“仕事の後から追って来る美”

ずいぶん秋めいて、日中こそ少し動くと汗ばむものの、
三田では、朝夕は寒い位です。
先日のお休みに
OB施主のK様から、
チケットを頂き“河井 寛次郎展”
(県立兵庫陶芸美術館)に行って来ました。
不勉強で、名前は知っていても、どの位すごい人かを知らずに出掛けたのですが、とても見応えの有る展覧会でした。陶芸だけに止まらず、木彫や、書、詩、家具のデザインと、本当に多才な事に驚きました。
最初に、寛次郎が、陶芸家に弟子入りするのではなく、東京高等工業学校(現東京工業大学)窯業科で陶芸を学んだ後、京都市陶磁器試験場で、釉薬を科学的に研究したりという事が紹介され、まず、面白いなと引き込まれます。
左の写真は、
寛次郎が新聞広告を切り取った
電車の連結部の写真を額装し、
終生身近に置いた物だそうです。
色々な物に興味を持ってデザインや発想に、
つながったんだろうと思います。
この壷はどんな風に飾るんだろう? とか、この器にはどんな料理を盛れば映えるんだろう? 恐れ多くも、これ、うちに有ったら・・・等と想像するのが私の陶芸のいつもの見方なんですが、今回は、あちらこちらの寛次郎の言葉にとても惹かれました。
これから行かれる方に、あまり内容を書くのは良くないのですが、“仕事の後から追ってくる美”という言葉は、仕事も、家事も、暮し方も、後から美が追って来るような、そんな生き方が出来ているか? と特に印象に残りました。
12月9日(日)まで開催しており、阪神間からは少し遠いですが、車でドライブされるも良し、JRとバスでのんびり小旅行気分を味わうのも良し、市名変更に沸く、秋の篠山は、美味しい物も沢山有りますので、お出掛けになってみてはいかがでしょうか?
お隣りに建つ“陶の郷”では、丹波立杭焼きの各窯元の作品が一堂に展示販売されており、食器好きは、時間の経つのも忘れるスポットです。もし食器にご興味が有れば、合わせて行かれるのがお勧めです。
私も開催期間中に、もう1度、一人ゆっくり行ってみようと思っています。
私も食器が大好きで、
物を増やしてはいけないと思いつつ、
時々誘惑に負けてしまいます。
中でも、
左の写真の方口(カタクチ)が大好きで、
ついつい手が伸びてしまいます。
写真では分かりにくいのですが、左手前は、京都の銀閣寺の近くで買った漆、右奥の真ん中の白は、丹波焼き・・・ どれもお手頃価格で、日常にどんどん使います。
この形を見ると、たまらなく欲しくなるのは、ドナルドダック好きだからでしょうか?(笑)