開けてほっこり玉手箱

ステイホームの中、片付けやら断捨離を家の内外でする方が多いようで、
ゴミの量が増えていますし、メルカリも大人気だそうです。
弊社でも、リフォーム相談のお電話が増えています。
私も、食器や花瓶をリサイクルショップに持って行きました。
そんな中、平成元年の引っ越し以来、物置部屋の押し入れに入れっ放しの
レコード(プレーヤーは古かったので、その時処分)を、
「この際処分する?」と夫にたずねると、
やはり、処分したくない様子。
「なら、プレーヤーを買ったら?」約30年、何度目かのやり取りです。
使わないなら処分する。置いておくなら、ちゃんと聞けるようにしたら?という事で、
ついにプレーヤーを買いました。
段ボールの中から少しホコリ臭いレコードを出して、プレーヤーに載せると、
時々“パリッ”っと独特の音が聞こえ、ほっこり懐かしかったです。
CDに移行した時、義母が「機械的な音でイヤやわ。やっぱりレコードが良いわ。」
なんて言っていたのを思い出します。
夫は取り敢えず置いときたい派、私は結構物を捨てます。が、ひょっとしたら私のも・・・
と思いましたが、やはり有りません。
段ボールが玉手箱になるなら、ユーミンも陽水も入れといたら良かった・・・。
レコードも30年振りに日の目を見れて喜んでいると思います。使わずに置いておくのが
一番もったいないですものね、大袈裟に言えば、その物の使命と言うか、
やっぱり物も役に立ちたいんじゃないのかな・・・と。
実は役に立たせてない物が、まだ他にも有ります。
洋裁を始めようと思ったのも、頂いたり買ったりした布が結構有って、
素材のままじゃなく、何とか形にしてあげたい、しなかればと思ったからなんです。
「いつかしよう」「いつでも出来る」と思っていた時間は、年齢と共に、
そんなに沢山は無くなって来ましたので、最近は、取り敢えず「今しよう!」
と、思うようになりました。
他に、編み掛けて途中で放ったらかした毛糸が何種類か有ります。
飽き性で自分でも嫌になりますが、これも何とか全て形にするのが、当面の目標です。
手始めに、今の季節に合う綿糸で
セーターを編み始めました。
編み物はなかなか進まず時間が掛かりますが、
無心に手を動かす のはなかなか良いな・・・
と思っていたところ、養老孟司さんが、
外出自粛の時間の過ごし方として
「手作業をすると心が落ち着く。」
と話されているのをテレビで見ました。
「そうだよね。」と、せっせと手仕事をしています。
開け放った窓から入る鳥の鳴き声と薫風を感じながら・・・。
何処へでも、自由に出歩ける以前の生活に戻るには、まだまだ時間が掛りそうです。
腹を括って、滅入りそうになる気持ちを落ち着かせる、
何かをしながら、何とかがんばりましょう。