春ですが・・・(2)

「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」
年明けから、育ち盛りのお子さんをお持ちのご家庭では、
受験や卒園、卒業、入学などなど、
新生活への準備で何かと忙しくあっという間に日々が過ぎていきます。
ですが、私のようにそれを卒業した者でも、何かと気ぜわしいのがこの時期です。
例えば、“来年”入学予定の孫のランドセル選び。入学予定は今年ではなく“来年”です。
ですが3月頃から何軒も店に行き、ランドセルを背負った孫の写真が娘から送られてきます。
私自身のランドセルは入学の年の正月明けに買ってもらったと思いますし、
娘の時でもこんなには早く無かったと思いますし、デパートのランドセル売り場に行き、
背負って気に入った物をその場で買って帰りました。
ですが今はほとんど受注生産らしく、
お店で見て気に入った物を注文し、秋頃、家に届くようです。
又、色も昔は男子は黒、女子は赤、ピンク位でしたが、
男子でも、青や茶、グレー、シルバー等、女子は赤、濃いピンクや薄いピンク、
薄いグリーン、水色・・・でも今年の流行りは薄い紫だそうです。
孫の好きな黄色は、数年前までは有ったようですが、今年は流行から外れてしまったようで、
二番目に好きなピンクで落ち着きそうです。
で、なんで私が忙しいか? 忙しいのは、私ではなく、私のお財布でした。(笑)
話は変わりますが、お茶教室で最高齢(80代)の女性が3月末で教室を辞められました。
編み物教室でも80代と70代後半の方が辞められました。
この時期には、こういう卒業も有るんですね。
ご存知の方も多いと思いますが、茶道はしずしずと優雅に見えますが、
畳の部屋での立ったり座ったり(正座です)を繰り返しますので、
今の時代の椅子の生活では使わない、お尻や太ももの筋肉をとても使います。
私みたいな初心者は、緊急事態宣言明けの久し振りの教室では、筋肉痛に悩まされます。
加齢と共に、ひざや腰に痛みを持つ方は多く、(70代の先生もひざに痛みをお持ちです)
教室には正座の代わりに、小さな椅子をお持ちの方が3人おられて、
そのお1人が今回、卒業されました。
元々、学校の先生をされていて、神戸市西区のご自宅から三田の教室まで、
電車・バスを乗り換え2時間掛けて通われており、いつもすごいなぁ〜と思っていました。
ですが、ここしばらくは、その小さな椅子に座るのも痛そうにされていたので、
仕方が無いかなと思っています。
でも、立ったり座ったりは痛みが強いようですが、
歩く事は大丈夫なようで、ハイキングには行かれるとの事なので、
それを出来るだけ長く楽しまれたらなぁ〜と思っています。
編み物教室の70代の方は、片道約30分を自分で運転されて来られていました。
出来るだけ運転をしないように、お嬢さんから言われてると仰っていました。
辞める理由はそれだけでは無いと思いますが、大きな原因だと思います。
この方も、ジムにも通われているので、お元気で!と思っています。
私が通うお茶・洋裁・編み物は、若い方がほとんどおられず、
62才の私が“若い”と言われるような教室ばかりで、
よく頑張られるなぁと思う先輩ばかりに囲まれています。
そういう方が、教室を辞められると、なんかこの先の指標が無くなるような感じです。
老いは、皆平等にやって来ますので、順番とは分かっていますが、少し物寂しい春です。