ウールの実力

秋を飛ばして一気に冬になりました。
24節季の“立冬”、72候“山茶始開”(つばきはじめてひらく)。
でもツバキではなくサザンカの花が咲き始める頃で、
ツバキに先がけて咲くのがサザンカなんだそうです。
で、その頃、お茶の稽古では、炉が開かれパチパチと炭の音、
お花はサザンカではなく“ツバキ”、お菓子は“亥の子餅”でした。
立ち上る湯気が何より心地良い季節になりました。
シャワーで済ませがちだった私も、湯船につかり「極楽、極楽」とつぶやいております。
そんな時いつも思うのが、自分の家で好きな時に
スイッチ一つでお風呂に入れるのはとても贅沢ですよね。
ガスや電気の給湯器の発達に本当に感謝です。
さて、三田の我が家では、今年は10月末にこたつを出しました。
少々寒くても、上半身はフリースで温め、足をこたつで温めれば、
部屋全体の暖房はまだ要りません。
三田は雪こそそんなに降りませんが、底冷えがして、
兵庫県の最低気温の記録を作る事の多い場所です。
以前は寝る時に足元に電気アンカを使っていたのですが、ニトリさんのNウォームの布団や、
モコモコしたシーツ等を使い始めたここ数年は、電気アンカの必要を感じなくなりました。
ニトリさんすごい!!なんですが、最近は、他社でも化学繊維の発達で、
着る物、巻く物、羽織る物等を工夫すると、割と暖かく過ごせるようになり、
三田に暮らす私としては有り難い限りです。
そんな中、コロナ禍で始めた編み物で、ベストやカーディガンを編んで着ると、
とても暖かく、ウールの実力を再発見した感じです。
左のセーター、
何十年も前に編み掛けてた物を
ほどいて編みましたが
とても昭和のかおり、
毛糸にも流行が有るんですね。
新発見です。
そんな中、ユニクロさんがカシミアを安く売り始めたずいぶん昔、
何枚か買ったタートルネックのセーター。
よく着ましたが、ここ数年、首がチクチクし始め、カシミア含め、
ウールのタートルネックを着れなくなりました。
もう何年も着ていないので、
処分しようと袋に詰めていたんですが、
インターネットで、リメイク動画を見つけ、
どうせ捨てるなら・・・と、
前身頃の真ん中にハサミを入れ
チョキチョキ切り上がり、
首部分も切り離し・・・
100均で買ったバイヤステープで、
端をくるんで、羽織りカーディガンにしました。
腐っても鯛、いえ、古くてもカシミア、
薄くてもあったかい羽織物になり、結構重宝しています。
調子に乗り、10年以上前のニットワンピース。
丈が短くて、
ワンピースとして着るにはちょっと・・・も、
前を開いて、ロングカーディガンに。
物を減らさなければと思いつつ、少し延びた寿命・・・
ジャンジャン着てから手放しましょう。 断捨離は難しい。