〜冬の地熱住宅訪問〜
数年ぶりに長野県長野市の友人の工務店に行ってきました。
(最近、長野県への出張が増えています。)
事務所は、築50年前後の古家を地熱リノベーションしたモデルハウスです。
当日の長野市の天気予報は、最低気温−4℃、最高気温4℃でした。
関西人で、寒がりの私です。−4℃という数字を見ただけで、行くのが億劫になります。
で、完全防寒の服装で参りましたが、室温は21℃〜22℃なので、暑くて仕方がありませんでした。(笑)
今回の見学の目的は日射取得の考え方です。と言うのも、友人のモデルハウスは非常に明るいです。
あちらこちらの部屋の窓がどれも非常に大きいのです。関西人の私には、???と思えます。
私が最も疑問に思うのは、窓の大きさなんです。
建物を断熱化する上で最も重要なのは、断熱材ではありません。
最も熱が逃げたり、入ったりする場所、開口部と呼ばれる、窓、玄関などです。
これだけは間違いなく言い切れます!
関西と比べて、冬の寒さは、はるかに厳しいはずです。
それだけに開口部である窓が大きいという事に非常に違和感を感じましたので、早速質問です。
私 『窓多くない?』
友人 『普通ですよ。』
私 『熱損失が大きくなるでしょう?』
友人 『池田さん、寒いですか?』
私 『いや、暑いぐらい。』
友人 『長野は寒いので、日中、暖房だけに頼らずに、少しでも太陽熱を家の中に吸収したいんですよ。
それに寒いからと言って、窓が小さいと、何となく暗いイメージになるでしょう?』
私 『ふ〜ん、それも地域性か〜』
『でもこれだけ窓が多いと、夏は大変でしょう? 長野は盆地だから、夏は暑いって言うじゃない?』
友人 『確かに夏は暑くなるので、ヨシズを掛けたり、それなりの努力は必要ですね。
それでも関西に比べると夏の暑さはマシですよ。夜は涼しい位ですからね。』
と、私には不思議でしたが、地域性って、どこへ見学に行っても感じますね。
40坪弱のモデルハウスでしたが、7kW程度の蓄熱暖房器1台で快適でした。
今回の見学で、地域性が有るとは言えども、もう少し窓の大きさや必要性を考え直した方が良いのかも?と思う事が出来ました。
毎回、お客様に「もう少し窓を増やして!」「大きくして!」って言われるので、
何とかしないと・・・とず〜っと気になっていますからね。
3月初めにも、今度は長野県伊那市の友人の会社に見学に行くので、
その時にも新たな発見が出来るかもしれません。
因みに伊那市って、長野市よりかなり南なのに、最低気温は更に低いようです。
『-10℃〜-15℃って普通だよ』って言われて、行くのが、又、億劫になってます。(笑)
