〜難しい年齢〜
皆さま こんにちは、そろそろ暖かくなりそうな気配を感じますが、もう一度が寒波来るんでしょうか?
寒いのも暑いのも苦手な池田です・・・笑
今月は少し悩めるお話です。
当社にご相談のあるお客様の年齢層って割と高めなんです。定年退職以降のお客様が圧倒的です。
それ故だとは思いますが、家の“リフォーム”、“建て替え”、“住み替え” 全てにおいて工事の決断に至
るまでには、建物以外の事で、超えなくてはいけない問題が必ずあります。
何をクリアしなくちゃいけないのか? それは、身内の理解です。
特に建て替えとなると、自分の寿命と見比べてしまいます。その為、後々誰にそこに住んでもらうのか?っていうのは、建て替えという大きな決断には、かなり重要なポイントになるようです。
老後の生活にはいろんな不安が付きまといます。
◎何歳まで自分の事を自分で出来るのか?
◎何歳まで好きな習い事や趣味の仲間と交流が出来るのか?
◎何歳まで子供や孫達と盆暮れを一緒に過ごせるのか?
答えが予測出来ないので、とっても難しい話です。
そのような事で頭を痛められているお客様に沢山出逢いますが、決定的な解決策をご提示出来る事は有りません。若い時と違って、勢いだけで進める事では無いですからね・・・。
ただ、私達がお打合せに入ると、面倒だと思っていた親族の話し合いも、他人が入る事で、避けて通れない事として嫌々でも進んで行く事になります。
先送りにしていた事に、重い腰を上げる事になりますが、結果としては、このきっかけが無いとやっぱり簡単には動けないのだろうな〜って感じてしまいます。
身内の話に他人を挟むのは誰も決して望みませんが、それでも他人を挟まないと意を決して動く事が出来にくいのも事実です。
以前は親族間の話となると、我々には何もお手伝いできる事が無いので、とても無力さを感じていましたが、最近はそれなりに私達がきっかけになる事で、良くも悪くも話しは前に進むという面では、少しはお役立ち出来ているのでは? と思えるようになりました。
若い時には分からなかった、避けて通れない老後を含めた将来について、少し真剣に考えるようになりましたが、確かに事を進めるには、何かのきっかけが無いと進めないと私でも思います。
OB様宅の住宅メンテナンスをさせて頂いている時に言われ、強烈に記憶に残っている言葉があります。
お客様 「後何年、この家持ちそうかな?」
私 「計画的にメンテナンスさえすれば、後何年というレベルでは無いですよ。」
お客様 「う〜ん、でも10 年毎にメンテナンスするってのは、面倒やな。
このまま、とことん放置したら、どうなる?」
私 「壁紙などの内装はともかく、屋根や外壁、ベランダは絶対に持たないですよ。
水が構造体に廻ってしまうと大変な事になるので、ダメですよ!」
お客様 「そうか〜 簡単に死ねない時代になったから、いつまでもお金が居るからな〜」
この最後の言葉、【簡単に死ねない時代】ってなんだかとっても重い言葉です。
