結願(けちがん)つづき

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
1天守だけ残っていた“現存12天守廻り”、
11月の最終週にリベンジに出掛けました。
午前中仕事の夫が帰るとすぐに、時間節約のためお弁当を持って、
淡路島を抜けて高松道へ入り、午後3時に、栗林公園到着です。
高松藩歴代藩主の大名庭園、国の特別名勝にも指定されています。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星として紹介され、
外国人に人気の観光スポットという事で、日本人として、行っとかなあかんやろ、
と、ぜひ行きたかった場所です。
平日ですが、
外国人も日本人も観光客が大勢で、
調度紅葉に当たり、
真っ赤な、南湖に浮かぶ楓嶼
(ふうしょ、正に楓の島という意味だと、
よそのグループのガイドさんが
話していました)
は圧巻でした。
駆け足で全体を回りましたが、昔のお殿様はすごい!に尽きます。
次の日は、高松市内から善通寺へ、
弘法大師誕生の地として、
八十八箇所の中でも特に有名なお寺です。
この地の豪族、佐伯氏の子として生まれた空海が、
後に邸宅跡に建てたお寺で、
真言密教の道場とされたそうです。
さすがに外国人観光客は少なく、
熱心な信徒さんがバスで来られていました。
真っ暗なお堂の地下をめぐり、自己を見つめなおす、という“戒壇めぐり”を体験しました。
前も後ろも全く見えない真っ暗な中を左手で壁を探りながら進むのですが、
こんな暗闇は経験した事が無く、貴重な経験でした。
最終の12天守、丸亀城です。
石垣の名城として名高い丸亀城ですが、
昨年の度重なる台風で石垣の一部が崩れ、
クレーンが入り工事が始まっていましたし、
天守の漆喰壁も剥落部分修繕のため
足場が組まれていました。
災害は、
文化財にも大きな爪痕を残していました。
パンフレットにも、日本一小さな現存木造天守と謳っている位、小さな天守ですが、3層3階の天守から見る景色は、最後の天守という思いも有り、立ち去り難いと思っていたら、今の時期なのに、石垣を前に桜が咲いていました。
帰り道、天守受付にいたおじさんにお勧め頂いた“中村うどん”で地元の方に混ざり、ひやあつ(冷たいうどんに温かい出汁を掛ける)で、結願の打ち上げをしました。
現存12天守廻り、終了です。ご興味の無い方には、申し訳有りませんでしたが、長い間、お付き合い頂き有難うございました。