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“お彼岸前に・・・”

横山横山

 お彼岸の少し前に、お墓参りに行ってきました。お墓と言っても、一般的な何々家の墓というような墓石が建った物ではなく、京都のお寺のお廟で、お山に向かってお参りをします。

夫の父は長男ではなく、代々のお墓が無かったので、母が「京都にあれば、みんな観光がてらお参りするでしょう。」との事で、宗派の廟に納骨したそうで、その母も3年前からそこで眠っています。

この母の読みはドンピシャで、母自信も生前、姉達とお参りをした後、美味しい物を食べたり、散策したりと、京都を楽しんでいましたが、今、私達夫婦も、お参り後はお寺や神社、展覧会などを楽しんでいます。

毎回、と言っても年に1回か2回位、それも、お盆やお彼岸など、お寺が混みあう時期を避け、なおかつ、桜や紅葉など京都が混みあう良い季節も避けて、ちょうど観光客の端境期を狙って行ったのが、先日のお彼岸前です。

今回は、東寺です。京都へ電車で行かれる方には、そんなに馴染みが無いかも知れませんが、車で行くと名神高速を京都南インターで降り、そのまま1号線を北に上がり突き当たるのが東寺です。

京都駅方面へはそこを右折します。すると、すぐに目に飛び込んで来るのが、五重塔で、お墓参りの度に「あ、東寺の五重塔や!」と言いながら前を通り過ぎます。京都に来たと思う瞬間です。そんな方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?

一度、その五重塔をゆっくり間近で見てみたいと思いながら、通り道って、いつでも行けるような気がしてなかなか行かないんですよね。

高さ約55メートル、木造建築では一番の高さを誇る塔は、間近で見るとやはり圧巻で、「重機の無い時代によくこんな物が作れたなー」いつもながら思う事です。

 木造建築と言えば、先日“ぶっちゃけ寺”というテレビ番組で、清水寺を特集していたのですが、現在の本堂(舞台のあるところ)は、徳川家光の寄進により寛永10年(1633年)に再建された物だそうです。

400年以上経っているのですが、その再建時に家光は、木造建築を長持ちさせる工夫を色々としたそうでその中に、以前私が清水寺へ行った時に書いたのですが、舞台を支える構造材の梁などに、雨が直接掛らないように、屋根を掛ける事も入っていたそうです。テレビを見ながら、ちょっとうれしくなりました。

又、本堂を支えている柱は、大人でも抱えきれないほど太いケヤキなんですが、そのケヤキの耐用年数は約800年だそうで、後400年すると寿命が来てしまうのですが、太くてまっすぐに伸びたケヤキがどんどん無くなって来ているので、京都の奥に山林を買って、ケヤキやヒノキを植林しているそうです。

「林業って気の長い話やなぁ」といつも思いますが、清水寺の400年後の話は、気の遠くなる話ですね。でも、それをさらっとやってしまうのが、ああいう歴史の有るものを守って、伝えて行く人たちなんやと改めて思った次第です。

私達が造っている家は、その気の遠くなる建物とは次元が違いますが、メンテナンス(特に雨対策です)をして、大事に住んで頂きたいなぁと思っています。まだまだ台風もやって来ます。気になられる事があればいつでもご相談下さい。いつでも点検にうかがいます。

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