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“秋入梅(あきついり)”

横山横山

 今年、7月に九州や中部地方に甚大な被害をもたらした梅雨の大雨に、
気象庁が災害の経験や教訓を後世に伝承する事などを目的として
“令和2年7月豪雨”と名前を付けているそうです。

台風ではなく、ただの(?)梅雨やのに、こんな被害が出るの・・・?
と私も驚きました。

この豪雨は台風の影は全く無いのに、大雨が断続的に降り、
球磨川など大河川が氾濫し、死者を出す被害をもたらしました。

今までは、梅雨に台風が重なったから・・・
などの経験値から来る理由が有ったはずなんですが、
観測史上初の・・・とか、今までに経験した事の無い・・・と経験値の及ばない、

むしろ、経験値が有ったからこそ「まさか・・・」と逃げ遅れ、
被害に遭われたのでは・・・? 等と思ったりします。

 8月に入ると一転、毎日、猛暑と熱帯夜で雨が降らず、
庭の花や木、街路樹や道端の雑草まで、葉を落として暑さをしのいでいましたが、
たまに雨が降る時は、各地で竜巻や雷雨を伴った正にスコールです。

私も9月初め、「降り出した!」と思ったら、
急に激しい雨と南風で、2階の部屋に吹き込ませてしまい、
窓から1メートル位床をびっしょり濡らしてしまいました。

こんな事は、初めてです。

 それでも少しずつ季節は進み、朝夕、ずいぶん涼しくなって来ました。
ですが、晴れが数日続くと、曇りマークが数日続く、
“秋入梅(あきついり)”秋の長雨のシーズンに入りました。

夏のスコールのような激しい雨ではなく、シトシトと降る雨の季節に入ったようです。
秋雨前線がもたらす秋の長雨、秋霖(しゅうりん)とも言いますが、

この霖という字、ながあめ、3日以上降り続く雨、
という意味を持つ漢字だそうで、文字通りです。

シトシト降るだけなら良いのですが、なにせ台風の季節です。
先日、居酒屋さんで隣り合った方が、
「今年はハチが低いとこに巣を作ってるから、まだ大きい台風が来るんちゃうか?」
 と言われていました。

ハチが、いつもは高い所に作る巣を、強い台風を予感して、
風に飛ばされないよう、低い所に作るという事らしいです。

「ツバメが低く飛ぶと、雨が降る」「夕焼けになると、次の日は晴れ」
「アシナガバチが低い所に巣を作ると台風が多い年になる」「古傷が痛むと雨が降る」など、
天気予報が無い時代に、自然現象や動植物の様子、自分の体の調子などから、
天気を予想していた観天望気(かんてんぼうき)というらしいです。

夕焼けになると・・・はとても有名ですね。私も仕事帰りに夕焼けがきれいだったら、
「明日は晴れる!」とテンションが上がります。
又、40年以上前に手術した盲腸の傷跡は、気圧の変化に反応してシクシク痛む事があります。

甚大な被害をもたらすハチの巣からの台風予想は、外れて欲しいと切に願います。
「カメムシが多い年は、雪が多い」というのも有りますが、
今年は全国的に大量発生しているようです。

厳しい冬になるんでしょうか?

これを書いている9月17日は二十四節季をさらに細かく分けた七十二候で
“玄鳥去(つばめさる)”です。
子育てを終えたツバメが、暖かさを求めて南へ渡り始める頃です。

コロナコロナの今年ですが、季節は確実に進んでいますね。
少しでも良い方へ向いて欲しいです。

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