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【前回の続きです。】 〜夏と冬は、どんな住まい方をされていますか?〜

池田

前回に引き続き、“住まい方”についてご説明させて頂きますね。
断熱を強化する上で、とても重要なのが“住まい方”なんです。

そもそも、断熱強化=高断熱 は、日本の文化としては、かなり浅い歴史です。
そのため、断熱先進国の北欧の国々から見るとその差が歴然です。

北欧の断熱住宅をそのまま日本に持ち込むと、断熱性能は飛躍的に向上しますが、気候風土が違い過ぎるのでアレンジが必要です。日本風に断熱強化するには、日本の気候がとても重要なポイントになります。

夏の多湿対策と冬の乾燥が最大の問題となります。

そこで、まず夏の「住まい方」について・・・
日本の夏は6月〜8月ですが、(最近は9月位まで真夏が続いているような気もしますが、)
一番の問題は気温ではなく、夏の湿度です。
その対策として、断熱住宅では以下を義務付ける必要が有ります。

6月〜9月位まで窓は開放しない
6月〜9月は常にエアコンを24時間利用する(電源を入れっ放し)
6月〜7月の梅雨時期はエアコンの運転は常時ドライ運転が望ましい

と、このようなご説明をいつもさせて頂いております・・・。
が、このご説明をすると、皆さん反応がすこぶる悪いです。(笑)
そして、以下のような質問を受けます。

 ・一日中窓を開けてはダメなのでしょうか? 換気をしないとなんだか息苦しくて・・・
 ・エアコンを入れっ放しにすると電気代が恐ろしくて・・・
 ・夜にエアコンを入れるのは問題無いが、主人や子供達が仕事や学校へ行っている時に、
  私一人涼しい部屋で過ごすというのは、なんだか気が引ける・・・
 ・冷房運転、ドライ運転をしっ放しにすると、
  冷え性の私は足先が冷えて体調が悪くなるので・・・

これらの、質問が帰ってくるのは、当然と言えば当然なのです。今までの日本の住宅(断熱後進国の住宅)に住んでいる経験から来るもっともな、ご質問と言えます。

高断熱化された住宅には、高気密、計画換気システムが基本的には連動して設備されます。
そのため、窓を開けて換気するより、効率良く室内の空気の循環が可能となります。
更に、高断熱化した住宅は熱を外へ逃がし難い、若しくは外の熱を室内に入れ難くなるので
エアコンを24時間電源を入れっ放しても、光熱費は驚く程押さえられます。

むしろ、日中窓を開放し、夏の暑い熱を室内に大量に入れ、床、壁、天井に蓄熱させてしまうと、夕方になって、窓を閉め、エアコンを稼動させても、目標温度に到達するまで、フル稼働をします。こちらの方が、電気代は遥かに高く付く事になります。

足元が冷えるというのは、冷気が足元に溜まり、暖気が天井付近に溜まるのが原因ですが、これも断熱化されていない日本の住宅の典型的な室内環境なのです。高断熱化住宅は、足元、壁、天井から熱が逃げ難くなっているので、足元が極端に冷えるというような事は無く、室内全体が均等に冷えると考えて頂いて大丈夫です。

いかがですか? 今まで経験して来た住宅とは根本的に住まい方が変わって来るような気がしませんか?

しかし、夏の湿度対策のための3つ項目を守らなければいけない最大の理由は、実は【結露】なのです。「夏に結露?」と疑問を持たれたかと思いますので、詳しく説明致します。

結露と言えば、冬の窓を思い浮かべられますよね?室内の空気中に含まれる水蒸気が窓の外の冷たい外気で冷やされ、窓の内側に水滴が付きます。これは室内の空気が持てる水蒸気の限界が来て、結露して水滴へと変化しているのです。これを「飽和水蒸気量」と呼びますが、だんだん難しくなるので、この辺りで止めますね。

夏の結露も窓ガラス付近に結露が有れば分かり易いですが、外の湿度が高い時に極端に室内の冷房温度を低くしないと出難い現象なので、「夏の結露?」と疑問が出るかもしれません。

でも、壁の中や、床下、屋根裏等の空間、つまり見えない場所では、結露が起きている可能性が高くなってしまうのが、先程お伝えした住まい方の3つ項目を無視した場合です。特に私達が建てている地中熱利用住宅(地熱住宅)は基礎の外側まで断熱をして、基礎、外壁、屋根を断熱材で一体にして施工しています。

そのため、湿度の高い日にエアコン無しで窓を開放すると、あっという間に床下空間は湿度をたっぷりと含んだ暑い空気が充満して、地中熱で冷えた土間床との温度差により結露が発生してしまいます。

もちろん、窓を気分転換程度に数分〜数十分程度の開放なら回復も早いですが、湿度の高い時に何時間も開放してしまうと床下の結露は避ける事が出来なくなります。

結露が起きてしまった事がスグに分かれば、皆様注意をされる事と思いますが、床下、壁等の見えない場所の場合には、結露被害すら分からない事がほとんどなのです。

結露を繰り返すと、空気中に存在するカビの胞子が成長して、カビが広がります。
カビは木材の強度に影響は与えませんが、成長すると大量の胞子を飛散させて、アレルギーを引き起こす等人体へ悪影響を与えてしまう物も有ります。

カビが増殖し易い環境と言うのは、「腐朽菌」と呼ばれる木材を腐らせる菌も増殖します。
こちらは人体への被害よりも、家の耐久性に影響を与えます。

いずれにしても、結露⇒ほこり⇒カビ⇒ダニ⇒アレルギー
        結露⇒腐朽菌⇒木材の腐れ⇒耐久性劣化 となり、良い事は全くございません。

と、ここまで書いて気が付きました。やっぱり、ウンチクが長い・・・ 
簡潔で分かり易く、短く、と注意しながら、かなり端折りながら、書いた積もりですが、失敗しました。

 次は冬の住まい方をご説明させて頂きます。もう、面倒臭いと思われている方ばかりだと思いますが、一番お伝えしたい所なので、なにとぞ次回もお付き合い下さいませ。

池田


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