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メリット通信2011年4月号

東日本大震災で、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
皆さまに1 日でも早く普通の生活が戻りますよう願っております。




11/03/21(月)『エコポイント対象、断熱リフオーム見学とリフオーム時に検討したいIH体験会?!』バス見学会レポート


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 小雨がパラパラと降るあいにくのお天気でしたが、3 組6 名様が宝塚からバスに乗られ、現地では会場をお貸し下さった施主のK 様とお友達のご家族が合流され、にぎやかな見学会になりました。

まずは、この冬コマーシャルでもお馴染みになった“インプラス”という内窓です。「この窓が入って暖かくなりました。」設置後初めてご覧になったK 様の一言、良かったです。設置前と設置後で違いを感じて頂けるのが何よりですから・・・。


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その後は、皆さん屋根裏や天井に施工した断熱材をはしごに乗ってご覧頂きました。皆さん初めて見る断熱材に発泡スチロールみたい!!と仰っていました。

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その後は、宝塚にある関電さんの“はぴe プラザ”に会場を移し、IH
の体験会です。珍しく男性が3 名参加されたのですが、皆さん手際の
良いのにびっくりです。

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 中でも最年長、K 様のご主人は、普段からお料理をされているようで、玄米ご飯の美味しい炊き方を教えて頂きました。

こんなご主人方が増えてくると頼もしいですよね。




ゴールデンウイークの休業のお知らせ

5 月3 日(火)4 日(水)5 日(木)は、勝手ながら休業させて頂きます。 他は、通常通り営業いたしております。




池田

〜断熱リフォーム と 資材不足〜



皆さまこんにちは、池田です。 
この数年、断熱や耐震に対するリフォームのご相談が急激に増えました。以前はリフォーム時に断熱まで、検討される事はほとんど有りませんでした。光熱費ももちろんですが、【エコ】というキーワードが浸透してきたのではないでしょうか。

【光熱費は払えないわけではない、でもエネルギーを浪費するのは何か後ろめたさを感じてしまうんや】
と仰る方が増えました。省エネルギーに対する意識の高まりに、住宅エコポイントの制度化で一気に火がついた感じがします。最近では、常に断熱リフォーム関係のご依頼が途切れる事が無くなりました。

只、住宅エコポイント制度で全国的に断熱リフォームが増えたり、新築や建替えも住宅エコポイント制度に合致する建物が急増し、窓・ガラス・断熱材などの需要が一気に高まってしまったので、商品自体が品薄になって来ていました。特に断熱材の不足は全国的なもので、どの断熱材メーカーも工場をフル操業するなどして、通常出荷に対応できるように、頑張っていたようです。

しかし、3 月11 日の東日本大震災で、関東以北に多くあった断熱材や樹脂、その他多くの建築関連資材メーカーが被害を受け、現在では殆ど全ての建材関係の流通の見通しが立たなくなってきました。

又、被災地において仮設住宅の建設やその後の復興に多くの建築資材が必要になるため、関東以北に資材が集中しており、関東以西はどこも、建築資材不足に陥っているようです。優先的に被災地域に配分される建材の残りを被災地域外で奪い合うような状態が続いています。下がり続けていた建築資材も値上げの話が聞こえ始めました。こちらも心配です。当分は資材不足で工事が長期化し、お客様にご迷惑をおかけする事が多くなりそうで、頭の痛い日々が続きそうです。

 さて、ご親族やご友人が東北地方におられる方々は、大変な心労お察しいたします。もし、そのご親族やご友人と家の再建についてお話をされる機会が有れば伝えて頂ければと思います。

私は阪神大震災を経験しました。阪神大震災から3 日目より神戸に入り、復旧関係の仕事をしてきました。当社事務所よりわずか20 数キロの距離を毎日往復5 時間かけて、被災地をかけずり廻りました。その時につくづく感じたのが、急いで家の修理や建替えを行う事は非常に危険だという事です。
 
もちろん被災者の置かれた状態を考えると体力的・精神的にも限界でしょうから、少しでも早くプライバシーが維持できる状態をつくる事が大切なのは分かっています。しかし、資材不足や人手不足それに交通網などの問題で予定通りに事が進まないのが被災地です。予定通りに進まないだけで、工事がしっかりと行われていれば問題は無いのですが、被災地で何よりも優先されるのは、【発注者に如何に早くお引き渡しをして、安心して頂けるか?】になります。
 
その結果、不足した予定資材を代替物で処理したり、通常では有り得ない施工方法を行ったり、検査員が検査に間に合わなかったり、と沢山の矛盾がまかり通ってしまいます。材料だけではありません。現場監督が足りず、未経験の現場監督があふれ、大工さんに至っては先日まで違う仕事をしていた人を、地方で大量に集めて被災地に送りこまれて来ていました。

これらはほんの一握りの事ですが、阪神大震災後の神戸では当たり前でした。あの当時、神戸の復興には10年以上はかかると言われており、復興に携わった者は10 年は仕事が有るとも言われていました。

でも実際は、全国から集まった建築関係者がたった2 年で10 年分の仕事を処理してしまい、神戸の仕事が無くなるのに比例して建築関係者も消えて行きました。その結果、良質な建築屋だけが生き残り、コツコツと良い仕事ができる環境が整ったのです。

今回も同じ状況が想像されます。あの時の事を考えると、確かに今必要な空間(家)ではありますが、もし待つ事が出来るのなら、この異常な状態が少し落ち着いてから、じっくりと家の再建を検討して頂きたいというのが私の願いです。

誰もがいい加減な仕事をして、お金を頂こうと思ってはいないはずです。ただ、被災地の環境が、それを許さないのです。この話をお伝えして頂ければ、と願います。

池田


西村大工
(西村)

「地震」


 この度は、東日本大震災という大変すごい事が関東から東北地方にかけて起こりました。地震による直接的な被害よりも、津波という私達が想像も付かない事態になり、正直おどろきと、津波の破壊力のすさまじさに言葉が出ませんでした。

いつも地震の後に「この地震による津波の心配はありません。」というアナウンサーの声が流れていたけど、私は海岸付近の町に住んでいないので、気にもかけていませんでした。でも津波があんなに恐ろしいものだと初めて知りました。

この場を借りて、今回の震災で被災された方々にお見舞いを申し上げます。
そして、いつか普段通りの生活が出来る事を希望に変えて、毎日、過ごしていきましょう。

 私達の仕事においても、引渡しが間近に迫った伊丹のマンションリノベーション、O様邸でインプラス(内窓)を取り付けて終わりー と思った矢先に、一本の電話が鳴りました。

「すみません、インプラスの事なんですが・・・」申し訳無さそうな声で話すので、聞いてみれば、インプラスを作る工場が岩手で、震災の被害に遭い入荷の目途が立たないという内容の電話でした。

インプラスだけじゃなく、建築資材やキッチン、電線が全般に足りないようで、その事は他の誰かが書くと思うので、そちらで・・・

 16年前の阪神大震災の時、私は20歳になったばかりで、高校時代の先生宅で友人達と一緒にお酒を飲んで、朝まで話をした成人式の2日後にあの地震は起りました。本当に当たり前ですが、天災はいつ何処で起こるか分らないものですね。

その時はもう大工として働いていて、宝塚で1棟アパートを建てている途中で、慌てて現場を見に行きました。

自宅(伊丹市野間)から宝塚の川面という所まで、普段なら30分もかからない場所を、片道2時間かけてようやく着きました。建てている家の周りはほとんど潰れていて、目の高さに屋根が有って、埋まった人を救出している最中のような所ばっかりでした。

震災で思い出すのは、家の下敷きになって亡くなった人を何人も見てとても怖かった事、家を建てている者として、家があんなに潰れる事って有るのか?と思った事、そしてガスの臭いです。

それらを見た所はガスの臭いがそこらじゅう充満していて、今でも、ガスの臭いを嗅ぐと何か変な気持ちになります。

あの時は、元の生活に戻れるとは想像もつかなかったけど、今、何も無かったように暮らしているので、16年、長いようで短い気がします。

必ず今までの様に暮らせる日がきっと来ます。 がんばれ東北、がんばれ日本。



特注金物大好き・納まりにこだわる 現場監督 軒
(軒)

地震の影響


 こんにちは現場監督の軒です。 3月11日に起きた東日本大震災、テレビでは、まるで映画を見ているような「信じられない映像」が放送されています。

家があんなにも簡単に流されしまうなんて・・・
船があんな場所にあるなんて信じられない・・・
自然の怖さをまざまざと見せ付けられた・・・ 

悲しい。

関西でもまだまだ寒い日々が続いているので、被災された地域ではもっともっと寒く、不安な日々が続くと思うと、自分は何をすればいいのだろうと思う。

とりあえずじゃいけないのかも知れないが募金箱を見つけたら寄付をするようにした。
しないといけないような気がして少しずつだけどするようにしている。

 建築業界でも地震の影響が出てきています。色んな材料が入らなくなっている。
建築中のお客様、尼崎のT邸では、基礎に施工する防蟻処理済断熱材が入らず、
商品を変更してもらう事に・・・

三田市のK邸の内窓の納期が上がらず納品待ち状態・・・

彦根市のF邸では、屋根材の納期が上がらず納品待ち・・・と言った状態。

その他にもユニットバス・外壁など色々な物が納期未定なっている。

 一番深刻なのは、ベニヤ。
震災後数日で材木店・建材屋・ホームセンターから物が無くなってしまった。

阪神間で、べニヤが無いので、彦根市のホームセンターも何件も回ったが、同じ状態。
構造材の加工などお世話になっている佐川プレカットに電話をしても高知県でもない状態。

現在の家はベニヤがないと家が建たないと言えるほど、木造住宅にとっては重要な役割をしている。屋根の下地・床の下地、その他に外壁にべニヤを張って耐力壁としても使っている。

この状態が続けば工事を進める事が出来ず、つぶれる会社もでて来ると思う。
職人も協力業者も不安になっている。

木造住宅ではべニヤが無いのは致命的なのです・・・。

日本全体が、震災前のような普通の生活・通常の流通に戻るように早い復興を願っています。



野球大好き・力じまんの現場監督 井元
野球大好き・力じまんの現場監督 井元

賛否両論


 東日本大地震発生から約3週間が経ちました。被災地の皆様には、心よりお見舞い申し上げます・・・。

 連日、電力不足、食料不足、放射能の漏れなど悲しい報道が続いていますね・・・。

先日、関東地方の友達が避難して来たのですが、関西は全然雰囲気が違うと言っていました。のどかと言うか・・・ 対岸の火事では無いのですが、今一実感がわかないのかな・・・?向こうは無い物だらけで・・・そんな人達ばかりでは無いのでしょうが、やはり、そう写ってしまうのでしょうね・・・。

 関西でも水、電池等が品薄になって来ているようですが、建築業界でも同様で、ベニヤなどの建材、屋根材、壁材、住宅設備、その他沢山の材料が全く入らなくなっており、工事に支障を来しています。

被災地の復興が最優先になるので、そちらに全て出荷?しているようです。うちの材木屋さんが直接、交渉をするためベニヤを販売している商社に行ったところ、大量のベニヤが有ったらしいのですが、それは大手ハウスメーカーに全て販売するそうで、本当かどうかは分かりませんが、担当者が「仮設住宅を建設するハウスメーカー以外には販売しないようにと、国からの支持が出ていると・・・。」

日本全体の事を考えなければならない国がそんな極端な指示をするとは、とても思えないのですが・・・。でも、ありとあらゆる材料が入らないのは事実だし・・・。 当然、被災地が最優先だから仕方ない! でも、日本全体の事も考えないと・・・ 賛否両論ありそうですね・・・。

 また、プロ野球のセリーグの開幕をいつにするかで、選手会と日本プロ野球機構で意見が食い違い、開幕日が二転三転しました。最初は予定通り開幕、批判を受けたので4日延長、次は1週間延長、最終的にパリーグと同じ4月12日開幕。大きな電力を消費する(1試合当り4600世帯の消費電力に相当)ナイターは自粛。に決定したのですが、この時も賛否両論有りました。

「こんな時に野球なんて!」という意見と「プロ野球選手は遊んでいる訳じゃなく、それを仕事としているんだから・・・。中止にしたら、それに携わっている人達沢山の仕事を奪う事になるから・・・。」本当に難しい問題ですね・・・。

ただ、プロ野球好きの僕として、すごく悲しいと言うか残念な発言が日本プロ野球の最高責任者である加藤コミッショナーから有りました。最初に予定通り開幕するとした時の発言で「どのみち、批判を受けるのは覚悟しています!」って言ったんですよね。その、どのみちってどういう事でしょう?「してもしなくても批判を受けるのは一緒だから、じゃあ開幕しよう!」って聞こえたのは僕だけでしょうか・・・?

「賛否両論有るとは思いますが」、の間違いじゃないのでしょうか?細かい事かも分かりませんが、それが本心なのかなと思うとすごく悲しいです・・・。案の定?その後沢山の批判を浴びました・・・。これはマズイと思った?のか、全ての公式試合をチャリティー試合にしたらどうか、と提案したそうです。

これに中日ドラゴンズの西川球団社長が激高!「我々はどこも潤沢な利潤を上げている訳では無い。プロ野球が国民的スポーツであるからこそ親会社からの援助を受けてなんとかやっている。それを全試合チャリティーにするなんてそんなバカな話が有るか!それでどうやって社員を養っていくんだ!」と。

募金活動をするとか、1部をチャリティー試合にするとか、いくらでも方法はあると思うのですが・・・。賛否両論、色々な意見、考えがあり混乱しているのでしょうね?

そんな中、沢山の企業、スポーツ選手、芸能人から義援金、個人からの救援物資が送られています。ユニクロなんて、社長の柳井氏個人で10億円。全社員で1億円、会社全体で合計17億円とか。本当に尊敬でき、すばらしい事ですね。

自分達に出来る事は本当にわずかな事かも知れません。必要以上の買占めをしない、節電をする、僅かながらでも募金をする。救援物資を送る。当たり前を当たり前にする。出来る事からやってみる。そんな事が大切なんじゃないかと思います。

まだまだ、とてつもない時間と労力がかかると思いますが、1日でも早い復興を願っています。



横山横山

優れ物


 大変な事でした。阪神大震災を経験した私達もあの津波の被害を見ると言葉が出ません。被災地の方々には心からお見舞い申し上げます。 月並みですが、やはり「どうぞお体に気を付けて、頑張ってください。」しか思い浮かびません。
1102-05.jpg 地震については皆が色々と書くと思いますので、私は最近気に入っている優れ物をご紹介しようと思います。

一つ目は毛玉取りブラシ。毛玉が嫌いと言うよりむしろ「毛玉取りが好き」で、電動タイプなど色々試しましたが、納得のいく毛玉取り器には出会えていませんでした。テレビや雑誌で紹介される度に気になっていた物を今シーズン購入しました。大正解です。面白いように取れます。

先端をT 字型につぶした猪毛が毛玉を引掛けて取る仕組みですが、大事にしているカシミアのセーターもプードルみたいな圧縮ニットもサクサク取れます。色んなメーカーから出ているようですが、私の買ったのは浅草の“ アートブラシ社”さんの物です。


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 次は充電式の掃除機。最近、充電式掃除機を置くためのコンセントとスペースが欲しいというご要望をお客様から頂く事が増えました。充電式は吸引力がもう一つというイメージだったのですが、充電池も進んだので良くなっているかも・・・という事で昨年購入しました。

建築現場でいつもお世話になっている工具メーカー“ マキタ”さんのリチウムイオン電池を使うタイプです。掃除も掃除機も苦手な上、せっかちなので、従来の掃除機は、吸い込み口をどんどん引っ張って動くんですが、本体がうまく付いて来てくれず歯がゆい事がよく有りました。

でもこれはコードも無く(当然です)本体と吸い込み口が一体化したコンパクトな物なので、自由自在に動け満足しています。只、本体自体を持つので重みは有ります。

吸引力も絨毯こそ使っていませんが、犬を飼っていても充分で、買って以来ほぼこれだけで掃除は済ませています。充電中ウ〜ンと音がするのが難点ですが、22 分充電で、20 分連続使用が出来ます。

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 最後は卓上IH コンロ。簡単で美味しいので、かなりの頻度でなべ料理が登場する我が家では、卓上コンロは必需品です。

以前はカセットボンベ式を使っていましたが、ボンベを買い忘れ慌てて買いに走るなんて事もよくあり、その心配が無くなりました。

土鍋は使えませんが、厚みが薄いので、鍋の位置が低くなり、なべから取り易く、お年寄りや子供さんにも使い良いと思います。

 只、地震等の停電に備えてカセットコンロとボンベは常備しなければと改めて思いました。便利な生活を当り前に過ごせている事に感謝し、被災地の方々にも早く日常が戻りますよう願っています。



パソコンでは図面を書いてると、文字を打っていてもそうですが「取り消す」という指示で、ひとつ前の状態に戻すことが出来ます。ときどき―本気で念じているわけではありません―実生活というか普段の行動において、あっ!今の振る舞い言い方失敗した間違った、こんなときどこかに「取り消す」コマンドというかスイッチがあったなら、とほんとたまあに思うことがあります。その時は、パソコンに向かい頬杖をついていてそれでどろっと目眩がしたような気がして、それかもしかして揺れた?と事務所の天井を見上げてもそんな兆候はなくて(その後はないことに集中して仕事)もうだいぶ経ってから軒(さん)に呼ばれて振り返ってその映像をみて、それは上空(ヘリコプター?)からのもので最初よくわかりませんでした。ついその前の週に宮城からホームページから資料請求を頂いた方がいらして ( 土地勘が全くないので) その辺りは大丈夫なのだろうか、と地図で検索しても全くわからず、でもメディアテークの近くらしい、( 読むだけですが) twitter によればメディアテーク自体は一応無事らしいのでその周辺も大丈夫なのかどうなのかとか。ハリウッド映画( あまり観ません) なんかでは洪水のCG とか見たことある気がしますがその場合それはだいたい都会、舞台はニューヨークであったりするので、今回のそれとだいぶ違っていました。うねりの中で船とか車が見えてもなんかそれもよくわかりませんでした。ああいう光景は見たことがないので速度とかスケールの感覚もバラバラになってしまってなんかようわからん、とにかく、やっと時間がとれて昼食を摂っていた人も寝込みを襲われた人も便座に腰掛けていた人も低く重たい雲のような二日酔い ( 前日はしゃいで調子に乗りすぎた) をなんとかかんとかやり過ごそうと眉間に皺寄せ祈るようにして小さく小さく横になっていた人も、きれいな人も、足の綺麗な人も、少年のけがれない巻き毛を捕らえるかと見れば、罪を犯せるはげ頭をも捕らえる。(←最後の二人はゲーテの神性という詩に出てきます)全っ部ひっくるめて関係なく押し流されてしまって、似たような人がここにもそこにも普通にどこにでもいるのに、なんかフェアじゃないというのかあんまりだ。ほんまに大変だ、心細いだろうなあとか1 人でぽつんと立ってる感じになるのかなとかそしたらますます寒いだろうなとかなんにも持ち物がまるっきりなくなる、というのはそれは一体どういうことだろうとかそれでもおなかはきちんと空くだろうそういう生活が何日も重なったら今度は (こんなこと言っていいのかわかりませんが)匂うだろうなあとか自分でも臭かったりするんだろうなとか、って想像してなんとも言えない気持ちになるときと、でもそうは言っても実際のところやはりわからないと開き直る気持ちもあって、あかんあかんと修正したりして。そしてこうしているまさに今、この瞬間にだって何があるかわからないわけですが、向こうで大きな地震があったことでまさか連続では、こっちではこの先当分ないだろう、と安心ではないけれどそういう気持ちも薄ら感じます。あと支援、出来る範囲で、と言われると―高校のときに体育の先生に、こらっ!木場っ、おまえはそれが全力か!ってそう言われてたみたいに―ほとほと困ってしまいます。そんな折り、不謹慎にも酔ってるときにインターネットであまりに簡単にひょいひょいひょいあれよあれよと手続きで (なにか物品を購入するときにはも一回くらい確認されるのにそしたら思い留まったかも) 正直ちょっとだけ後悔・・・して、はいません全っ然全ったく。5 万円にしました。わざわざ口にすることではないのかもしれないけれど、悪いことをしてるわけではないですし別に言ったって良い ( もちろん言う必要もとくにない) と思うし(←タメ口)、それとあと、そう言うこと、を気恥ずかしく思う気持ちは ( 今、外国からえらく賞賛されている日本人の―というのもよくわかりませんが―特質というのか規律を守る列を為す、みたいな出方だってするのでしょうが) 電車やバスで席を譲るのを躊躇 ( ためら) う気持ちと少し似ているような気がして他の人のことは知らないですが、あたり前、と思うことをすっと出来ないのはやっぱりちょっとダサイ(って言葉はまだ今でも使えるのでしょうかどうでしょう?)というか、なるだけ出来るだけそう心がけたいと思います。あとつながる話かどうかはわかりませんが、少しまえのことで美術館に行ったときのことです。現代美術館ということもあり、これと言って何が ( 誰もが知る目玉作品が) あるわけではないのですが良い美術館で、建物とか中身、収蔵作品の好みと関係なく、場( ばあ) としてそういう風に思うところは今のところそこだけしかないことの、一体どこ部を気に入っているのかの不思議。特別展では写真が並んでいて荒木さんの写真もありました。( わかってて行きました) ぶらっとしてると不意に内戦当時の旧ユーゴの写真がまとまって掛かっていて偶然。サラエヴォやモスタルとの表記もあって、これこの足裏が踏んだ歩いたかもしれない立ち止まったかもしれない通りとか段差とか。葬列に加わってる人とかもしかしたら車の荷台に腰掛けるたくさんの人、のその写っている人の今の姿、とすれ違ってたかもしれませんしそもそも、どうかしてたらそこに居た、ことだってないとは言えず他人事ではありません。ゴラジュデと記された写真あり―サラエヴォから朝いちのバスでモスタルに着き、( 駅構内にあるらしい、とネットで読んだ) 預かり所を探して見つからず、190cm くらいの人に尋ねると、こっちこっちと言われ再び構内に入っていくとそこはカフェ、開店準備中でガラスを拭いてる女性に話してくれて店の隅に置かせてもらえることになりました。お金は要らないわよと言われました。その190cm の人はそのカフェと全く関係がなくてただ、ニンテンドーDS のソフトを交換するために近くの店が開くのを待ってたらしく、でもまだ時間があるので、旧市街まで案内してくれることになりました。その人はまだ新婚さん、自分はゴラジュテ ( きれいな所だそうです) の出身、奥さんがここ、モスタルの人で何ヶ月かまえに引っ越してきたそうです。娘さんを下さい、と相手方のお父さんに言うときには恐くて声が震えて ( こんな感じで) 上擦ってしまったよ、と言っていました、190 もあるのに。へえ意外そうなんですか?同じなんですね日本でもきっとそうですよ経験はないけれど、みたいに言いました。橋( スタリ・モストと言うそうです) をまわって戻ってきて、今度はちゃんと写真を撮りたかったので、ありがとうじゃあここで、そろそろ店の開く時間じゃないですか?ほんとにありがとう助かりました、みたいに言ったのですが、いいよいいよまだ大丈夫と言われてだいたいおんなじコースを3 周しました。戦争はほんとに駄目だ、何回と言ってた190cm のその人から16 ほど引くと―崩れかけた壁のまえに立つ少年、くらいの年になりそうです。仕事が見つからない、とも言っていました。そしてまた別の一枚。脇のプレートにはサラエヴォとあります。窓から身をのり出すようにして花台 ( 外壁のすぐ脇にも損壊あり) に水をやっている女性を撮ったものがあり、そんな大写しではないのですが女性、の口角。花に向かって微か微笑んでいるようで優しい目( めえ) 。そんな状況( と言ってもやはり同じく想像も出来ません) の中でもほんの短い時間であったとしても、人ってああいう表情をする、出来るんだなあ、というのとはたして、自分に可能かどうかこれは全く自信がありません。あと今回のことで外国の人からの色んな形での支援の申し出があるそうで有り難いことです。でもなんとなく、それはほんとに大変なことだと思うけれど、必ず復興できる日本なら出来る頑張れと繰り返し繰り返し言われると ( くどいようですがほんと有り難いことです) わかってます、というかこちらとしては被災地 ( 原発の話は全くわかりません) がこの先ずっとあのまま、みたいなイメージは全くないのでちょっと困ってしまいます。時間はかかるだろうけどお金もかかるだろうけれど被災された方は今そんなことを言ってる余裕はないだろうけれども、日本の人の多くが根拠は特になくとも全体として―外国の人からからすればそれが不思議なのかもしれませんが―漠然となんとかなる、と信じてる、ほど大袈裟でなくそもそも何を信じているのかわかりませんがなんとなくふんわりそう感じているのでないか、と勝手に人の分まで思っています。(木場)



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 皆さんこんにちは、池田住宅建設の池田です。毎年ご好評いただいております【土佐の山を見るバスツアー】のお誘いです。

こんな時に不謹慎なとお叱りを受けるかもしれませんが、私達が日常を行う事も経済を動かす事になると信じて例年通り実行したいと思っております。でも、実は今年はまだ下見に行けておりません。震災以降、資材の調達等に追われて時間が作れていないのです。

宿泊先は、何度かお世話になっている“土佐和紙工芸村くらうど”さんにお願いしておりますし、山で伐採を見せてもらうのと佐川プレカットさんのプレカット工場見学は決まっております。あっ、大正軒のうなぎも絶対外しません。

と、詳しいスケジュールはまだ出来ておりませんが、土佐が好きになって頂ける事だけはお約束します。ぜひご参加下さい。お待ちしております。

日時   2 011 年5月14 日( 土)〜 15 日(日)1 泊2日 
     朝7時30分出発、翌夜7 時0 0 分帰着予定
     ※帰着時間は交通事情により前後する可能性があります。

集合場所 当社事務所前 尼崎市富松町4丁目2 番19 号
     ( 近畿中央病院南側)

参加費  1 5 , 0 0 0 円/ 人( 食事・宿泊込み)                
お申込み締め切りは5月1日(日)

電話:012 0 - 0 0 - 9 912
F A X:0 6 - 6 4 2 3- 3 6 0 0
E m a i l:m e r i t h o u s e @ ihb . c o . jp




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