“暑い京都で・・・”

梅雨明け以降、毎日、猛暑と熱帯夜が続いていますが。皆さんお元気にお過ごしですか?
年を追う毎に暑さが苦手になっている私は、早く夏が終わらないかとカレンダーをながめています。
ですが、7月の半ば、暑い暑い京都に出掛けてきました。
大きな目的は、人が混み合うお盆の前のお墓参りだったんですが、
二条城と、以前からぜひ行きたかった高瀬川の始まり見学をしてきました。
二条城は、観光名所としてメジャー過ぎて、何となく行きそびれていたんですが、
今年は大政奉還から150周年という事で何かと話題に上っているので、
この機会に見ておこうと思いました。
中に入ると思った以上の大きさで、京都の夏が暑いのは承知ですが、それでもとても暑い日で、
あれだけ汗をかいて600円の入場料は安いと、妙な感心をしてしまいました。
私の好きな天守は雷で、本丸は大火でそれぞれ消失したのですが、
二の丸御殿は当時のままという事です。
15代将軍徳川慶喜が諸藩の重臣を集め,大政奉還を発表した大広間等各所、
狩野派の襖絵や凝った欄間で飾られていて、さすがは徳川さんのお城、豪華でした。
高瀬川ってご存知ですか? 江戸時代の初期に京都の豪商 角倉了以・素庵親子によって
京都の中心と伏見を結んで物流に利用するために造られた人工の運河なんです。
水深約30センチととても浅い川なので、底の平らな高瀬船という船を使って
材木等を運んでいたそうです。
因みにこの川が流れている辺は木屋町と言い、材木屋がたくさん有ったそうで、
坂本竜馬をかくまった酢屋という材木屋さんは、現在も営業しているそうです。
鴨川の分流みそそぎ川から水を取って、流しているんですが、その取水口は、
当時の角倉了以の別邸(現在はがんこ高瀬川二条苑さんになっています)の庭なんです。
個人の庭を通って、公共の運河が在るなんて面白いなと思い、
ぜひその取水口を見たいと思っていました。
庭はご自由に見学して下さいとの事で見学させて頂きました。
写真、上の二枚、奥に光が見えているの分かりますか?
ここから、水が入って来ていました。
そして庭を流れて行きます。庭の端っこは見えないんですが、前の道路の下に流れて行って、
高瀬川の一の舟入(船の方向転換に使ったようです。)で姿を見せます。
暑い日でしたが、川の流れを見ていると涼しく感じるから不思議です。
ゆっくり見せて頂いて、そのまま出てくるのは気が引けましたので、
生ビールと枝豆を頂いて帰りました。ごちそう様でした。