雨漏り調査

先日、お客様から
「知り合いが、雨漏りで困っているから、一度、見に行ってもらえませんか?」と、連絡があり、さっそく、雨漏り調査に3人でお伺いして来ました。
現地に着くと、3人共が思わず、「これは大変だね・・・。時間かかるだろうな〜。」と。
というのも、敷地がかなりの高低差で、建物形状も複雑、はしごを架ける所も何処にしようか? という状況
だったからです。
最初に少しお話をお聞きすると、「4年位前から雨漏りが止まらず、他社で何度も調査と工事に来てもらってるが、全く直らないので、連絡させて頂きました。」ということでした。
状況を確認すると、確かに屋根にブリキを掛けたり、外壁にコーキングと、雨漏りに関係が有りそうな工事は一通りしている感じでした。只、全体的な屋根や外壁の塗装メンテナンスはしていないように思ったので、
井元 「外壁や屋根の塗装メンテナンスって、ずいぶんされてないですか? 15年以上?」
お客様 「いえ、8年前に屋根も壁も全て塗装してます。」
井元 「え!?そうですか・・・。大変、失礼しました・・・。」
外壁や屋根の状況から、どう見ても、15年〜20年は経っているように感じました。8年前に塗装して4年前に雨漏りという事は、塗装して4年で雨漏りしたという事になります・・・。
雨漏り調査の結果、“外壁の小さなひび割れから浸入している。” 事が分かったのですが、ひび割れはあちこちにある状況でした。
たまたま、雨漏りした場所から家の中に浸入しただけで、ひび割れから、雨水が入っているのは違いないと思われます。
見た目が小さなひび割れでも、中で大きくなっている場合があって、今回のように、そこから雨漏りがする事が結構有るのですが、補修したり何か処理をした感じではなかったので、「こんな小さなひび割れから入らないだろう?」って思ってしまったのかも分かりませんね。
幸い、応急処置でとりあえずは直りそうなのですが、一つ言える事は、「8年前にした塗装工事に問題あり!?」なのではないかと・・・。
塗装工事のやり方一つで、「こんなにも耐久性が変わる。」のだと・・・。
雨漏りから家を守るために塗装メンテナンスをするのに、たった4年で雨漏りが止まらない・・・。
屋根の塗装はハゲハゲ・コケだらけ・外壁自体から雨漏り・・・。
大きなお金を使って工事をされた事を考えると、残念でなりません・・・。
塗装工事は塗料の種類や塗り回数・下地処理等の仕様によって、耐久性や工事金額が大きく異なって来ます。
リフォーム工事の場合は特に、現況の壁や屋根に適した塗料を使用しないと、耐久性は大きく変わり、新築工事の時より、特に注意が必要なのですが、結構、一般的にこれで大丈夫? という感じで、どこの家にも同じ塗料を使い廻しているというのをよく聞きます。
例えば
「屋根や外壁の色はこの色の中からしか選べません。」「その代わり安くします!」というのは、正に他で余った材料を使い廻している?
確かに安くなる理由なので、間違いでは無いのですが、それが最優先ですか?という事ですね。
あと、余談ですが、面白い!?と言っては、怒られそう?な話。
「近くで工事をしてて、足場をそのまま持ってきて設置するので、足場代サービスします!」
これもよく聞く話なのですが、そんな訳無いんですね。
家の大きさも形も、もしかしたら階数も違うのに、足場をそのまま利用出来る事って、絶対に有りません。
足場工事というのは、事前に現場調査をして、塗装工事がし易く、作業性が良い足場を設置するため、
足場の施工図を作成してから設置するので、そのまま持ってくるなんて・・・。
考えたらおかしな話ですが、何故か営業トークの常套手段? になってますね。(笑)
ご参考になればと思います。