入も検討中で、そうなれば売電収入が増えることになり、ますます太陽光発電の設置が増えそうです。(国民の電気代が約8%負担増になるという試算なので問題はありそうですが・・・。)
近い将来、このお宅のように、自己完結型住宅=「エネ自給住宅」が標準的な家になる日が来るのかもしれませんね。(笑)