07/9/16(日)【『寒さ知らずの家』にぜひ住みたい方へ、高気密・高断熱住宅の怖さを知ってください。「高気密高断熱住宅」セミナー】レポート
こんにちは、藤田です。
今回は「高気密・高断熱住宅」がテーマで、その恐ろしさを知ってもらうといセミナーでした。
宝塚のソリオホールをお借りして、6組8名の方にご参加いただきました。
まずは皆さんに質問です。
池田:「冬に窓が結露しているのはよく見ますよね?」
と、ご参加された方々に訊ねてみると・・・なんだか反応が鈍い。
正直池田は焦りました。
池田:「あれ?!いつもやったら共感してうんうんと頷く人もいるのに今日はなんだか反応があまり良くないですね・・・」
と言うと・・・
S様:「家が古くて隙間だらけなのであまり結露しません・・・」
とおっしゃる方や、東北出身のK様は冬でも窓を開けて生活しているそうで、
K様:「窓が結露しているのを見たのは1〜2回あるかないかですね。ただ夏の暑さがどうにも耐えられなくて・・・」
と仰られていました。すごい!
池田:「今日は皆さん家に対して優秀な方ばっかりですね!そんな方ばかりやったら今日のセミナーはあまり意味ないかもしれませんねぇ・・・すいません。」
という予想外な展開から今回のセミナーは始まりました。
冬の結露は窓などに水滴として現れるので目に見えて分かりますが、夏の結露を見たことがありますか?
夏の結露は床下や、壁の中の断熱材など普段目に見えないところにカビとなって現れるそうです。
築何百年の昔ながらの建物はくたびれて見えても、柱や梁はビクともしなくて、適度な隙間があり、もちろん断熱材なんて入っていないので「気密」「断熱」という言葉からはかけ離れていますが、だからこそ長持ちしているのですね。
しかし、断熱材が使われ始めた頃は施工方法がまだ確立していなく、今考えるとめちゃくちゃだったようです。
寿命が26年と言われている最近の住宅との差は、見た目は綺麗でも中身がボロボロになっているという事がよくあるらしいです。
途中休憩をはさみ、抹茶のロールケーキとコーヒーをいただきました。
もちろんおいしく。
そして池田住宅が「高気密・高断熱」への認識の甘さから説明不足になり、結果的に住んでいらっしゃるお客様からのクレームやトラブルとなってしまった例と原因、そしてその対策などのお話をさせて頂きました。
やはり皆さんここが一番関心があったようで、とても真剣に話を聞いていらっしゃいました。
そして「高気密・高断熱住宅」に住むためのちょっとしたコツを伝授させていただきました。
○湿気を出来るだけ家の中に入れないようにする
○夏のエアコンのドライ運転の重要性
○加湿の方法
など生活習慣とちょっとした気遣いで家の寿命が変わってくるようです。
最後に質問を伺いながら、アンケートを書いていただきました。
:::アンケートより:::
参加された理由はやはり、
「夏の暑さ・冬の寒さから身を守りたい」
「高気密・高断熱のメリット・デメリット、またその対策方法を知りたかったから」
というのが一番多く、中には
「高気密・高断熱住宅にしたくないから」という方もいらっしゃいました。
今回のセミナーを聞いてどう思われましたか?という質問には
「世の中、高気密・高断熱のいい所ばかりが聞こえてくるけど、今日は悪い所も聞けて、自分に合っているか考えたい!」と仰る方や、
「窓を開放した開放的な生活が不向きな高気密・高断熱住宅はちょっと・・・」と仰る方
「case by caseで考えたい」と仰られる方
「それでも、ぜひ高気密・高断熱の家にしたい」と感想は様々でしたが、
「もっと高気密・高断熱について知りたい」というご希望は共通でした。
今回のセミナーは、「高気密・高断熱」をより理解して頂くために、断熱や換気などについて少し深く話していたので、ちょっと難しいかな?と思い眠たくなってしまうところ(怒られる?)でしたが、それでもさすが池田住宅のお客さん!
「大変おもしろかった」
「わかりやすかった」
「またセミナーお願いします」等のご感想をいただきました。
ありがとうございました。
皆さんお疲れ様でした。