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地熱住宅って

■地熱住宅はエコで自然にも人間にもやさしい

地熱住宅とは夏期は涼しく、冬期は暖かい地熱の特性を生かしたエコ住宅のことです。

言葉にすると難しいですが以下の様な経験をされた方は多いのではないでしょうか?

暑い夏の日、汲みに行った井戸水がとても冷たくてびっくりした。
寒い冬の日に入った洞窟の中がとても暖かかった。

そうなんです。これこそが地熱なのです。
つまり、地中温度は暑い夏の日も寒い冬の日も温度が一定しており暖かくも冷たくも感じるということなのです。


「では、その地熱はマグマの熱なのか?」

ここで言う地熱とは、灼熱のマグマ熱ではなく、地中に蓄えられた「太陽熱エネルギー」のことです。
土は熱を伝える性質がある一方、断熱作用があります。

ですから、マグマが地中深くにあるからと言って私たちが歩いている地表にまで高熱をもたらしたりしません。


■地中について

地表から5メートル下の地中温度は15〜18℃程度とほぼ一定しています。
そのため、外気に比べると夏は涼しく、冬は暖かく感じる事が出来るのです。
カエルやヘビが「土の中」で冬眠するのはこのためです。

一方、地表面が太陽からの強烈な日射等によって暖められます。
その熱がゆっくりと地中深くまで暖めていきます。


■では、熱をどうやって住宅に伝えるのか

外気が行き来する従来の床下のままでは地中に蓄えられた熱が建物に伝わりません。

そこで、地熱が存在する5メートル下の床下までを断熱材で覆い、地中、土間床コンクリートから床下にかけて「蓄熱帯」や「蓄冷帯」を作り、自然の「床冷暖房」を作ります。

これだけでは、床下だけが暖かいので、ファンのついた配管で住宅内に循環させます。
冬期は夏に暖められた地熱を床下の基礎コンクリートに蓄熱し、暖房の役割を果たします。
そして、夏期は床下地中から冷熱を使って室内を冷やします。
こうして、室内を年中快適な環境に保つことができるのが「地熱住宅」なのです。

なにやら特別な方法でしか建てられないように見えるかもしれません。
しかし、私たちの採用している『伝導型地熱利用』は、建物の基礎は普通の住宅と全く一緒ですのでご安心下さい。


■地熱住宅にするメリット

・冷暖房をあまり使わなくても済むので電気代が安くで済む
・温度差による「ヒートショック」を防ぎ、心臓の負担を軽くする
・冷暖房をあまり使わなくていいのでC02排出量が少なく自然に優しい
・太陽光のように季節や天候に左右されない


■地熱住宅のルーツはアイヌの伝統的民家「チセ」
チセでの宿泊体験時の写真
「アイヌの人びとが、マイナス30℃という極寒の冬を、
笹の葉だけで作られた家で過ごすことのできた理由」

民家とその住まい方には、
永い歴史の中で育まれ磨かれた、
その地域特有の工夫が見られます。

マイナス41℃の日本最低温度記録を持つ
北海道上川地方(旭川市周辺)のチセは、
屋根も壁も笹葺きで、その厚みは笹の葉の
長さに制約されて20cm程度だったようです。

どうして、笹の葉だけで作られた家で
極寒の冬を過ごすことができたのでしょうか?

実は、アイヌのチセ住宅は、文献等によれば、冬は暖かかったようです。
チセの中は冬でも暖かく、また夏は非常に風通しがよくなる構造でした。

まさしくこれが地熱を活用したエコ住宅だったんですね。
地熱住宅は、エコロジーかつエコノミーなエコハウスなのです。

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