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違和感!

特注金物大好き・納まりにこだわる 現場監督 軒
(軒)
 こんにちは、現場監督の軒です。4月から工事を進めていました大型リフォームU邸が完成し、引き渡しをさせて頂きましたが、完成前にお客様に悲しい思いをさせてしまいました。

古い家を解体し骨組みだけの状態にしてから、間取りの変更や増築と、ほぼ新築状態の今回の工事。

1階の2部屋の間仕切り壁を取り外し、LDKの1部屋にする工事がありました。壁を取るという事は、壁の中の柱を外す行為になります。2階の重量を支えていた柱を外すと床が垂れ下がるので、重量を支えられる様に梁を大きくして頑丈補強しました。

 クロス工事が完了して、次はトイレ等の水廻り設備の取付工事というタイミング。ほぼ内装は完成して
いました。次の工程に入る前に、現場を一人で掃除をしている時に2階の寝室で違和感を感じました。床が弾んでいる感じと言うのでしょうか? ボ〜ンと振動する感じが、かすかにありました。この寝室の下はLDKのリビング部分です。

今まで気付かなかったのに、静かな現場で掃除していて初めて気になりました。クロス屋さんも大工さんも感じていなかったので、『気にしすぎかな〜』なんて思いましたが・・・。いや、やっぱり変な感じ。

 状況を社長に相談報告。即答で『柱外したからちゃうか? 天井めくって柱を建てさせてもらおう!』
工事に入る前のお客様との打合せでは、『現場で判断して柱を外せるようなら外します。』とお伝えして
いました。

柱を外した後に、梁を頑丈に補強したので、大丈夫と判断して、リビングの柱を無くしました。
しかし、それが原因でボ〜ンという感じの違和感になっているのであれば、柱を建てた方が良いと判断して、お客様に『リビング゙に柱をつかせて下さい』とお願いしました。

お客様は、何故、完成間近かの、このタイミングでこんな話しになるの? と思われたと思います。私で
さえ、このまま工事を完了する予定だったのですから、お客様は凄くショックを受けたと思います。しかし、家の為と承諾して頂き、クロスがきれいに貼られた天井をめくり原因を探りました。

原因は柱を外した後、補強した梁ではなく、今回、変更・補強しなかった以前の梁が3本、少し振動して
いた為でしたので、3本の梁を頑丈に補強する事でリビングに柱は建てなくて済みましたが、このやりか
え工事の為にお引渡しが契約日から5日遅れる事になり、お客様には凄くご迷惑をかけてしましました。

もう少し早いタイミングで違和感に気付かなかったものかと、凄く悔いが残る現場となりましたが、引き
渡しの現場確認の時にU様に『凄くいい家』と言ってもらえて心が救われました。
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左上 工事前:屋根が複雑に架かり、2階の載っていない下屋根部分が多かったです。

右上 工事後:2階を一部増築し、屋根の架かり方がシンプルになりました。

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