『二度目の』

着いた日の晩ごはんでのこと。なかに通されたその店には漢字の献立表しかありませんでした。
お母さんが、さしみさしみ、と仰ったのでじゃあ、さしみを。それと青菜の炒め物とビールを注文。
でもやっぱりお母さんは心配だったみたいで、
店先のテーブルで飲んでいらした、日本語を話せる方(O さん)を連れて来てくれました。
しばらくしてからさっきはありがとうございました、と( 既にそこそこ酔っていたのだと思います)
ビール片手に、店先のO さんのテーブルに行くと、同席されていたT さん(定年後も現地で働く日本
の方でした)が、まあまあどうぞ、と言われて、お二人が持込(OKな店が多いそうです) をされていた、
箱に入ったたぶんお高いであろう、ウィスキーをがぶがぶとご馳走になってしまって、
まわりの人はみんな地元の人みたいで、そうか日本人かとにこにこと注目されて、
久しぶり、まだ小っさい時にすごく可愛がってもらった親戚の家、に行った、みたいなふう。
(日本にいるときのじろじろとか欧州におけるじろじろとかとなにが違うのかちょっと違います。
インドとかイスタンブールでのじろじろじろじろとも違ってしんどい感じではなかったです)
となりのテーブルからカンペーカンペーと煽られ、乾杯!は台湾では本来飲み干すのものなのだそう、
でも無理をしなくて良いですよ、と言われたのですが、とにかくああいうアルコールの場での身のこ
なしは(得意ではないですが)それなりに心得があるものですから、それではウィスキーでなくビー
ルにします。ビールなら行けます!とビールをがぶがぶ。
わあわあわあわあとさすがにハグまではせず、
しぇえしぇえしぇえしぇえとたぶん何回も乾杯したのだと思います。
ふと気付くとそのお店の会計は、はじめに自分で注文した分まで、Oさんに支払って頂いていました。
その後、ほんとにほんとにいいんですか?なんて言いつつ、
あれよあれよとタクシーに乗り込み、すごく高そう、カラオケに連れて行ってもらいました。
きれいかわいらしい女性のとなりで『また会う日まで』を歌い、
お姉さんと一緒に(日本の女性歌手の歌、聞いたことのある最近の歌)
声ひっくり返して歌って、お姉さんきれいきれい、と言ってたそのあたりまでが最後。
カラオケ屋さんの退出の状況は?エレベーター?宿泊先までの道のり、タクシー?
何より別れ際の雰囲気とか表情とか挨拶、きちんとお礼を言ったかどうか、
どうやって部屋の鍵を受け取ったのかもなにからなにまで覚えていません。
ちょっとなれなれしい感じのバージョン、を披露していなかったかも心配。
後日、頂いた名刺あてにぶるぶるふるえながらもメールを送ると、
いえいえしっかりされていましたよ、と返信を頂きました。
なんとかそうであってほしいです。
その他、セブンイレブン限定らしい、バーモンドカレー<中辛>を2回食べました。
ごはんとルウが二層式、ちゃんと別々になっていて感激、180円程でした。