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研ぎは奥深い!

西村大工
(西村)

 朝晩はまだ肌寒いですが、
昼間は少し汗ばむ位になって来ましたね。

そろそろシャツやズボンの下に履いてる
あったか肌着を脱ぐ時が来たかなぁーと感じています。

勝手なもので、前までは日なたが心地良かったのに、
今では気が付いたら、日陰で休憩している私がいます。

 事務所近くのリフォーム現場で、ベニアを床に貼り、その上にCFシートで
仕上げの工事が有り、ベニアの角を面取りするのにカンナを使いましたが、ベニアに当てて
カンナを掛けても、ベニアの上をカンナが滑るだけで、刃を少し出して面を取ろうと思っても
全然削れませんでした。

そろそろ研がなあかんなと思ってましたが、こんなに削れないとは思ってもいませんでした。
カンナが無いと面が取れないし、親父(大工)もカンナを持って来てないし、

どうしようか と思っていたら、池田住宅の元社員の人が
「よっさん、これ使うんやったら使って。」 と言って、カバンをくれたのを思い出し、
倉庫を探すと有ったので助かりました。

かばんの中には5分ノミ、カンナ、金槌、差金といった大工入門道具が入っていました。
もらった当時は「これは、悪いけど使わへんかなぁ。」と思って、
使う事が来るなんて思いもよりませんでしたが、面取りのためにカンナを使ってみると、
めっちゃキレる! 少し馬鹿にしていたけど、ちょっと反省しました。

寒い時期には、どうしてもノミやカンナの刃を研ぐのをおろそかにしてしまいます。
じゃあお湯で研げば?と思うかもしれませんが、そこまでして研ぐのもあれやし、
この仕事をしていて苦手な事が研ぎと道具の手入れですかね。

研ぎは何が正解か分からないのと、リフォーム工事で、壁材や床材をはがす時、
ノリが付いている事が多くて、そのノリを取るのにノミを使います。

その時、折れた釘が残っていたりして、ガリっと釘を突いて、よく刃が欠けたりします。
やっと暖かくなって、水でかじかむ事がなくなってきたので、
ノミとカンナの刃を休み時間内で研いでみました。

しかし長い間、刃を砥いでなかったので時間内では終わりませんでした。
欠けた刃をまず400番のダイヤモンド砥石で荒研ぎをして刃が下りたら、
1500番の砥石で中研ぎして3000番の砥石で仕上げ、ほんまはもっと番手を上げて
10000番とかで研げば良いんでしょうがいつもは中研ぎで終わっています。

研ぎが一番難しいし、奥が深いです。
面取りについて少し・・・本来は柱や梁等の材料の角を削って持ち易くしたり、
とげが刺さらないようにする事ですが、ベニアの面取りは1枚ずつベニアの側面を
斜めに取る事で、ベニアを並べた時、隣同士のベニアにV字の目地が出来て、
そこにパテを入れて段差を無くすと、仕上がりがきれいになります。

面を取らないとどうしてもCFシートや壁紙を貼ったとしても、継ぎ手が目立つ時があるので、
ちょっとしたひと手間だけど大事な事なので面を取っています。
道具に限らず、なんでも大事にせなあきませんね。

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