新しいスタンプラリー

先月号でご報告した通り、現存12天守巡りは結願したので、
これからは何をテーマに出掛けようか? と色々探していますが、
現存12天守の時のように「これ!」という物にまだ出会っていません。
という事で取り合えずですが、
昨年12月のお休みに、天橋立に在る元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)へ出掛けました。
伊勢神宮は皆さんよくご存知で、特に関西圏の修学旅行ではお馴染みですよね?
豊受大神を祀る外宮、天照大神を祀る内宮へお参りし、
おかげ横丁で買い食いし、赤福をお土産に・・・と、
こんなパターンの方が多いんじゃないでしょうか?
つい先日、私も近鉄の初詣切符を使い、出掛けて来ました。
天照大神はその昔、天皇の住む皇居内に祀られていたのですが、
10代崇神天皇が「恐れ多い」と、天照大神を祀る理想的な場所を求めて、
あちらこちらと約90年間巡幸し、現在の伊勢に落ち着いたという事です。
90年の間に、一時的に天照大神が祀られていたと伝承される場所や神社が、
奈良や丹波、滋賀等に在るのですが、それを総称して“元伊勢”と呼び、
これを巡るのが、私の次のスタンプラリー候補です。
この元伊勢巡りが良いのは、一番遠くて岐阜や愛知、ほとんどが関西圏なので、
日帰りで巡り易い、という点ですが、
ウィキペディアで調べただけでも、100近く在って、結構地味な場所も多いんです。
12天守が良かったのは、天守という分かり易い目的と、12個という達成し易い数でした。
ミーハーな私には正に打って付けだったのです。
という訳で、まだ候補の域を出ないのですが・・・(笑)
奈良から始まった巡行は「吉佐宮」
(よさのみや)と呼ばれる
丹波へ移り約4年間祀られていたそうです。
その伝承が伝わる場所は、4ヶ所在って、
その最有力候補が、籠神社の奥宮、
真名井(まない)神社です。
籠神社は、天橋立に在る丹後一宮で、
とても古く、立派な神社です。
元々、奥宮真名井原に
外宮の豊受大神を祀っていて、
その縁で、天照大神が遷って来たんだそうです。
こちらの宮司さんは、
代々海部直(あまべのあたえ)と呼ばれ、
天皇家に続く古い家で、
こちらの家系図は、国宝に指定されています。
話は、脱線しますが、元々この神社を知ったきっかけは、
昨年からハマっている内田康夫の浅見光彦なんです。
「黄泉から来た女」という作品に、籠神社が登場し、ルポライターの光彦が取材をします。
82代当主の海部光彦さんと名前が同じ・・・とあり、興味を持って行ったんですが、
境内で偶然その光彦さんにお会いし、「光彦さんですよね?」とおたずねすると、びっくりされていました。(笑)
真名井神社は、籠神社の裏手を
しばらく行った小高い山の上に有るんですが、
両側から木が鬱蒼と生い茂り、
当日は雨が降っていた事も有り、
なかなか雰囲気の有る神社でした。
さて、次は何処へ、何を目的に出掛けますかね?