〜続 築70年 平屋の断熱改修〜
皆様 こんにちは〜 池田です。
今年は暑そうですね。
まだ5月の末から30℃越える日があちこちで有りました。
恐ろしい夏になりそうですよ
今月も築70年のボロボロ長屋の改修の進捗のご紹介です。
4月の末で、ほとんどの工事が一斉に引渡しになりましたので、
5月中は大工さんにかなりの余裕が出来ました。
こんな事って、久しぶりです。
この時を待っていた! とばかりに、全く進んでいなかった長屋の断熱改修現場へ、
手の空いている大工さんに集結してもらいました!
と、ここまでは良かったのですが、沢山の大工さんが揃うという事は、現場が急激に動くという事です。
と、どうなるか? 分かります?
現場からは、毎日のように連絡が有ります。
「図面頂戴!」
「材料まだ?」
「あの部分の納まりはどうするの?」
などなど、追い詰められています。
そもそも、いつになれば、出来上がるのか?
全く想定出来ないので、私も真剣に図面の事など考えていません。
毎日現場で「こうしようか〜」みたいな感じで進めていましたが、さすがに4人も入れば現場は戦場です。
図面、材料、納まり決定、全てが曖昧のままに進んでいますので、現場の大工さんは右往左往しています。
つい先日の休憩中、断熱材を敷き詰めた壁や屋根部分を赤外線カメラで撮影してみると、断熱施工が最も得意な会社とは思えない程、断熱が利いていない事が分かり、慌てて大工さんに言いました。
私 「あかんわ、断熱が得意と言えるようなレベルじゃない仕上がりやわ。
悪いけど、もう一枚断熱材追加するわ〜。」
大工「エッ、仕事が悪いって・・・?」
私 「誰が、施工が悪いって言うた? 断熱レベルが低いって事やで・・・。」
大工「既に施工した胴縁(下地材の事)は?」
私 「もちろん、一旦外してよ。」
大工「誰が外すの?」
私 「あなた(笑)」
大工「マジで! もう天井の足場ばらしたけど・・・(解体してしまったという意味)」
私 「もう一度、組みなおして!」
大工「マジで!」
私 「そうそう!頼むで〜」
大工「段取り悪いな〜 何とかしてや・・・。」
私 「悪いな〜 でも、納得するまで何度でも付きあってもらうで・・・。」
大工「何でも簡単に言うな〜 自分でしてみる?」
最後はいつもの会話になりますね・・・
『自分でしてみたら?』 (笑)
現場で汗水して、働く人から言わせると、やれと言われて、苦労して終わった工事を
やり直しさせられる程、嫌な事は無いのです。
それだけに、想定外の事や、やり直し工事の度にその判断をした私に文句が言いたくなるのです。
(これはよく理解できます。)
でも、いくら文句を言っても、「やれ!」と言うのが私の癖です。
それを分かった上で、ひとまず文句を言わないと気が済まないのです。(笑)
結果は、どんなに無茶を言っても、何とか仕上げようとしてくれます。
それも、私が満足行くように、
半ば、やけくそ気味で、とことん気になるところを綺麗に仕上げてくれます。(笑)
口は悪いが仕事が良い! っていうのは、私は大好きです。
何でも素直にハイハイと言ってくれるのも有り難いけど、なんだか張り合いも無いでしょう。
知らない人が見れば、口喧嘩しているように、聞こえるらしいけど、全然そんな事はないんですよ〜。
これは現場の人間と私のコミュニケーションです。(笑)
追伸
私「早く仕上げて使えるようにしてな〜 頼むで!」
大工「ほんなら、社長、もう現場に来んといて!」
本当に口悪いでしょ〜。
