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寸三と大工の仕事

西村大工
(西村)

 もう、日なたにいると少し汗ばむ季節になって
きましたね。先日上棟の応援に行きましたが、
ちょっとした空き時間には、すぐ日陰に行くように
なりました。

少し前までは太陽の光が有り難かったのに、
ほんと人って調子が良いですよね。(笑)

これから段々と暑くなってくるけど、若い時みたい
にはいかないと思うので、今以上に体調に気を付けたいです。


 知り合いの大工さんは、よく「寸三(35×35)は何束有っても、余る事は無いよね。」
って話をしますが、実際寸三は何でも、どこにでも、使えるので、とても重宝しています。

この前のマンションリフォームでも、最初に15束(9本入り)を、
外周廻りの壁下地に使い、今度は天井下地用に10束注文しました。

それでもまだ足りなくて、追加で15束注文し、いざ、トラック一杯15束の材料を見ると、
こんなに使うかな? と不安に・・・

現場で沢山余らせると、今度は持って帰るのがしんどいので、10束は現場に入れて、
5束は材木屋さんに軽トラックに積んでもらい、倉庫へ持って帰りました。

パッと見では、10束で足りると思いましたがいざ内壁の下地を建てていくと
「寸三足らんなぁ〜」となり、持って帰った寸三を2束現場に持って
行き、間柱や下地をしていると「寸三足らんなぁ〜」となり、又、2束持って行きました。

これで足りるやろと思っていましたが、追加で注文した15束では足りずに、
倉庫に有った在庫の寸三を3束持って行く事になりました。

結果、最初に見積もった15束じゃ全然足りなくて、2束追加した形になりました。
寸三ほど本数が読めない材料は無いですね。

だからいつも多めに頼むのですが、それでも
「あ、調度やったな、多めに頼んどいて正解やったな。」ってなります。

後々考えると、どこに使ったか分からないけど
材料引き上げの時には、寸三は残っていない事が多いです。

先日、何年も通っている散髪屋さんへ行きました。
結構通っているので、理容師の一人のおっちゃんとよく話をします。
私の事を大工と覚えてくれているみたいで・・・

おっちゃん:「今、家の近くでも1軒家建ててるわ、今は、もう加工した材料が
       現場に入って来るんやね〜。」

私    : 「もうほとんど加工してますよ。」

おっちゃん:「なんかプラモデルみたいでめっちゃ早いなぁ〜。
       2か月も有れば完成すんやね。」

私    : 「大体それ位で終わるかもね〜。」

おっちゃん:「現場で加工する事が無かったら誰でも出来るな〜。」

 と冗談交じりに・・・(笑)

一世代上の人なら怒っていたと思いますが、たまに丸ノコを使わずに、外壁のコンパネが
張れる位までいける事があります。「あながち間違って無いな〜実際、寸法測って、
切るだけやし、器用な人なら出来るけど・・・。」と思わず感心してしまいました。

現場にゴミが出ないという事は、それ以前にすごい打ち合わせが有るという事ですが・・・

いや、分かるよ。
だけどね・・・ だからって・・・誰でも出来るなんて・・・
でも、おっちゃん、実際そう思っても・・・ 
それを言っちゃぁ、お終いだよね。

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